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    かも🦆

    @mikamika__1111

    ビリグレ、フェイグレ中心。
    増えろ〜

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    かも🦆

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    付き合いたてな2人。
    時間軸は8章後、今回のイベストネタバレは特にありません。

    #ビリグレ
    bigotry

    僕だけのヒーロー「ふふ…」

    いつもより、少し広々とした自室のベッドで寝転びながらスマホを見ているグレイは、その動画を見て思わず顔がほころんでしまった。
    そこにはオレンジ頭の奇抜なヒーローが、マジックをしながらサブスタンスを華麗に回収する姿が映し出されている。
    そう、彼の同室ペアでありはじめての友だち、そしてつい最近恋びとという関係にも発展したビリーだった。
    いつもなら2人でパトロール、というのが定番だが今日はグレイがオフ、ビリーがパトロールという変則的なスケジュールとなっていた。

    「やぁだ〜!グレイと一緒じゃなきゃオイラの本領が発揮できないヨ〜!!」
    「アァ!?そんな舐めた口聞いてねェでさっさと行くぞクソガキ!」
    「うわぁ〜ん!!」

    そんな会話をしていたのに、やはり彼もヒーローだ。いざとなれば市民のために体を張って戦う姿は、グレイの目からみてもとても輝いて見えた。

    「かっこいい…」

    思わず呟いてしまった後にハッとし、キョロキョロするも当然ビリーはパトロールに出ていてその呟きは部屋の壁に吸収されるだけだった。
    ホッと胸を下ろし、もう一度その動画を見返す。あ、ここの癖がまだ直ってないかも…?とヒーローとしての気付きはいくつかあるものの、何度見てもかっこいいという感情が勝ってしまう。

    (会いたい、なぁ…)

    きゅう、と胸が切なくなるのに気付かないふりをしながら、そっと自分のスマホに映し出される姿に口付けをする。
    その瞬間、グレイの視界は一気に暗くなった。


    「ひゃあ!?」
    「んふふ〜♡」
    「え…び、ビリーくん……?」
    「流石に2回目は気付いちゃうよネ〜」

    何時ぞの目隠しを再現したビリーは、すぐにその手をパッと離した。
    グレイの視界には、ニコニコ…いや、ニヤニヤしているビリーの姿が入ってきた。

    「う、うん……そうじゃなくて、その…いつからいたの…?」
    「グレイが俺っちの動画を見てニコニコしてたところ♡」
    「あう、最初から…」

    顔を真っ赤にして狼狽えるグレイとは対照的に、ビリーは依然としてニヤついた顔でグレイに顔を近付ける。
    驚きと恥ずかしさで目をぎゅっと瞑るグレイに、ビリーはお構い無しで小さなキスを落とす。

    「オイラ、直接してくれる方が嬉しいナ♡」
    「うぅ…ぜ、善処します…」







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    かも🦆

    DOODLE寝ている彼とアイマスク (ビリグレ)

    昨日の特別配信2部のネタバレ?あり。
    付き合ってるビリグレです。
    ちょっと可愛らしいお話にしてみました。
    短いです。
    ゲーム内のボスを倒し、グレイは「ふぅ」と一息ついた。
    しばらく同じ体勢だった体は凝り固まっていたので、それを解すように体を伸ばし、関節の骨をぽきぽき鳴らす。
    時計を見ると、日を跨ぎ時刻は1時を指していた。

    「明日は…朝からパトロールか、寝なきゃ…」

    以前、寝不足で体調を崩してからは睡眠時間の確保に気を使うようになった。
    とはいえ、今日は少し遅くなってしまったなとグレイは心の中で小さな反省をした。
    このままネガティブな気持ちになってしまうのも良くない、とルームメイトであり恋人でもあるオレンジ髪の彼によく言われているため、気持ちを切り替えて、その彼に一言声をかけてから寝よう、と隣の整理整頓された部屋をちらっと見てみる。
    すると、彼は既にベッドに横たわっていた。
    いつもはこの時間でも起きていて、いそいそと情報集めをしているのだが。

    (今日は疲れちゃったのかな…)

    実を言うと、グレイはあまり彼、もといビリーの寝顔を見たことがなかった。
    もしかしてこれ、チャンスなのでは?とグレイの心の中に興味心がうずうずと湧いてしまった。
    そうとなれば、意外にも行動は早かった。
    そっと、ビリーを起こさな 1368

    recommended works

    mamedaihuku228

    DOODLEマフィアパロ…?9割ジェイのビリグレ、だけどかなり薄いめ。
    全然活かしきれてないけど、自分がマフィアだといえばそうなる!!
    冷酷で冷静にマフィアの仕事をこなすグレイの事を、堅気に戻ってほしいとこっそり願って見守るジェイ。久々過ぎて文章が難産過ぎたけど、書きたい所だけ書いた感じです(笑)
    本編だけなく、あらゆる世界の可能性を見出してくれる…ありがとうエリオス!!!
    マフィアパロ? 僕は、今日からドンの影です。

     そう言ったヘーゼルの瞳の青年は、いつしか言葉通りドンの影となった。

     陽射しも穏やかで、微睡むような昼下がり。ジェイは最近見つけたお気に入りの海辺のカフェで、ゆっくりと珈琲とドーナツを楽しんでいた。一見すると何処にでもいそうな男性市民であるが、裏の顔はニューミリオンで名を馳せるマフィアのドンだ。そんな物騒な名前を背負っているので、本来なら護衛を付けて外出するのが正解なのだが、ドーナツ一つを買うのに黒塗りのベンツを用意して、厳しい顔をした護衛をカフェにまで連れ回すのは気が引けるし、このゆっくりと時間が流れるような穏やかな店に如何にも堅気ではない男たちでテーブルを埋めるのは気の毒だ。何よりも、ジェイ自身が一人で出掛けたい気分であったのだ。たまにはマフィアのドンという姿を脱ぎ捨てて、ニューミリオンとドーナツをこよなく愛するジェイというただの男に戻りたい時もある。いつものパリッとしたスーツもコートも脱いで、シャツとボトムスとサンダルを穿けばあっという間だ。
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