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    @HTgZRAviuqDXglC

    @HTgZRAviuqDXglCです。
    支部で投稿しているもののメモ書きや、ボツになったものなど投稿していくつもりです。
    よろしくお願いします。

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    最近,飯テロの二次創作しか読んでおらん・・・
    ということで,gens夢の飯テロを書きます。
    可愛い子が,目をキラキラさせてハムスターみたいに頬張るの可愛いよね。
    というか,原神の料理ウマソすぎやろ。

    #gnsn夢
    #蛍(旅人)
    #女主人公
    heroine
    #幼女
    youngGirl

    大根入り野菜スープ注意! ストーリー中にでてくる作り方は,捏造なので参考にしないでください。
        おそらく作ったとしても訳の分からないものが出来てしまうと思うので・・
        あくまでも、そんな風に調理しているという捏造です。


    蛍が,その気配を感じ取ったのは夕日が沈みかけた時間帯だった。

    『拝啓,どこかにいるお兄ちゃんへ。 私は今日,少女を拾いました。』

    突然現れた,謎の神により兄と離れ離れになり,目が覚め何年もの時が立っているのかもわからず,ただ生きるために食材を確保していたら,パイモンというこのテイワット大陸をガイドしてくれる少女が旅の仲間に加わった。
    そんなパイモンと兄を連れ去った,謎の神を探すべく,俗世の7執政の中の風神が納める国,モンドへと向かう道中その子はいた。

    それは,パイモンとともに夕食の食材と薪を採取しているときの事。蛍は,茂みの奥に小さな気配を感じた。ここに来る途中,本来の力が発揮できないためスライムなどの魔物を己の剣技だけで凌いできた蛍。この小さな気配が茂みに隠れたスライムのものか警戒しながら茂みの奥へ進むとそこにいたのは少女だった。

    「女の子?」
    「大変だ。旅人!こいつ怪我してるぞ!」

    少女は,ぐったりとしていてどこか具合が悪いようだった。
    しかし,蛍は疑問に思った。この少女は,靴を履いていないのだ。通常,靴を履いていないのなら少女の足は泥だらけとなっている。しかし,その様子は一切ない。だが,疑問に思う点はそれだけでない。それは,彼女の服の袖などから見える肌の傷だ。

    「この子,なんでこんなところで倒れていたんだ?それに,この怪我魔物に襲われただけでこんなことにはならないぞ?」

    「・・・・この子・・・」

    蛍は,少女の服の下を覗く。

    「!!!」
    「どうしたんだ?急に除いたと思ったら隠して!!」
    「パイモンは見ない方がいい。」

    それくらい,ひどい怪我だった。いや,怪我で済ましてはいけないほどこの少女が追っている傷はひどかった。おそらく,そのせいで熱も出ているのだろう。

    「パイモン,傷薬になる薬草とか取ってきてもらえる?!
    私,この子を拠点に連れて手当てしてるから!」

    「お、おう!」

    正直言って,純粋な感情を持つパイモンは少女の傷なんて見たら泣き出してしまうだろう。少女の傷は,恐らく虐待によってつけられた傷だった。
    酷い親がいたのだろう。少女の体には,しかも見えないところに様々な青淡が,彼女の体を彩っていた。所々に見える火傷の後は,根性焼きのようなものなのだろう。
    この世界に来る前,蛍はこのような子供をたくさん見てきた。
    争いが絶えない世界で,貧困の差が激しくとても長くは居たいと思えない世界だった。
    恐らく彼女もそうだったのだろう。
    そして,この少女も私と同じ,他世界から来た人間なのだろう。どのような経緯でこの世界に来てしまったのか分からないが,このような人里離れた,魔物がいるこの場所に,この子を捨てに来たとは思えない。なにより,この子の倒れていた周りには足跡がなかったのも証拠となるだろう。
    とにかく,今はこの少女の治療が優先だと。蛍は駆け足で拠点へと戻った。

    拠点に戻り,持ち合わせの薬草とパイモンがとってきた薬草を合わせて傷薬と痛み止めをつくり,少女の傷に塗りながら,包帯を巻く。
    しだいに,熱が上がって来たのか少女は苦しそうに息を吐き出していた。

    「うぅ,旅人こいつ死んじゃわないよな~」

    パイモンは,少女が苦しそうにするたびに心配そうにあたふたと辺りを浮遊している。
    そういえば・・・

    「パイモン,パイモンがとってきた薬草の中に,ミントあったよね?」

    「?確か,数本とって来たぞ?」

    確か,ミントには解熱効果があったはず・・・なら,あのスープが作れる!

