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    ariari2523_dai

    @ariari2523_dai

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    ポプダイ中心に右ダイ、竜父子、ダイレオ。左右固定というよりは、解釈固定。「ダイ君可愛い」が信念。原作既読のアニメ完走組。基本的にSS書いてるか妄想してる。成人済み。

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    ariari2523_dai

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    ダイ君とペロペロキャンディー(バラダイ)
    謎時空、捏造設定、R18。

    素敵な竜父子ペロキャンを作られたまくまくさん(https://twitter.com/makumaku_dai)に捧げさせていただいたものです。

    #バラダイ

    ダイ君とペロペロキャンディー(バラダイ)「父さ〜ん!」
     ルーラでやって来るなり満面の笑顔を浮かべて駆けてきたディーノを、私は抱き上げると膝の上に乗せてやった。
     神秘の国テランの森奥深く。誰も足を伸ばさないこの地での久々の逢瀬だった。前回に顔を合わせた時は、ロモスで開催された武術大会に参加しようとして時間切れになったと愉快げに話してくれた。色々あったはずだが戦いに関する委細は話さない。それがこの子なりの私との逢瀬に対するけじめのようだった。そのことを少しばかり淋しく思ったあの日から幾日経っただろうか。
    「見て、見て父さん!」
     せがまれてディーノの手元を見やれば、何やらピンク色の丸い物体に棒が刺さったものを持っている。透明な袋が被され、紐で封されているそれは、飴か何かの菓子のようだった。
    「ペロペロキャンディーって言うんだって。パプニカの城下でお祭りをしてて、福引で貰ったんだよ」
    「そうか。よかったな」
     得意げな顔で戦利品の説明をしてくれるディーノは愛らしさの極みだった。手にしたそれはおそらく参加賞の類であろうと推察したが、わざわざそれを口にして、この愛らしい得意顔を崩してやることもない。
     頭を撫で、髪を掻き分け、そのまま手をディーノの後頭部へと滑らせる。引き寄せて額に口づければ、掌中の珠は擽ったそうに身を捩って笑った。
    「とっても甘いんだってさ。父さんと一緒に食べようと思って持ってきたんだ」
    「その飴をか」
    「そう! おれ、こっちから舐めるから、父さんは反対側を舐めてよ」
     つまりは飴を挟んで向かい合って食べようと言うのか。この近距離で飴を舐め合おうと。
    「……食べにくくはないか」
    「食べにくいかなぁ? もしそうなら交代で舐めっこしよう。それでいい?」
     別段甘いものが苦手というわけではないが、さほど進んで食べたいとも私は思わなかった。ましてやディーノが祭りで手に入れたというなら尚更だ。
    「私は構わん。お前だけで……」
     言いかけた言葉を私は途中で飲み込んだ。ディーノが実に恨みがましい視線を私へと向けていたからだ。
    「……父さんと一緒に食べたいんだ」
    「わ、わかった。私が悪かった。だからそんな顔をするな」
     根負けして承諾すれば、ディーノはぱっと向日葵のような大きな笑みを浮かべた。



