Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    Hoopono41030595

    @Hoopono41030595

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 98

    Hoopono41030595

    ☆quiet follow

    犯人は「どうしても流行りのくわぶぜスーツの波に乗りたかった」と自供しており……。

    落書きみたいなもんです。一応ヘタレクワナ×ウリブゼン。
    桑名くんカッコよく書いてあげられなくてごめん。

    #くわぶぜ

    くわぶぜスーツ!!「おま、お前……そのカッコ!なんだよ!!」
    「え……何……どっか変かなぁ……。」

    なんてことはない、日常の朝である。
    ちょっと所用で早く出なければならない僕が、洗面所で珍しく髪の毛など整えていると、少しだけ遅れて起きてきた豊前が「おはよー」も言わずにかけてきた声が、冒頭のそれ。

    僕は自分のカッコをもう一度見直す。
    黒に近いグレーのズボンに白いワイシャツ。ネクタイは落ち着いた黄色を選んでみた。
    セットになっているからベストも着込んで、あとはジャケットを羽織るだけ……の格好なのだが……。

    「普段、着なれないから、やっぱり変かなぁ……。」
    「いや、そーじゃねーけど……。」
    豊前が口ごもる。

    今日は学会で教授のお供だから、まあ恥ずかしくない格好をして来いって言われて……。だから普段はほとんどいじらない髪の毛なんかも少し後ろに撫でつけてみたりしたわけだけども……。

    「あー、ちっと髪はぺったりさせ過ぎだな。ほらこっち来てみ。」
    豊前が手招きするので僕はそのまま豊前の前にちょこんと座る。
    すると豊前は、一度僕の髪をわしゃわしゃと無造作に崩し、手櫛で自然な感じに整え始めた。

    「ん、なんかグルーミングされている犬の気分だねぇ。」
    「うるせ!朝イチにそんな恰好見せられてみろ。びっくりするじゃねーか。」
    ん?豊前がなんか機嫌悪い?

    「豊前?何怒ってるの?」
    「怒ってねーよ。ハイ出来た。」
    豊前がポンと肩を叩く。

    「あ、ありがと。行ってくるね。」
    鏡を見ると、前髪は自然に左右に流され、いつもとまったく違う髪型になってる。
    ものすごく落ち着かない……。

    「で、その学会とやらはどこでやっていつ頃終わるんだ?」
    「えっと会場は横浜でね。夕方ごろには終わるよ。」
    「あっそう、了解。」

    何が了解なのかはこの時はまったくわからなかったけれど。





    夕方、会場となっいたホテルの入り口に、さっそうと現れた黒いスーツの美青年の姿に僕はすべてを理解した。

    漆黒のような三つ揃え。落ち着いた深紅のネクタイがサングラスを外して、ちらりと見えたその瞳と相まって何とも色っぽい。
    何よりそのスタイル。程よく筋肉の付いた細い腰も適度な肩幅も完璧に均整の取れたボディ。

    そして、その男は周りをざわつかせながら、つかつかと靴音を響かせながら僕の方へと歩み寄る。

    「ぶ、豊前……。その恰好……は?」
    「ああ、俺の一張羅。松井んとこに置きっぱなしになってた。お前がいいカッコしてっからな。たまにはこういうのもいいかなって思ってさ。」
    上のラウンジ、予約しといた。
    極上のウインク付き。

    あまりの展開に、アワアワして動けないでいる僕を尻目に、豊前がサッサと歩き出す。

    「ほら行くぞ。」
    「ま、待ってよぉ。」

    まるで、映画スターのようなオーラを放ちながら、華やかにホテルを歩く豊前のあとを僕は急いで追いかけるのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🕓©♓ℹ💲🅾💲🅰Ⓜ🅰💘💘🌋👏👏👏🇱🇴🇻🇪💯🍌🍌🙏💕✨💯💯💯👏👏😍👞💓🏩💯💯💯💴😭❤❤❤💴💗👏💘👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    Hoopono41030595

