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    bell39399

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    バンエレ旅シリーズかきたいな〜
    まんがたいへんなのでメモがてらポエムる

    #バンエレ

     バンと旅に出たエレインが改めて強く感じたのが《金》と言う物の魔力だ。比喩でなく街の人間はこれなしに生きていくのは困難なのだと知ったし、この為にいきいきと働く人間もいる。そして、身を持ち崩す人も。


     バンはゲームが好きらしい。エレインにもいろんなゲームを教えてくれたし、二人で遊びもした。エレインは心が読めてしまうので圧倒的に有利に見えたが、
    一喜一憂がまるごと顔に出るので勝敗はトントンだ。
     酒場でもしばしばエレインを膝に乗せたまま、他の客ともゲームをしては旅の小銭を稼いでいた。

     しかしその日は良くない日らしく、バンは負け続けだった。賭け事に強い方だが、酔っぱらいの上に万能ではない。そんな日もある。
    「なぁエレイン……いや、俺は何考えてんだ、お前にそんな事させられねぇ♪」
    「そうよ。インチキはダメです!」
     心を読めば勝てる、そんなバンの心の声を感じ取ったエレインはピシャリと言った。が、「でも」と思案するように顎に指を当てる。
    「向こうもインチキなら話は別かも」
    「なんだって?」
    「いかさましているわ、彼」
     すっ、と聖女の琥珀の瞳が眇められた。
    「何だよ、道理で妙に勝てねぇと思ったら……やっぱりか♪」
    「バンもそう思ってたのね」
    「ああ♫ でも証拠がなぁ」
    「証拠なら見せられる」
     その大きな瞳はいつになく不敵に輝いている。
    「排除しましょう」
    「流石俺の女だ♪」
     にっ、とバンはその場に似つかわしくないくらいに、無邪気に笑った。
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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