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    Mogmogsmaka

    真Vフィン主文字置き場跡地

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    Mogmogsmaka

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    フィン主とキス。キスの表現の練習も兼ねて。

    #フィン主
    finMaster

    キスをする頬にしなやかな手が添えられる。
    王が身を乗り出して、俺の左目の下にある紋様に唇を落とす。次に鼻筋を柔い唇で噛み、鼻先に触れて態と音を立てて離れていく。まるで戯れる様なキスに焦れながら、頬をその悪戯な唇が掠めていく。顔の輪郭を細い指先が辿って、首に両腕が回される。

    「フィン」

    目の前に美しい王の顔がある。既に金色の瞳にうっすらと官能の涙を湛え、甘く惚けた声色で俺を呼ぶ。鼻先を触れ合わせ、高鳴る鼓動と熱を治めるために息を一つ吐いて色香を放ち艶めき立つ唇を奪う。
    餌を啄む小鳥のように触れ合わせるだけのキスを送り、ふっくらとした下唇を俺の唇で柔く噛んでやれば王は鼻にかかる上擦った声を上げた。離してやり唇を舐めればそれだけで細い肩が震えている。右手を伸ばし小さな顎を捕らえると頭を少し傾け、角度をつけて唇を開いた。俺と同じように開く王の従順な唇に深く噛みつき、熱い口内に舌を差し込むと上顎を舌先で舐め、内頬を突いて、綺麗に並んだ歯列の裏側を辿り、舌の下へ差し込んで王の舌を絡め取る。
    「んんんっ」
    苦しげに、唇が重なっているためくぐもった嬌声を上げながらも拒むことはなく、寧ろ更に強請るように俺の舌の動きに合わせて舌を這わせてくる。その薄い舌を俺の口内に招き入れると口を窄めて吸ってやった。
    「ンぁ…」
    ぴくりと背中が反る。その背を左腕を回して支えてやりながら今度は互いの舌を剣先を交えるかのように交わし合う。舌先で突き合って、平で舐めると再び角度をつけて深く。少し前へ身を乗り出し、王の背を僅かに仰け反らせると差し込んだ舌を通じて唾液を流し込む。口内に流れ込んでくる俺の唾液を王は嫌な顔一つせず、恍惚と鼻と喉を鳴らして飲み干していく。合わさった唇の端から、俺の物か王の物か分からない唾液が滴り落ちていく。
    じゅるりと粘着質で耳障りな水音を立てながら唇を離せば、王の瞳は金色から快楽を湛えた蜂蜜色になっており、遂にその端から快楽の涙が溢れて零れ落ちていった。紅潮する丸い頬を伝い落ちていく涙を舌で舐め取り、優しい口付けを落とす。

    「お前さん、可愛いな」

    俺の口付けだけで快楽に身を堕とす王が愛しくて堪らない。
    「ぅ…ふぃんのきす、きもちいいから…」
    「そりゃ光栄だ」
    上擦り舌っ足らずな甘い鳴き声で告げられて、官能に背筋がぞくりと粟立ち熱が昴まる。

    混ざり合った唾液で濡れた唇を舌で舐め取って、薄く開いたままの無防備な唇を再び奪った。
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    Mogmogsmaka

    MOURNING元ネタは🐜様の曲です。狩猟を行うおフィンと主ちゃんの雰囲気のみな小話。そんなに絡んでません。
    狩猟日誌小さい頃に生きるための術として狩りを教えられていた為、狩猟は得意だった。時折自分よりも体躯の大きな獲物に出会う事もあったがその知識と持ち前の腕で難なく狩る事が出来る。
    ダアトの荒廃した土地を疾駆する牡鹿を草むらに隠れながら追いかける。あれは脚が速いからと拵え携えた弓矢を構え、弦を引きその時を息を殺して待つ。耳元で弦が張るきりきりという音と草が風に揺れる音だけが響いている。顔を上げ辺りを警戒していた鹿が、僅かながらに残った青い草を食べようと首を下げる。その一瞬とも言える無防備な姿を逃さない。
    張りつめていた弦が弾け、空気を裂いて矢が飛んでいく。フィンの手から放たれたその矢は鹿の心臓を一息に貫いた。
    小さな鳴き声を上げて倒れた鹿は、少し藻掻いてそれから動かなくなった。隠れていた草むらから身を起こしたフィンは、新雪の残る土を踏みならして仕留めた獲物に近寄った。鮮血で地を濡らす鹿は確かに絶命しており、腰に下げた皮袋から手入れを施され研ぎ澄まされた狩猟用のナイフを取り出すと鞘を抜き刀身を鹿の喉へと突き立て、先程までその体を巡っていた血を抜く。次いで丸い腹に切り込みを入れて温かな腸を取り出す。手に伝う温かさに命を頂く尊さを感じてフィンは心の内で鹿に感謝を述べる。そうして軽い処理を行った鹿の両の手足を縛り上げ麻袋に放り込むと、肩に担いで王の待つ野営地へと戻ることにした。
    1811