    MOURNINGくわぶぜの日りたーんに合わせて書いていたのですが、「美しい悲劇」で全て吹き飛んだので、出しそびれた。
    キス魔の豊前くんと、キスするタイミングがわからない桑名くん。
    加減がわからず暴走する桑名くんが大好き。
    桑名江はキスがしたい【くわぶぜ】「おけーり、桑名。今日も畑楽しかったか?」
    ニコニコの笑顔で、豊前が両手を広げて胸に飛び込んでくる。
    僕はそれを、両手を広げて受け止める。
    「うん、いっぱい収穫したよぉ」
    僕が、豊前の身体を引き離すようにして声をかけると豊前は満面の笑顔で「そっか、よかったな」と言いながらその唇に優しくキスをした。


    これは大広間での出来事。


    夕食前のひととき、歓談するもの、テレビを見るものなどたくさんの刀剣男士たちが集う大広間での出来事だ。

    キスをする僕たちに、びっくりするもの。冷やかしの声を上げるもの。にこやかに微笑むものなどその反応はさまざまだが、豊前は、そんなことは全くお構いなしのようだった。

    まあ、僕も豊前のかいた胡坐の膝に、頭を乗せようとしているわけだし、僕たちが恋人同士だということを知らない男士はこの本丸にはいないわけだし、日常の後継だといわれればその通りなのだが……。
    2552

    related works

    recommended works

    Hoopono41030595

    DONE鶴田さん(@ayanenonoca)からのお題「くわぶぜ、お互いの弱いところ」をようやく書きました。遅くなってごめんなさい。

    バカなぶぜくんが性癖なので。このあと塩対応しながらくわわがめっちゃ甘やかしてくれると思います。
    「今日こそは教えてもらう!」
    「もう~、またなん?毎日しつこいなぁ。」

    部屋で横になりながら、本を読む桑名に豊前はドーンとその胸にダイブするように飛び込んだ。
    自然に桑名が受け止める。

    「そうだよ。教えてくれるまでは毎日聞く。」
    「だから、僕の弱点なんて、教えないってば。動物は弱点を知られたら死んじゃうんだよ。」
    「刀だからでーじょぶだよ。」
    そんなやり取りが続いていた。

    ◇◇◇

    桑名の弱点を知りたい。
    豊前がそんなことを言い始めたのはつい数日前のことだ。
    きっかけは何だったか覚えてはいない。
    なんだか、話の流れで「豊前には弱点が多いよねえ。」と桑名がつぶやいた。
    「俺に弱点が多い?」
    「そ、小さい虫は嫌いだし、ピーマンは食べられない。それに……。」
    桑名が豊前に背後からのしかかりおなかや脇をくすぐる。
    「やめろちゃ、こちょばい!」
    豊前は逃げようとするが、体に力が入らないのか上手く桑名の腕から逃れられない。
    「こしょぐられるのも弱いし……。」

    その言葉に豊前はむっと口を結んだ。
    「桑名には弱点はねーのかよ。」
    「どーかな、自分じゃよくわからないけど。」
    「よーっし、俺が弱点 1118

    Hoopono41030595

    TRAINING疲れたのでいちゃいちゃするくわぶぜが書きたかった。
    膝枕させたかった。
    ただそれだけ。
    確定申告って面倒だよね。
    桑名が、見慣れた、それでいていつでも見ていたいと思う、恋人の姿を見つけたのは、午後の畑作業もひと段落着く頃のことだった。
    豊前は、いつからいたのかわからないが、桑名の姿がよく見える木の下に腰をかけて、ひらひらとこちらに手を振っている。
    「豊前、どうしたの?いつからいたの?」
    「ん、ちょっと前。邪魔しちゃいけねーと思ったからさ。」

    ヘラりと笑う豊前の顔は、少しだけ疲労の色が濃い。

    桑名は横に座ると、当然というようにその膝にごろりと頭を預けながら口を開く。
    「どしたん?だいぶお疲れみたいだけど。」
    「お前はそれがわかってて、膝枕を要求するのか。」
    そう言いながらも、豊前は優しくねぎらうようにふわふわと桑名の髪を漉いた。
    「ま、確かに疲れてんな。精神的に参った……。」
    豊前のそのつぶやきに、桑名はピンときた。
    「そういえば、今日は一日書類作業だったね。松井がずっと怒ってたもの。」
    個人の戦績やら、給与計算やらの書類の提出。
    文字が苦手な豊前にとっては大変に苦痛な作業であったらしく、提出日を大幅にすぎて、松井を怒らせていた。
    「それで逃げ出してきたの?」
    「逃げ出したわけじゃねーよ。終わっ 1413