    「パイモン,ちょっとこの子,見てて。あ,額のタオルときどき水で冷やしてね。」

    「おう,任せろ!」

    まずは,旅の途中で戦ったヒルチャールの拠点にあった,トマトと大根,それから玉ねぎをくし切りにして。先にトマトと水を鍋にくわえる。水は少なめで大丈夫。トマトから水分が出るからだ。大根と玉ねぎを軽く炒め。トマトを煮込んでいる鍋に投入。しばらく,煮立たせる。この時に,ミントを投入する。ミントは,煮立ってきたら取り出し。塩コショウで味を調えて,最後に少し残していたトマトを入れ軽く煮れば大根入り野菜スープの出来上がりだ。

    「旅人~!どうすればいいんだ?!熱が上がってきてるみたいだぞ!」

    「大丈夫,これを飲めば熱が下がるから。」

    「本当か!おほ~!いい匂い!おいらも食べたいぞ!」

    「パイモンは後でね。」

    この大根入り野菜スープは,お兄ちゃんと旅をしているときによく作ってもらったものだ。私は,お兄ちゃんより風邪を引きやすかったから,よく作ってくれたのを思い出した。トマトや大根,玉ねぎなどの野菜が入ったこのスープ。隠し味としてミントを入れることで,さわやかさが口内にひろがり,野菜の甘味などをより引き立たせている。
    ミントには,解熱効果と抗菌作用があり,薬にもなる薬草だ。そして,スープの中に入っている大根には,胃腸の機能を高める作用があり,トマトには,高い栄養素がたくさん含まれていて,玉ねぎは,疲労回復や免疫力を高める作用があるのだ。
    この子の体の状態を見るに,虐待されてから長い月日がたっているだろう。もしかしたら,固形物を受け付けないかもしれない。それに,このままだと彼女は脱水症状になりかねないのだ。そんな時にこのスープは万能なのである。

    「ごめんね,一端体を起こすよ。」

    少女の,身体を抱き上げ腕によりかからせ,スプーンですくったスープを口に運ぶ。
    口に含み嚥下する様子がうかがえた。
    (よかった。この子は,まだ生きたいと思っている。)
    蛍は,ひとまず一息こぼし次のスープを飲ますが,やはり飲むのはきついのか少女はせき込んでしまった。

    「ごめん!大丈夫?」

    蛍は,少女の背中をゆっくりさすり,呼吸を落ち着かせる。すると,先ほどまで意識が朦朧としていた少女が,こちらを向いた。

    「ま・・ま?」

    恐らく,発熱のせいで母親と間違われてしまったのだろう。しかし,ここで違うと言ってしまえば,この少女は何を考えるかわからなくなってしまうと感じた蛍は,少女にすぐさま答えを返した。

