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    Tears_reality

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    マッチングサイトで出会うアイドル☕️くんと高校生の彰人くん

    #冬彰
    dongChang/Touya Akito

    アイドル☕️くんと高校生の彰人くん「あんたが青柳冬弥か?」

    「ああ。そうだが、そのどこかで会っただろうか。」

    彰人はその言葉に言葉を失う。自分たちは今回が初対面だ。芸能人は付き合いが多い。もしやこいつ先日メッセで交したことを忘れてるのでなかろうか。多忙なのはテレビを見ていたらわかる。だからメッセージを交わしたのもいわゆる気まぐれと言うやつなのかもしれない。

    「いや、今日が初対面だ。東雲彰人、俺がお前のマッチング相手だ」

    「…彰人…本当に彰人なのか」

    「あぁ、そうだよ」

    なんだ、この変わりよう。まるでそれは来てくれると思わなかったようなそんなような。冬弥と彰人の出会いは半年前。アイドルユニットに所属していた冬弥はその容姿からグループ内でも重宝されていたがそれに嫉妬したメンバーと色々あり、そんな最中幼なじみで先輩にあたる天馬司から「友達が作れるマッチングサイトアプリがある」と聞いてそこに登録したのだ。当初はからかい目的だったり彼女にして欲しいだの色々あった。そんな時だった。

    「正直に書くのは別にいいけど、もう少し気をつけた方がいいですよ」と一通のDMが冬弥のアプリに届きそのDMの主が彰人でそこから交流が始まった。同い年ということもあり、仲良くなるのは早かったが彰人は学生、冬弥はアイドルでリアルで会う機会はなかなか恵まれず。今回会えたのは冬弥のオフと彰人のバイトの休みが重なったのが発端だ。ちなみに彰人が冬弥に興味を持ったきっかけはプロフにご丁寧に本人写真と嘘偽りなく書かれた自己紹介だった。これは余談だが冬弥が登録したその日にアプリの通知がひっきりなしだったのは言うまでもない。
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    neno

    MOURNING類司🎈🌟
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    君に触れたくて。ほんの一瞬、魔が差しただけだった。
    夕陽の光に透けた髪にどうしようもなく触れたくなってしまって。好奇心で髪に指を通すと指通りの良い髪はいとも簡単にサラサラと指から落ちていく。本人に確認も取らず髪に触れたので流石に失礼だったかと思い、謝ろうと顔を覗き込んだ。
    「急にごめんね、つか、」
    言いかけた言葉は喉の奥に出掛かってつっかえてしまった。なぜかというとそこに居たはずの——他でもない、天馬司が頬を真っ赤に染めていたからである。それは怒りというよりも焦り、恥じらいを思わせる表情だった。予想とは違った反応に僕も言葉を返せずに気まずい沈黙がしばらく流れた。
    「そろそろ帰るか」
    「…そうだね」
    ようやく司くんが言葉を発したと思えば、鞄を取りに教室から急いで出て行ってしまった。この時点で司くんが相当動揺していることが分かった。だって、司くんの教室に来ているのは僕の方で、まさに僕が鞄を取りに行かなければならない立場だからだ。そんな司くんに拍子抜けして、少し笑ってしまった。やっと自身の教室に帰ってきた司くんは代わりに僕の鞄を持っていた。
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