     ぺろり。
     薄桃色の唇を割って現れた小さな舌が飴を舐める。舌先がちろちろと飴の表面を蠢いては、するりと口内へと戻っていく。そうかと思えば、再び現れた舌は下から上へと飴を大きく舐めていった。
    「美味しいね……とっても甘いや!」
    「……ああ、そうだな」
     最初は飴を食べ慣れていないのかその甘さに驚いていたディーノだったが、子どもらしく次第に夢中になっていくのがわかった。菓子というものは、古今東西子どもの心を魅了するものなのだと再認識する。ディーノはうっとりと頬を上気させて飴を舐める舌の動きを大胆にしていき、舌に乗せた甘味を忙しなく飲み込み始めた。
    「………っ」
     その表情も、小さな舌の動きも、なかなかに扇状的で、私の熱を咥えるときのそれと酷似していた。
     申し訳程度に飴に舌を這わせていた私は、飴に夢中になるディーノが段々と面白くなくなってきた。飴に嫉妬を覚えるなど馬鹿らしいと思いつつも、ディーノの琥珀色の瞳に映るのが私ではなく飴であることが、どうにも我慢できない。
    「ディーノ」
    「……何? ……あ…っ……」
     私はディーノの手から飴を奪い取ると、それを外袋に重ねて地面の上へと置いた。
     ディーノの腋に手を入れ、そっと小柄な身体を地面へと押し倒す。この期に及んでまだ飴へと視線を向けるディーノの顔を両手で包み込み、私へと向き直らせ、琥珀色の瞳を覗き込む。
    「父さ……、っ?!」
     亡きソアラによく似た容貌のなか、間違いなく私の血を引いたとわかる同じ色の瞳。まるでべっこう飴のようだな、と思ったその瞬間。
     ぺろり。
     私は自分でも抑えられない衝動に駆られるまま、ディーノの瞳に舌を這わせていた。愛撫とは違う行為を施される驚きと、目を直接舐められる恐怖に、ディーノの身体が小さく震えたのが触れる手から伝わってくる。
    「あぁ……甘いな」
    「……うそだ。目なんか舐めたって甘いわけないじゃん」
    「そんなことはない。私にとってお前の瞳はさっきの飴などよりよほど甘い」
     もう一度舐めようと顔を近づければ、そうはさせまいとディーノが硬く目を瞑った。眉間に皺を寄せての抵抗に私は苦笑する。拘束されているにも拘らず、必死に顔を横に振って次を拒否するディーノの幼い抵抗が愛らしかった。
     その愛らしさに免じて、両の目蓋に交互に口づけることで許してやることにする。
    「せっかくのふたりきりの時間を持てたのだ。次はお前を味わわせてくれ、ディーノ」
     私の誘いかけに、小さな頭がこくりと頷いた。




     目蓋から鼻先へと移動して口づけた後、そのまま瑞々しい色を含んで薄っすらと誘うように開いた唇まで滑らせ、小さなそれを覆う。
     舌を絡めると先ほどの飴の名残でディーノの口内は甘かった。それに僅かばかりの煩わしさを感じて、何度も執拗に捕らえた舌を吸った。
    「……っ…、とう……さっ……」
     抗議の声をさらに深く舌を差し込む事で封じ込め、腕の中の小さな身体がおとなしくなったのをいいことに、ちゅくちゅくとわざと水音をたててみせる。あっという間に耳まで真っ赤に染めて、ディーノが羞恥に息を呑んだのがわかった。
    「先ほどの飴よりも色濃く染まっているな」
    「……っは、あっ……! ……そういうこと、…っ……いちいち口にしないで…よ」
     可愛い口答えを紡ぐ唇を食べるように塞ぐ。しばらくディーノはむぐむぐと口を動かしていたが、やがて諦めたのか私の舌の動きに応え始めた。小さな舌が私の動きを追う様は、本人の懸命な様子も相まって、私の欲に火をつける。
    「やはり………飴より甘いな」
    「……っ……、そんな…わけ…ないだろ……」
     息も絶え絶えといったディーノは、それでも生意気な否定をしてくる。まだまだ子どものこの子に、愛しい者に触れて感じる甘さなどわからないのだろう。年を経ていつかわかる日が来た時に、この子の側にいることができればとは願うが。
    「あの飴……棒が刺さっていたな」
    「……へ…………っ?」
    「甘いものには棒を刺すのも一興」
    「ひゃっ……あっ……!?」
     衣服を引き下ろし、ディーノの奥に秘めた場所へと指を這わせる。窄まりの周囲を撫で、そっと指先を沈めると、ディーノはびくりと大きく身体を跳ねさせた。もう何度も私の熱を飲み込んでいるというのに、いつもいつも愛らしい反応を返してくるものだ。
    「…んっ、ん……っ…ぁ……はんっ……ぅ…」
    「痛くはないか?」
     私の問いかけにディーノはこくこくと頷く。徐々に熱を上げていくディーノの様子を窺いつつ、慣らすための指の数を増やし、指先を奥へと進めていく。
    「もっ……だいじょ…ぶ………! ペ…ペロペロキャンディーみたいに……父さんの…さ、刺して……?」
     私へと両腕を伸ばして、ディーノがこの先をねだってきた。言い終えて我に返ったのか、伸ばす腕はそのままに、真っ赤になってぎゅっと目を瞑っている。
     我が子のあまりにも可愛いおねだりに、私の理性も飴の如く溶けていくのが自分でもわかった。
     伸ばされた小さな手に口づけ、ディーノの背中へと腕を回して横たわっていた身体を抱き起こす。伸ばされていたディーノの手は私の首を抱くように導き、膝で立つように体位を整え、縋るように胸元に頬を寄せた小柄な身体を腕の中に閉じ込めた。
     柔らかなまろい尻を割り、私の熱を当てがう。ディーノの腰を支えながら、ゆっくりと足を崩すように耳元で囁いた。
    「んっ…は、ぁっ……入ってくる……父さん…の……っ!」
    「奥まで刺さったぞ、ディーノ」
    「はン…っ、わ、わかってるっ……、おれ、今、ペロペロキャンディーみたいに…なって……る…!」
    「……いい子だ。きちんと状況を把握できているな」
     目の前のディーノの旋毛に口づけを落とし、それから私は甘い甘い私にとっての飴を穿ち始めた。力の抜けていくディーノの上半身を半ば抱き込んで支え、何度も何度も狭くて熱いそこを浅く深く貫いては引き抜くことを続ける。
    「あっ、ぁ…っ、ぅんっぁ……!」
     仰け反って身体を震わせるディーノの額に口づけると同時に、私は我が子の最奥に欲望の熱を弾けさせた。



