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    ひわ@turoporfali

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    ひわ@turoporfali

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    ほむらさんから見たうるうさんの短い話。

    隠し事 そりゃ、殺したくなるくらい憎かっただろうよ。頭が冷えた今となってはそう思う。
    おれは自分の感情を隠すのが苦手で、別に隠す必要も感じなかった。笑いたいなら腹が痛くなるくらい笑って、怒りたいならブチ切れるほど怒っていたし、涙を見せるのも、デカくなってからは滅多になかったが、いちいち隠し立てするようなことではないと思っていた。
     お高くとまって、感情に流されないことを鼻にかけているような水潤の奴らは、おれたちのそういう所にムカついていて、だから気が合わないのかと、そう思っていた。
     火焔の仲間たちは、とうさんの不名誉な死について、何も教えてくれなかった。ガキだったおれを守ってくれていたのに気づいたのは、だいぶ後になってからの話だ。
     なぜあいつが泣いているのかなんて、あの時は気づきもしなかった。
     子供だの可哀想だのと罵倒したおれの前で泣くなんて、相当なことがあったのだと思ったから、何も聞かなかった。肩口から染み込む涙がやけに熱くて、普段冷静なあいつとは思えなかった。
     うるうが何に耐えていて、何のためにおれに全てを話さなかったのか、ガキの頃を思い返してようやく気づいた。悲しませたくなかったからだ。それでも我慢できなかったから、嫌味や皮肉を言ってきたのかと、ようやく思い至った。
     殺してえなら殺してえって言えばいいじゃねえか。泣きたいなら泣けばいいし、おれも殺されたくなかったらやりあうだけだし、納得できるなら、おれは逃げたりしない。
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