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    だみぃにゃん

    @pumpkincat02

    陳情令で沼に足を滑らせました。
    ここにないものはぴくしぶに収納済。

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    だみぃにゃん

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    なかなか進まないのでとりあえず🤤
    景儀と阿願の出会い編

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation
    #捏造
    hoax

    景儀と阿願と羨羨藍景儀はその日、朝から緊張に体を固くしていた。
    父上に手を引かれ、来年から座学を教えてもらう藍先生へ挨拶へ行く。
    普段、大変元気の良い少年である彼は、今日は黙って大人しく付いてくること、藍先生は非常に厳しい方だからしっかり挨拶をし礼儀正しく振る舞うこと、そして決して傍を離れないようにと言い含められていた。

    そうしてやってきた室で相対したのは、にこにこと穏やかな空気をまとった宗主と、その隣で鋭い目を向けてくる藍先生。
    目線に竦みつつも、先生が撫でつける度よんよんと揺れるお鬚に釘付けになっていると父上に肩を小突かれた。
    慌てて、教えられた通りに拱手する。
    「藍宗主、藍先生に藍景儀がご挨拶申し上げます。」
    噛まずに言えたし、なかなか上手く出来たんじゃないだろうか。
    達成感に満足した景儀は、ちらりと隣の父上を見上げた。
    目があった父上は、とたんなぜか残念そうな顔をし溜息を一つ。
    「ふふ。溌剌とした子だ。そのまま素直に元気に大きくおなりなさい。」
    「うむ。これから多くのことを学ぶであろう。修練に励むように。」
    小首を傾げている俺に、宗主と先生はそれぞれ言った。
    挨拶が終わってしまえば、大人たちの会話が続く。景儀に内容はさっぱりわからない。
    すると、退屈だろうから散策でもしておいでと宗主に勧められ、一人広い雲深不知処内を探検に出掛けた。
    宗主曰く、裏山には兎が住でいるらしい。
    「厨で野菜くずを貰うとよい」と藍先生も添えてくれた。
    お二人とも兎が好きなのかな。
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    takami180

    PROGRESS続長編曦澄11
    これからの恋はあなたと二人で
     寒室を訪れるのは久しぶりだった。
     江澄は藍曦臣と向かい合って座った。卓子には西瓜がある。
     薄紅の立葵が、庭で揺れている。
    「御用をおうかがいしましょう」
     藍曦臣の声は硬かった。西瓜に手をつける素振りもない。
     江澄は腹に力を入れた。そうしなければ声が出そうになかった。
    「魏無羨から伝言があると聞いたんだが」
    「ええ」
    「実は聞いていない」
    「何故でしょう」
    「教えてもらえなかった」
     藍曦臣は予想していたかのように頷き、苦笑した。
    「そうでしたか」
    「驚かないのか」
    「保証はしないと言われていましたからね。当人同士で話し合え、ということでしょう」
     江澄は心中で魏無羨を呪った。初めからそう言えばいいではないか。
     とはいえ、魏無羨に言われたところで素直に従ったかどうかは別である。
    「それだけですか?」
    「いや……」
     江澄は西瓜に視線を移した。赤い。果汁が滴っている。
    「その、あなたに謝らなければならない」
    「その必要はないと思いますが」
    「聞いてほしい。俺はあなたを欺いた」
     はっきりと藍曦臣の顔が強張った。笑顔が消えた。
     江澄は膝の上で拳を握りしめた。
    「あなたに、気持ち 1617