    「そうだよ。スープよく飲めたね。ここには,誰もあなたを傷つける人はいないよ。安心して。」

    「・・・・うん。」

    か細い声で,少女は返事をして寝てしまった。
    どうやら,スープの効能が聞いてきたのだろう。わずかだが,先ほどより体が楽そうに見えた。

    「その子,大丈夫なのか?」

    「うん,スープを少し飲ませることが出来たからね。本当は,食べてほしかったけど。無理はいけないし,少しでも飲んでくれただけよかった。」

    「よくなるといいな。そうだ!旅人,おいらにもあのスープの飲ませろ!」

    「はいはい,器によそうから持ってきて。」

    「おう!」


    視点

    少女にとって暗闇は唯一安心できる場所,いや環境であった。
    自我を持ち始めてから今を生きるまで,少女はずっと暗闇で過ごしていた。
    いや,暗闇だけではなかった。彼女が嫌悪するのは光の世界だった。唯一の安心できる暗闇を包み込む光。その光は,少女にとって苦痛を伴うものだった。
    『っ・・・・!!!』
    少女の腕を焼く蛍火。ときどき降ってくる手。倒れるからだ。痛む腹。
    少女は,光の世界が嫌いだった。けれど,光の世界には面白いものがたくさんあるのだと,少女の心の底にある好奇心をくすぐらせていた。
    それは,暗闇の世界にはない色のある世界。
    少女にとって,光の世界は嫌い。けれど,光の世界にある様々な色は少女にとって気になるものばかりだった。
    ある日,おおきなものが少女の話をしていた。そいつは,いつも少女をいたぶる奴だった。
    『なぁ,あいつどうする。』
    『それは,あんたが決めなさいよ。私は知らないわよ。』
    一緒にしゃべっているのは,大きなものよりも小さいもの。いつも,少女にいたいものを押し付ける奴だ。
    『そもそも,母親はどうしたのさ。』
    『さあな,慰謝料ついでに養育費ももらえるかと思って連れてきたが,全く使えねえ』
    『そういや,あんた今の生活を手に入れるのに,あいつ騙して慰謝料ぶんどったんだっけ?』
    『あれは,傑作だった。何でも屋に相談して睡眠薬入れてホテルで寝ている写真を見せれば,青ざめてたさ。あの顔は一生笑えるぜ。』
    『確かにwww』
    小さいものと,大きいものはいつも何を話しているのかはわからない。けれど,少女には小さいものと,大きいものの会話に出てきたものが気になった。
    『は・・は・・や?』
    少女は,生まれてから一度も言葉というものに触れてこなかった。少女が出せる音は,あやうといった赤子の言葉のみ。けれどこの時,少女は人生で初めて学んだのだった。
    母親という言葉を。
    それから少女は,母親というものは何なのか。その小さい脳みそで考えていた。たびたび,出される光の世界ではいやな時は母親のことをずっと考えていた。
    そんな中,光の世界で動く奇妙な板を目にしたとき,少女は,母親というものを知った。
    それは,少女に似た者が,小さなものに抱きしめられ涙を流している映像。少女は,小さいものにママと言って涙を流していた。

    少女は,あれが母親なのだと。母親はママと呼ばれ,抱きしめてくれる存在なのだと。
    少女は,自身が安心できる暗闇で考えていた。そして,少女はいつしか自分にもママが欲しいと思ってしまった。けれど,いくら待てどもママという存在はこの暗闇には現れない。少女は思った。あれは光の世界にしかいないものなのだと。
    いつか,光の世界からママという存在が来るかもしれないと。
    けれど,そう思っていたころには少女は光の世界に行ける気力すらなくなっていた。
    『・・・・ま・・』
    少女は,小さな声でいう。ママと。
    『・・ま・・・ま』
    その言葉は,暗闇に消える。少女は,安心できる暗闇が次第に怖くなっていった。
    母親という光を求めるがあまり,少女はいつか暗闇に喰われてしまうのではないかと思うようになっていた。
    『ま・・・・・・・』
    それでも,少女は母親を求めた。この暗闇に対する恐怖も母親が居れば何とかなると思ってしまった。
    『・・・・・・・』
    けれど,そんなことはついぞ来なく少女の意識は消えた。

    「・・~!・・・・・」
    「・・・・・・・」

    (?)
    少女は,何かの音で目を開けようと試みた。しかし,目は開かず何かの音が聞こえるだけ。けれど,少女にとってその音は聞きなれないものだった。
    ぱちぱちと,何かがなり誰かが音を発している。
    そして,誰かがこちらに近ずく音がした。
    少女は,逃げたかった。けれど,身体が思うように動かず少女は恐怖した。
    (あ!・・・いあ!)
    誰かが,少女の体を触っている。体を持ち上げたのか,だれかの手が後ろに回っていた。そして,口元に何かを入れられた。
    (??!)
    少女は,めったにものを口にしなかった。口にしても硬い何かだけだった。
    けれど,口に流れてきたのはわからないもの。少女は突然のことで,頭が混乱しせき込んでしまった。
    「大丈夫?!」
    さっきよりも近くに誰かの発する音がする。誰かは,少女の背中を撫でる。
    咳が落ち着いたとき,少女は初めて目を開けることが出来た。
    少女の目の前に映し出されたのは,少女の知る暗闇はなく目の前に広がるのは,光の世界を思わす小さいものだった。
    「(ま・・ま)」
    この時少女は,ようやく安心することが出来たのだ。暗闇から連れ出してくれた光の世界のようなもの(母親)が少女を迎えにきてくれたのだから。

