Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    akujikidesu

    @akujikidesu
    猗窩煉が好き。受が好きすぎて頭がおかしくなってる攻×つれないけど包容力がある男前受が癖。
    つまり猗窩煉最高ってことです✨

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 12

    akujikidesu

    ☆quiet follow

    猗窩煉ワンドロ お題「欲」「ギャップ」「チョーカー」
    現パロ 高校生の二人 
    惚れた弱みで勝手にドMスイッチが入る座くん×嫌いなものには無意識に暴君スイッチが入る煉杏さん

    #猗窩煉

    良い子悪い子スイッチ 品行方正。
     明朗快活。
     誰にでも優しく。
     誰からも愛される。


     そんな男が俺の前では【暴君】になるのだ。



    「杏寿郎…俺ほど役に立つ男はいないぞ?」 
    「……面倒くさいペットを飼う趣味はない」

     射貫くような冷たい視線を杏寿郎は俺に向ける。
     二人になった途端パチリ、とスイッチが切り替わるこのギャップがたまらない。 


     羨ましいだろう。
     弱者ども。 
     お前らなんかじゃ見れやしない。


     俺の…俺だけの【暴君】だ………。


    「汚れ仕事は任せろ。邪魔なものは全部俺が排除してやるから。なぁ?生徒会長様」
    「意味が解らない。そんなことをして君に何の得がある?」
    「得?そんなものどうでもいい。俺の望みは一つだけだ」


     杏寿郎じゃないと、この望みは叶えられないんだ。
     杏寿郎ぉ…俺はお前の所有物になりたい。
     杏寿郎に縛られたいんだ。何もかも。


    「杏寿郎の物になりたい。つけてくれよ……とっておきの首輪」
    「……なら、穏便に話を付けてこい。上手く出来たら君が副会長だ…望んでいた俺からの首輪が手に入るぞ?」

     まさかのお許しに嬉しくて頬が緩む。

    「もちろん!上手くやるっ…」
    「あの男…気持ち悪く言い寄ってくるから面倒でな。俺の前から穏便に去ってくれるなら丁度いい」


     弱者の分際で俺の杏寿郎に言い寄るだと……?
     いい機会だ。
     他にも懸想している身の程知らずはまだまだいるからな…順番に排除してやる。


    「………あいつ殺していいか?」
    「俺に少しでも迷惑をかけるつもりなら、この話はこれで終わりだな」
    「えっそれは嫌だっ!?………我慢する。絶対に杏寿郎に迷惑かけないっっ!!」
    「ふふっ…君は俺の前だと本当に【良い子】だな。物分りがいいところは嫌いではない」


     あぁ…胸が高鳴る。
     優雅に微笑む杏寿郎に見惚れてしまう。


    「嬉しいぞ…杏寿郎っ…♡面倒くさいペットを飼う趣味はないって言ってたのにっ!俺は気持ち悪くないってことだな?」
    「…役に立たなくて気持ち悪い男より気持ち悪いけど役に立つ男の方がマシだろう?」


     なるほど。さすが俺の暴君……。
     よし、さっさと現副会長を穏便に葬って来よう。

     穏便に。
     穏便に。
     大丈夫。任せておけ。
     俺は杏寿郎だけの【良い子】だからな♡
     

     
     そして必ず愛おしい【暴君】からの首輪を手に入れてやる!



    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖❤❤💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    ほしいも

    DONE猗窩煉とアートギャラリー
    ■現代パロディ、恋人同士
    宇髄天元の個展に行く二人
    なんとなく、別に深い理由はない、ただなんとなく、港区がイケ好かない。港区なんて漠然とした事は言わない、六本木、特にこの六本木を好まない。オフィスにタワマン、繁華街ととにかくこの狭い一角に人生全てをぶち込んだ街。職住近、働きやすく、住みよい、そして夜は繁華街で派手に遊んで解放しよう!といったラッピング。全然好きじゃない。抽象的なことを抜きにしても、坂が多いっていうところも嫌いだ。
     ──何よりも、定期的にこの街を訪ねるとき、恋人が俺には見せない顔をしているのが気に入らない。

     普段はその肩を並べて歩く恋人が、この時は一歩だけ先を歩く。恋人に誘われて初めてあのギャラリーを訪ねた時、珍しく道案内を頼んだので、その名残りかもしれない。先を歩く恋人の髪が、歩みに合わせて左右に揺れている。急勾配をものともせずに進む姿に、改めてその恵まれた健脚に惚れ惚れとする。その一方で、手を伸ばしても届かない距離まで離れるのは堪え難く自分の歩調よりも少し速い歩みに合わせて追い掛ける。先に歩く恋人の姿を見上げると、真上にある太陽を背負って眩しいくらいで、目が焼けそうだと思った。太陽のような恋人の軽い足取り、気が急 4247