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    Tyon。

    五悠を書いています。
    誰かに刺されば嬉しいです!

    @yon_472

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    Tyon。

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    五悠です。
    呪専パロ④

    悠仁が夢に出てきて気持ちに気づく先輩

    #五悠
    fiveYo
    #呪専パロ
    obsessiveCompulsiveParody

    本気④悠仁が目の前にいる。
    その空間は白くて柔らかい光に包まれていた。
    歯を剥き出して笑う笑顔とは違って、優しく微笑んでいて、頬を赤らめている。

    『五条先輩』

    元気いっぱいに呼ばれるのとは違う。胸の奥がじんわり暖かくなる呼ばれ方。

    『五条先輩…』
    (ゆう…じ…)

    名前を呼ばれると幸福感に満たされた。
    悠仁が両手を伸ばして、俺の頬を包み込んだ。

    『先輩…好きだよ』

    やっぱり、居心地いいな

    (悠仁、俺も…)

    悠仁の背に自分の腕を回した。



    ◻︎◻︎◻︎



    「…んぱい。ご、じょう先輩。五条先輩!」
    「はっ!」

    だんだん大きくなる悠仁の声に目が覚める。
    さっきの悠仁は夢だった。

    「早く飯食って、高専戻ろうぜ」
    「ん?え、あぁ…」
    「あはは、先輩、寝癖やばいよ!」
    「あ、あぁ…」

    悠仁は昨夜の口数少ない彼と違って、いつも通りだった。
    昨夜は疲れていたからなのだろうか。
    しかし、そんな事よりも夢の悠仁を思い出してしまう。

    (俺、悠仁のこと好きだったのか)

    それに気づけば、居心地の良さにも納得する。
    両想いなんだから、さっさと伝えて付き合ってしまおう。

    悠仁のいる和室に行くと、朝食が机に並べてあった。

    「朝食も部屋食なんだね!」
    「あぁ、そうなんだな」
    「先輩は、ご飯どんくらい食べる?」
    「俺、朝はあんま食べないから、いらねえ」

    気持ちに自覚してから、美味そうに飯を食べる悠仁を見ると、更に愛おしく感じる。

    「悠仁、口元に米ついてるぞ」
    「ん?…取れた?」
    「ちげぇ。そこじゃない」
    「あ、ありがとう!」

    頬についた米粒を取ってやると、悠仁は眉を顰めて顔を真っ赤にする。
    やっぱり、悠仁は俺のこと好きなんだな。

    「悠仁、付き合ってやるよ」
    「どこに?どっか行きたいって言ったけ?」
    「ちげーよ。俺とお前。付き合うだろ」
    「は?五条先輩、まだ寝ぼけてんの?」

    頬からは一気に赤みが引き、悠仁は疑問の眼差しを向けてきた。
    思っていた反応と違う。逆に疑問を投げかけた。

    「え?俺のこと好きだろ?」
    「あー、うん。まぁ」
    「俺も好きだからさ。付き合うだろ」
    「だから、なんでそうなんの?」

    可笑しい。ここは赤面して、泣いて喜ぶところだろ。何故か、悠仁の頭には更にハテナが増えている。

    「え?俺が好きって言ってんだよ?付き合わねーの?」
    「付き合うって何。先輩のこと好きだけど、そういう意味では好きじゃねーよ。」
    「は?」
    「あれか、昨日のでなんかハイになった感じ?俺気にしてねーよ!だって、先輩疲れてたんだもんな!」

    悠仁は俺に笑顔を返して、また飯に集中してしまった。
    思っていた反応と違すぎて、訳がわからなくなる。
    俺のことを好きで懐いていると思っていたが、それは本当に親しみの意味だった。
    …こんなこと初めてだ。

    この後どうやって迎えに来た車に乗ったか、あまり覚えていない。

    (振られた…)

    迎えに来た車中でも、ずっとこの事が頭の中を占めていた。
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