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    雨クリワンドロ1/22お題:ポプマス
    マベ彦にかこつけてイチャつく雨クリ

    #雨クリ
    raincoatClipper

     リビングで珍しくスマートフォンに集中するクリスを見つけ、雨彦は近寄りながら声をかけた。
    「何を熱心に見てるんだい?」
    「雨彦」
     雨彦の声にクリスはぱっと顔を上げる。そのままスマートフォンを向けてくるので、雨彦は画面を覗き込んだ。
    「この間の仕事の記事か……」
     クリスが見ていたのは、先日雨彦が単独で出演した仕事の取材記事。事務所を越えてアイドルが集うその仕事で、雨彦は執事の衣装に身を包んだ。周囲はかわいらしいメイド服を着た女性アイドルばかりで、少々戸惑ったのも記憶に新しい。
     仕事の記憶を辿っていると、記事中の雨彦の写真を眺めるクリスはふふ、と笑みをこぼす。
    「雨彦は何でもスマートにこなしますから、執事としても優秀でしょうね」
    「お前さんにそう思われているとは、光栄だな」
     自分が誰かに仕えている姿はあまり想像がつかないが、クリスに仕えるというのは面白いかもしれない。そう考えた雨彦の中に、ほんの少しの悪戯心が芽生える。
     思いつきのままにソファに腰掛けるクリスの足元に跪き、恭しくその手を取った。きょとんとした表情を浮かべるクリスの手の甲に、雨彦はそっと口付ける。
    「何なりとご命令を、ご主人様」
     手を取ったままちらりと見上げて微笑むと、効果は抜群だったようだ。クリスは顔を赤らめ、口をぱくぱくとさせる。
    「なんてな」
    「あ、雨彦!」
     動揺を隠せない様子のクリスに、雨彦は思わず笑ってしまう。
     ちょっとした悪戯のつもりだったが、なかなか悪くない気分だった。
    「だがそうだな、たまにはお前さんに命令されるってのも面白そうだ」
     クリスは日頃自分の望みを多く口にする方ではない。そんな恋人の望みを命令という形で聞き叶えるのは、なかなか魅力的に思えた。
    「今夜はお前さんの命令を聞いて、お前さんの望むように動こう」
     そう囁くと、クリスは顔を赤らめたまま小さな呻き声を上げた。
     だがクリスも雨彦にただ翻弄されるだけではない。少し考えるように視線を泳がせたクリスは、意を決したように口元に挑発的な笑みを浮かべた。そのまま雨彦の首に腕を回して引き寄せ、耳元に顔を寄せる。
    「なら、私をうんと気持ち良くして、満足させなさい」
     高貴だとも評されることがあるクリスの美しい顔が、間近で微笑んでいる。
     クリスがそう望むのであれば、雨彦はそれを叶えるだけだ。
    「ああ、お望みのままに」
     まずは何から始めようか。もっと詳しく、一つずつ、内に秘めた望みを引き出してやるのも悪くない。
     さらりとした長い髪を撫でながら、雨彦は思考を巡らせた。
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    27tael

    DOODLETBT見て、レジェとレジェメンって世間様にはもっとセクシークール系だと思われてるのか?と思ってたのと、ちょっと斜に構え彦もいいなのと、ころんさん心も体も素直でかいらくによわそう… と思って書いたいつもとちょっと違う雨クリ…
    「ん、――ッ」
     ねだられるまま唇を合わせて、甘く漏れる吐息を封じる。頬を指の背で撫でつつ顔を離した先で、既にとろけきった琥珀の瞳が、こちらを縋るように見つめてくる。
    「あ、あめひこ♡ もっと、触ってください♡♡」
     ホテルのベッドに背を預けながら告げられる、早々に恥じらいよりも欲がまさった素直なおねだりは、重ねてきた情事で躾けた仕草を思わせてどこか優越感をくすぐる。
     ――ほんの先程まで、メディアに掲載される、自分たちのパブリックイメージに沿った撮影を行なっていたのだ。
     アイドルとしてのレジェンダーズに求められているのは、年長ふたりのミステリアスな大人の余裕、年少のメンバーの小生意気な言動。
     ファンには熱を込めたライブパフォーマンスや、口を開けばもれなく海のこと、という「意外な」気さくさが伝わっているのかとは思うが、おそらく今回のグラビアでもこの男に冠される言葉は『気品ある美貌』『元助教の知性を帯びた笑み』『ここではない水平線を挑発的に見る目』だとか、なんとか。
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