「俺っちヒヤヒヤしちゃったヨ」パトロール帰り、今日もアッシュパイセンにたくさん怒られちゃったけど無事に終えられたヨ!
でも、その途中にグレイが気になるお店を見つけたみたい。
グレイが気になるといえば…ウーン、正直ゲーム屋さんくらいしか思いつかないカナ?
連れられるまま、さっきも通った道を歩いていく。
あ、ここ先週一緒にランチしたところだ。
少し辛めだったからグレイはちょっぴり苦手だったみたい。
次からは選択肢から外しておく…と。
そんなこんなで、あるショップの前でグレイは足を止めた。
「こ、ここなんだけど…」
「wow!可愛いワンチャンがいるネ〜♡」
「び、ビリーくんもそう思う!?わぁ…嬉しいな…」
「中入っちゃお!」
道路沿いの透明のケースには、小さなパピーが入っていた。
なるほどネ、ペットショップは確かにグレイが好きそう!
一緒に中へ入ると、そこには小さな生き物たちがたくさんいて横から「わぁ…!」と期待の声が漏れていた。
俺っちは店員さんを呼び、グレイに抱っこさせてあげて欲しいと伝えた。
「どの子にされますか?」
「あ、えと…じゃあ、あの子で……」
グレイが指さしたのはゴールデンレトリバーの子だった。
お家に帰るとバディパイセンに会えるのに、ここでもこの子を選んじゃうなんてグレイらしい!
そのまま店員さんがケースから出すと、グレイの腕にそっとおろされた。
その子はパピーでも、大きめの子で少し大変そう〜と思ってたらやっぱりグレイも同じこと思ってたみたいで。
「わぁ…おっきいですね…!」
と店員さんにキラキラした目で話しかけていた。
…ウーン、なんかこのセリフ聞いたことがある気がする。
どこだっけ?
昨日も聞いた気がするケド…
オイラがそんなしょうもないことを考えていると、今度はこっちの方へ顔を向けて
「び、ビリーくん…おっきいね…!」
と言ってきた。
その瞬間、昨日の夜のことが一気に蘇ってきた。
(ビリーくんのおっきいよ…ひぅ、っ)
思わず、顔を伏せてしまった。
ウン…だめだ、えっちすぎるよグレイ。
これはオイラが悪いのカナ?それともグレイの自覚が無さすぎるカナ?
「?ビリーくん……?」
「あ、ウン…パピーにしては大きいネ…」
とりあえず、俺っちヒヤヒヤしちゃったヨ…