    少女
    推定年齢5~6歳の少女。
    小さい頃からのネグレクトと虐待のせいで言葉はおろか認識も怪しい。
    小さい頃から押し入れで過ごしてきたため,押し入れを暗闇の世界。外を光の世界と思っていた。少女はわかっているのは,大きいひと(父親又は男)と小さい人(愛人又は女)という認識と,暗いか明るいかの違いのみ。死ぬ間際にして母親というものを知る。
    母親に夢を抱きすぎて,光の世界のようなものと思っていた。
    母親を求めながら亡くなり,原神の世界に死ぬ前の状態で転生。
    蛍が見つけ今に至る。
    蛍のことを母親だと思ったのは,光の世界の色をしていたから(髪の毛と瞳)そして,光板(テレビ)でみたママのように少女を抱きしめ背中を撫でてくれたから。
    はじめて口にしたスープは,初めての体験でびっくりした。



    (まま!まま!)
    少女は,ほんの一瞬見れたものに興奮していた。
    ままに会えた。あれはままだ。
    本能がそう告げているのか,頭の中で考えている者はままのことばかりだった。
    早く目覚めたい。暗闇はいや。ままに会いたい。
    (あ~!あ~!)
    言葉にできない感情が,母音となる。言葉を知らない少女にとって伝える手段はこれしかないのだ。
    少女は,眠っている意識の中で、ずっとままを求めた。


    あの少女を,見つけてから三日が立った。
    あの日から,少女は目を覚ます兆しはない。
    少女の熱はいまだ少し残っているが,初日よりはだいぶ引いてきた方だった。おそらくミントの効果が出たのだろう。
    しかし,傷はやはり栄養をあまりとっていないからなのか,直りがおそい。
    初日から少しづつではあるが,スープを口に含ませては居る。
    ちゃんとつまらないようにしてはいるが,それでも一向に起きる気配はなかった。

    「なぁ,本当に大丈夫なんだよな。こいつ」
    「うん。パイモンは,この子を見ていて。私は,薬草を探してくるよ。」
    「任せとけ!」

    蛍は,少女の傷に効く薬草を探した。あまり,遠くには行けないし,なるべく早く戻ろうと考えていた蛍だが,不意に少女の身の上がきになった。
    この世界で目覚めて数日しか立ってない蛍だったが,蛍は少女がこの世界のものではないのだとどこか勘づいていた。
    それは,少女が身に着けていたボロボロの服が物語っていた。
    清潔なものに変えるために少女には簡易ワンピースを今はきせているが,少女のぼろぼろの服を確認したとき,別の世界で見かけた服と同じ材質だったのだ。プラスチックと呼ばれるそれは,その世界特有の資源で作られたものであったのを覚えている。兄とまだ旅をしていた時,ガイドをしてくれた子に教えられたのだ。
    少女の,福にはその材質名が書かれていた。つまり,何かの事象によりあの少女はこの世界に来てしまったということだ。あの世界には,神のような存在はなく魔法などの代わりに,科学に発展していた世界だった。つまり,このような事象を起こすにはいささか無理があると蛍は考えた。
    けれど,謎の事象によって少女は救われた。そこには,感謝せざる負えない。小さな命を救えることが出来たんだから。

    ある程度の薬草を拾い終えた時,拠点の方から大きな泣き声が聞こえた。
    「!?あの子の泣き声?」
    蛍は,何かあったのかと急いで駆けつけた。
    拠点に戻ってみれば,少女は起き上がって泣き喚いており,その様子を半泣きでどうにかしようと奮闘しているパイモンが見えた。
    「あ!旅人ぉ!!どうにかしてくれ,こいつずっと・・・」
    「ままぁ!ま~ま!!!!」
    「って泣いてるんだ。目が覚めて、おいらを見て目を見開いたと思ったら,急に周りを見だしてそしたら,泣き始めたんだ。」

    おいら,どうすればいいかわからなくてぇ~とすがるようにパイモンは言った。蛍は,とにかく少女を落ち着かせないとと思いながら前に進むと,少女は泣きながら,蛍を見て両手を蛍に向けた。
    「まま~!!!!」
    「「え!?」」
    少女は,私に目線を合わせてままと呼んだ。しかも,抱っこをしてほしいのかわからないが両手を伸ばして蛍を求めていた。
    蛍は,恐る恐る少女を抱っこした。すると,先ほどまでままと叫びながら泣いていた少女は,蛍に抱っこされたことで泣き止んだのである。所々,鼻をすすらせ蛍の肩に顔を埋めて,ままと呼んでいる。

    「旅人、いつ母親になったんだ?」
    「・・・私が聞きたいな。」

    拝啓,どこかにいるお兄ちゃん。私は,ままになりました。
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