     むにゃむにゃと寝言めいたかと思うと、ディーノは小さな寝息をたて始めた。脱がせた衣服を着せて、息づかいに合わせて緩やかに動く肩まで私のマントをかけてやる。
     地面に放り出してしまった飴を手繰り寄せ、草や土がついていないのを確認したのち、元通り透明な袋に収め封をした。さすがに続きを食べるとディーノが言えば衛生的な観点で止めるつもりではあるが、子どもから無理矢理取り上げた飴が汚れていなかったことには親として安堵する。
     薄いピンク色の飴は、とても甘かった。しかし私は飴よりも甘くて、私にとって毒のようなものを知ってしまっている。手を伸ばしてはいけないものだとわかっているからこそ、求めてしまう甘いもの。甘いものに夢中になってしまうのは、なにも子どもだけではないようだ。親として子に与えすぎぬよう気に留めなければならないものに、私は自身で溺れてしまっている。
     眠る我が子を見下ろしながら、父親失格だなと、私は小さく自嘲した。
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    ariari2523_dai

    DONE「ディーノ君と隠棲パッパ」シリーズのこぼれ話。
    パロディ軸。捏造設定。竜父子+北の勇者。

    パッパ→ディーノ君は、意識のないディーノ君に薬を飲ませる際に何度もしてると思いますが、ディーノ君→パッパは初めてかもですねw キスとしてはノーカンだとパッパもディーノ君も言い張るでしょうが。

    時系列的には、パッパからの贈り物→隠棲パッパ→魔法使い→天使の梯子→お姫さま→北の勇者→パッパへの贈り物、の順になります。
    ディーノ君と北の勇者 ルーラによる着地音を響かせながら、ノヴァはレジスタンスの拠点となっているカールの砦から少し離れた地へと降り立った。
     既に夜の帳が深く色濃く下りており、周囲の木々も砦も闇に紛れている。見上げれば星が薄く光っていた。雲がかかっているのだろう。明日は天気が崩れるかもしれない。ここから遠い前線の地まで影響がなければ良いのだがと、戦地で戦う者たちを憂う。
     ノヴァは用心深く周囲を警戒しながら見渡し、邪なモンスターや魔王軍の気配を探った。特に気になる事象はない。小さく息を吐いてノヴァは砦へと足を向けた。
     歩き出すと懐から紙が擦れる小さな音がする。ノヴァは瞑目して我知らず胸元に手を当てた。懐にはアバンへ手渡す手紙がある。あの竜の騎士から託されたものだ。
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