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    Mogmogsmaka

    真Vフィン主文字置き場跡地

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    Mogmogsmaka

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    龍フィンと主ちゃんの小話。龍フィンがもふふわでわうわう鳴くのを書きたかっただけ。
    ※龍化注意
    龍フィンの容姿は落書きの方をご覧ください。

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    Mogmogsmaka

    MOURNING元ネタは🐜様の曲です。狩猟を行うおフィンと主ちゃんの雰囲気のみな小話。そんなに絡んでません。
    狩猟日誌小さい頃に生きるための術として狩りを教えられていた為、狩猟は得意だった。時折自分よりも体躯の大きな獲物に出会う事もあったがその知識と持ち前の腕で難なく狩る事が出来る。
    ダアトの荒廃した土地を疾駆する牡鹿を草むらに隠れながら追いかける。あれは脚が速いからと拵え携えた弓矢を構え、弦を引きその時を息を殺して待つ。耳元で弦が張るきりきりという音と草が風に揺れる音だけが響いている。顔を上げ辺りを警戒していた鹿が、僅かながらに残った青い草を食べようと首を下げる。その一瞬とも言える無防備な姿を逃さない。
    張りつめていた弦が弾け、空気を裂いて矢が飛んでいく。フィンの手から放たれたその矢は鹿の心臓を一息に貫いた。
    小さな鳴き声を上げて倒れた鹿は、少し藻掻いてそれから動かなくなった。隠れていた草むらから身を起こしたフィンは、新雪の残る土を踏みならして仕留めた獲物に近寄った。鮮血で地を濡らす鹿は確かに絶命しており、腰に下げた皮袋から手入れを施され研ぎ澄まされた狩猟用のナイフを取り出すと鞘を抜き刀身を鹿の喉へと突き立て、先程までその体を巡っていた血を抜く。次いで丸い腹に切り込みを入れて温かな腸を取り出す。手に伝う温かさに命を頂く尊さを感じてフィンは心の内で鹿に感謝を述べる。そうして軽い処理を行った鹿の両の手足を縛り上げ麻袋に放り込むと、肩に担いで王の待つ野営地へと戻ることにした。
    1811

    Mogmogsmaka

    DONE一周年おめでとうございます。
    本編ではどうあがいても共に在ることが出来ない運命のフィン主を、どうにか幸せにしたいと妄想したifの産物です。
    ※捏造過多、真√のちょっとしたネタバレを含みます。
    完全に雰囲気小説なのであまり深く考えずお読みいただけると有り難いです。
    それぞれの目指す世界のために袂を分かつ事となった嘗ての友人達を下し、一つの可能性を告げるジョカの言葉を受け、少年は更に強く創世の意志を固めた。
    王座を越えた先、天と地の果てる場所に待つ事象の蛇を下せば、揺るがない創世が成せる。それが、本当に最後の戦い。
    少年に語りかけた蛇の言葉はフィンには聞こえなかったが、それでも今まで以上の強い意志を感じ取り、本当の旅の終焉を予感していた。
    少年が目指す創世。神と悪魔の存在しない人の真なる世界。その創世を行えば、神である少年と悪魔であるフィンが会い見え、言葉を交わす機会はこの先二度と訪れない。
    「…王よ」
    静かに門を見据える、自らの忠誠を捧げた王である少年にフィンは声をかけた。少年が視線を外し彼を見れば、その翡翠の瞳の奥に迸る熱を感じた。何かを伝えようとしている。少年は唯一彼にだけ向ける朗らかな笑みを浮かべて呼びかけに答えた。
    7210