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    まみや

    @mami100_94

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    まみや

    PROGRESSシン花スミイサin長野、の続きです。
    前回重めなお話でしたが、こちらはファミリーでゲレンデに行く話。かっこいいスミスはいません。

    10月になってしまった…!
    ブレバザで出せるよう、頑張る!!!
    ルル、スノボを始める とうとうこの年最初の雪が降った。
     夕方からちらちらと白いものが混じるようになったと思ったら、翌朝には辺り一面が真っ白だ。庭のベンチもトレーニングをした芝生もみんな雪に覆われている。
    「あれ、なに!?」
    「雪だよ。そうか、ルルは初めて見るのか」
     初めて見る雪にルルは興味津々だった。
    「雪だるま、作れないかな!?」
     スミスですら興奮気味である。雪を見るのが初めてというわけでもない、ましてや雪ではしゃぐような年でもなかろうにスミスは子供のようにワクワクしていた。そんな二人の様子にイサミは笑いを禁じ得ない。
    「このくらいの雪じゃ、雪だるまはまだ無理だ。それはもう少し後だな」
     こんな風にうっすらと積もる程度の雪ではすぐに溶けてしまう。こんな雪があと何回か繰り返され、やがてこの辺りは溶けることのない雪で一面真っ白に覆われる。イサミが子供の頃から繰り返されてきた光景だ。楽しいだけじゃなく、家の雪下ろしなど苦労も多い雪国の冬。けれど今年は今までの冬とは違う。そんな予感がイサミの胸にふつふつと湧いてくるのだった。
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    まみや

    MAIKING8/12夏コミ新刊「いつかきっと王子様が…」のサンプル。
    子供の頃溺れているところをドラちゃんに助けられたロナルド王子が大人になってドラルクと再会しプロポーズするも断られ「願いを3つ叶えたら結婚してやろう」と言われて奮闘する話です。最後はハッピーエンド、全文ではR18になりますが、サンプル部分は全年齢です。https://darkdance.booth.pm/items/4988727?_gl=1
    いつかきっと王子様が… ここは美しい海辺の街、シンヨコハーマ。都ほど栄えてはいないけれど、豊かな海と貿易で人々が幸せに暮らす小国でした。王の名前はヒヨシ、先代から王位を継いだばかりの若い王様でしたが人々の人望も厚く慕われていました。ヒヨシの二人のきょうだい、ロナルドとヒマリも兄をよく助け国民のために働くよき王族でした。兄のロナルド王子は美しい銀の髪にトパーズのような青い瞳と見目も麗しく、国民特に女性からは大人気でした。
     その王子には秘密がありました。
     王子はカナヅチだったのです。
     海の恵みで生きているようなこの国で泳げないとは言語道断。けれどそれには理由がありました。
    「子供の時に溺れてから泳げないんだったな」
     今日も泳ぎの特訓のために訪れている静かな入江で、指南役を仰せつかった人魚のヒナイチは憐れむようにそう言いました。ヒナイチはお城のお菓子と引き換えにロナルドに泳ぎを教えているのです。
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    まみや

    DONE【12月31日】
    霊体エクボと霊幻の二人で年越し。
    「だから、こっちは大丈夫だって!そっちこそ、あんまり出歩くなよ!」
    「そうねぇ…せっかくのお正月なのにねぇ…」
     パソコン画面の向こうでは霊幻と同じ眠そうな二重まぶたの女が、さっきから何度も同じ話を繰り返している。俺様は霊幻のつむじを見下ろしながら、肩越しにその画面を盗み見た。
     これが霊幻の母ちゃんか…。なかなか美人じゃねぇか。そりゃ、歳はいってるが若い頃はモテただろうな。霊幻の顔がいいのだけは納得出来る。
     今年の冬は例の伝染病があるから帰らないと霊幻が電話したら、向こうからパソコンでテレビ電話しようと言ってきた。最近では年寄りも機械には強いらしい。
    「大体、ちゃんと食べてるの?お節も無いなんて何だか不憫で…」
    「いや、あれはそもそも保存食として作られた物で、今は元旦でもコンビニが開いてるから必ず必要というものでもな…」
    「そうやって!あんたはまたコンビニのものばかり食べて!!!」
    「そういうわけじゃねえよ!」
     えらいとばっちりだ。台所には俺様が材料を吟味して選んだ正月料理の具材が並んでるというのに!
     止まらない話のループに、霊幻の目が斜め上に浮かぶ俺様を助けを求 1764