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    bell39399

    @bell39399

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    bell39399

    ☆こそフォロ

    バンさんおたおめ!
    今日からエレインちゃん誕まで何かしかあげてきます。とりあえずふしぎ話続きから。明日くらいにはエレインちゃんと会えると思う……ごめんよバンさん

    ふしぎなのかかん3盗賊のバンという男がいる。強欲のあまりか、欲しいと思った物を引き寄せ手に入れる魔力まで身につけてしまった。とは言え心底非情というわけでもない。育ちも酷いものだったが生来の性質ゆえか楽観的な男で、刹那的ではあるが呑気な面もある。そんな男が《生命の泉》の噂を耳にした。
     珍しいお宝、と聞けば手に入れたくなる性分だ。永遠の生命とやらに興味津々ということもないが、「長く生きられるなら、そのうちいい事もあるだろう」という非常にお気楽な動機で、彼は早速お宝探しに出かけた。聞けばその泉とやらは、恐ろしい聖女が守っているらしい。ただの盗賊は言わずもがな、百戦錬磨揃いの軍隊もあっという間に無慈悲に一掃してしまうとか。そんな化け物が数百年間守り続けている宝と聞いて、バンは俄然やる気が溢れ出てきた。無理と言われると余計に挑戦したくなる。お宝は宝そのものはもちろんだが、それを手に入れる過程もお楽しみなのだ。
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    bell39399

    かきかけバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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