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    下町小劇場・芳流

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    ダイ&ヒュンケル考察
    2023.3.18ダイ&ヒュンケルオンリーイベント「一秒、一瞬」合わせ

    #ダイの大冒険
    daiNoDaiboken

    ダイとヒュンケルの物語における役割について ヒュンケルとダイの物語における役割については、以前から思うところがあった。
     ポップは、ダイと肩を並べるW主人公。これは、原作者サイドからたびたび言及されていた。
     対して、ヒュンケルの役割は何だろうか。
     これについては、私は、ずっと、ヒュンケルはダイの「ネガ」だと思っていた。
     ヒュンケルも、ダイと同じく、モンスターに育てられており、同じくアバンの指導を受けた者だ。
     ダイは始めから、ヒュンケルには親近感を持っており、原作でも、不死騎団長ヒュンケルについて「怒れない」とダイは言っていた。
     ヒュンケルは、他のキャラクターにないくらい、ダイとの共通点がある。
     一方で、当初の立ち位置は、六大軍団長のひとり。
     つまり、ヒュンケルは、ダイの裏返しの存在であり、ダイが歩むかもしれなかったもう一つの人生のかたちを示している存在だと思った。そういう意味で、ヒュンケルは、ダイの「ネガ」なのだ。
     以前、ポップがW主人公なのに対し、ヒュンケルを「裏主人公」と評していたコメントを見たことがあったが、私もそのとおりだと思った。それは、ライデイン修行中の「もし、じいちゃんが死んでいたら悪い奴になっていたかも」というダイの言葉に現れていたと思う。

     その後、ヒュンケルは仲間として、アバンの使徒として行動するようになるが、対して、ダイは竜の騎士の血を引くことがわかり、純粋な人間ではないことが判明、バーンにも、強大な力を持ったものは迫害されると嫌な予言をされた。
     ダイは、これに、「地上を去る」という返事をしてしまう。わずか12歳のダイの、掛値のない本心なのだから、彼の地上全体に対する愛の深さには感服するほかはない。

     ヒュンケルの方はというと、バルトスの遺言「人間らしく生きてほしい」を聞き、実際にアバンの使徒の長兄としてふるまうようになっていった。
     最終的に、ヒュンケルは、人間社会の中で生きる土壌を自ら構築していき、それだけにとどまらず、ラーハルトやヒム、チウたち、魔族やモンスターたちとも親交を持っていった。
     バルトスは、ヒュンケルを人間社会に戻そうと考えていたようであったが、そのバルトスの考えを超え、最終回時点では、ヒュンケルは、人間だけではなく魔族ともモンスターとも、親交を持っている。

     原作の最終回、ダイは行方不明となって、帰還せずに終わる。
     ここの解釈はいろいろあるが、バーンのいうとおり、自分が人間社会の火種となることを恐れて地上にダイが戻れないという可能性も十分あると思う。 

     もちろん、ダイ帰還のために、最も必死になってダイを探し回ったり、その後の対応を考えたりしたのは、レオナであり、ポップであると思う。
     だが、それでも、ヒュンケルには、他の仲間たちとは違う、彼の立場でしかダイに示せないことがあると思った。

     もし、魔族やモンスターの間で育ったヒュンケルが、地上で平和に暮らしていたとしたら、それは、ダイにとっては大きな励みになるのではないだろうか。

     ヒュンケルは、かつて、ダイに敗れて彼の救われたと言っていたし、ダイがいなければ、ヒュンケルもクロコダインも悪党のままだったというのは、ポップの言うとおりだと思う。
     だから、今度は、ヒュンケルがダイに示せるものはないかと思った。
     ヒュンケルが、地上で平和に暮らすことによって、竜の騎士の血を引くダイに対して、人間でなくても、あるいは人間社会で育った者でなくても、この地上が、安心して暮らせる社会になっているのだということをダイに示せるのではないかと思う。
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