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    Tyon。

    五悠を書いています。
    誰かに刺されば嬉しいです!

    @yon_472

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    POIPOI 67

    Tyon。

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    五悠です。
    呪専パロ④

    悠仁が夢に出てきて気持ちに気づく先輩

    #五悠
    GoYuu
    #呪専パロ
    obsessiveCompulsiveParody

    本気④悠仁が目の前にいる。
    その空間は白くて柔らかい光に包まれていた。
    歯を剥き出して笑う笑顔とは違って、優しく微笑んでいて、頬を赤らめている。

    『五条先輩』

    元気いっぱいに呼ばれるのとは違う。胸の奥がじんわり暖かくなる呼ばれ方。

    『五条先輩…』
    (ゆう…じ…)

    名前を呼ばれると幸福感に満たされた。
    悠仁が両手を伸ばして、俺の頬を包み込んだ。

    『先輩…好きだよ』

    やっぱり、居心地いいな

    (悠仁、俺も…)

    悠仁の背に自分の腕を回した。



    ◻︎◻︎◻︎



    「…んぱい。ご、じょう先輩。五条先輩!」
    「はっ!」

    だんだん大きくなる悠仁の声に目が覚める。
    さっきの悠仁は夢だった。

    「早く飯食って、高専戻ろうぜ」
    「ん?え、あぁ…」
    「あはは、先輩、寝癖やばいよ!」
    「あ、あぁ…」

    悠仁は昨夜の口数少ない彼と違って、いつも通りだった。
    昨夜は疲れていたからなのだろうか。
    しかし、そんな事よりも夢の悠仁を思い出してしまう。

    (俺、悠仁のこと好きだったのか)

    それに気づけば、居心地の良さにも納得する。
    両想いなんだから、さっさと伝えて付き合ってしまおう。

    悠仁のいる和室に行くと、朝食が机に並べてあった。

    「朝食も部屋食なんだね!」
    「あぁ、そうなんだな」
    「先輩は、ご飯どんくらい食べる?」
    「俺、朝はあんま食べないから、いらねえ」

    気持ちに自覚してから、美味そうに飯を食べる悠仁を見ると、更に愛おしく感じる。

    「悠仁、口元に米ついてるぞ」
    「ん?…取れた?」
    「ちげぇ。そこじゃない」
    「あ、ありがとう!」

    頬についた米粒を取ってやると、悠仁は眉を顰めて顔を真っ赤にする。
    やっぱり、悠仁は俺のこと好きなんだな。

    「悠仁、付き合ってやるよ」
    「どこに?どっか行きたいって言ったけ?」
    「ちげーよ。俺とお前。付き合うだろ」
    「は?五条先輩、まだ寝ぼけてんの?」

    頬からは一気に赤みが引き、悠仁は疑問の眼差しを向けてきた。
    思っていた反応と違う。逆に疑問を投げかけた。

    「え?俺のこと好きだろ?」
    「あー、うん。まぁ」
    「俺も好きだからさ。付き合うだろ」
    「だから、なんでそうなんの?」

    可笑しい。ここは赤面して、泣いて喜ぶところだろ。何故か、悠仁の頭には更にハテナが増えている。

    「え?俺が好きって言ってんだよ?付き合わねーの?」
    「付き合うって何。先輩のこと好きだけど、そういう意味では好きじゃねーよ。」
    「は?」
    「あれか、昨日のでなんかハイになった感じ?俺気にしてねーよ!だって、先輩疲れてたんだもんな!」

    悠仁は俺に笑顔を返して、また飯に集中してしまった。
    思っていた反応と違すぎて、訳がわからなくなる。
    俺のことを好きで懐いていると思っていたが、それは本当に親しみの意味だった。
    …こんなこと初めてだ。

    この後どうやって迎えに来た車に乗ったか、あまり覚えていない。

    (振られた…)

    迎えに来た車中でも、ずっとこの事が頭の中を占めていた。
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    reikpic

    DONE夏の五悠をテーマに書いた。
    ほんのりただようえろすが裏テーマ。
    R18ではないです。
     じりじりと、コンクリートを焼くような熱が首筋を差す。ノースリーブシャツとショートパンツからのびる手足はこんがりと日に焼け、時折裾からチラリと見える白さがなんとも言えない。虎杖は刈り上げた後頭部を触って、指先を濡らす汗にうんざりとしたため息をついた。
     午後2時、住宅街の細い道。他に誰も歩いていないそこを、サンダルのゴム底を焦がしながら一人歩く。手には目的地だったコンビニで買ったアイスキャンディ。半分ほど食べたところで“あたり“に気づいたが、もうすぐ高専の敷地内という所まで帰ってきてしまったこともあり、今日のところはと諦めたところだった。
     暑さに負けたアイスが、時折溶けて滴り手首までを汚していく。それを行儀が悪いことと分かってはいたが、我慢できずに虎杖の赤い舌がたどっていった。

    「なに、美味しそうなもん食べてんじゃん」
    「あ、五条先生」
     
     今日はいつもとは違ってちょっとラフなTシャツとジーンズ姿、特徴的な瞳は真っ黒なサングラスで覆われていた。暑さでぼうっとする頭で、虎杖は数日ぶりとなる五条を見つめた。その視線に日差しにも負けない熱を感じて五条の笑みがより一層深まる。
     
    「ゆー 1391