「なんでお前らがいるんだ?」
「邪魔してるぞ祓い屋」
「おい暁人」
「だってKKの知り合いって言ってたから」
家に帰ると暁人が祟り屋と談笑してたんだが。しかも暁人はちゃっかり菓子を貰って食べている。
「こいつらは知り合いでも何でもないぞ」
「祓い屋とは仕事上関わりはあるんだがな」
「ただの悪縁だ」
「ふーん」
暁人は菓子を食べながら話を聞いているが、お前どんだけ食べたんだ?
「暁人、それ何個目だ?」
「・・・たくさん」
「正直でよろしい」
「だってくれるって言うから」
「まさか地縛霊に養われてると思わなかったぞ祓い屋」
「いい妻を持ったな」
「新婚の品を送ろうか?」
「なんだよお前ら!!」
祟り屋が揃いに揃ってからかい始めた。今にでも追い出してやりたい気分だが、暁人が楽しそうにしているのでどうにもできない。
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