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    akujikidesu

    @akujikidesu
    猗窩煉が好き。受が好きすぎて頭がおかしくなってる攻×つれないけど包容力がある男前受が癖。
    つまり猗窩煉最高ってことです✨

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    akujikidesu

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    猗窩煉ワンドロ お題「欲」「ギャップ」「チョーカー」
    現パロ 高校生の二人 
    惚れた弱みで勝手にドMスイッチが入る座くん×嫌いなものには無意識に暴君スイッチが入る煉杏さん

    #猗窩煉

    良い子悪い子スイッチ 品行方正。
     明朗快活。
     誰にでも優しく。
     誰からも愛される。


     そんな男が俺の前では【暴君】になるのだ。



    「杏寿郎…俺ほど役に立つ男はいないぞ?」 
    「……面倒くさいペットを飼う趣味はない」

     射貫くような冷たい視線を杏寿郎は俺に向ける。
     二人になった途端パチリ、とスイッチが切り替わるこのギャップがたまらない。 


     羨ましいだろう。
     弱者ども。 
     お前らなんかじゃ見れやしない。


     俺の…俺だけの【暴君】だ………。


    「汚れ仕事は任せろ。邪魔なものは全部俺が排除してやるから。なぁ?生徒会長様」
    「意味が解らない。そんなことをして君に何の得がある?」
    「得?そんなものどうでもいい。俺の望みは一つだけだ」


     杏寿郎じゃないと、この望みは叶えられないんだ。
     杏寿郎ぉ…俺はお前の所有物になりたい。
     杏寿郎に縛られたいんだ。何もかも。


    「杏寿郎の物になりたい。つけてくれよ……とっておきの首輪」
    「……なら、穏便に話を付けてこい。上手く出来たら君が副会長だ…望んでいた俺からの首輪が手に入るぞ?」

     まさかのお許しに嬉しくて頬が緩む。

    「もちろん!上手くやるっ…」
    「あの男…気持ち悪く言い寄ってくるから面倒でな。俺の前から穏便に去ってくれるなら丁度いい」


     弱者の分際で俺の杏寿郎に言い寄るだと……?
     いい機会だ。
     他にも懸想している身の程知らずはまだまだいるからな…順番に排除してやる。


    「………あいつ殺していいか?」
    「俺に少しでも迷惑をかけるつもりなら、この話はこれで終わりだな」
    「えっそれは嫌だっ!?………我慢する。絶対に杏寿郎に迷惑かけないっっ!!」
    「ふふっ…君は俺の前だと本当に【良い子】だな。物分りがいいところは嫌いではない」


     あぁ…胸が高鳴る。
     優雅に微笑む杏寿郎に見惚れてしまう。


    「嬉しいぞ…杏寿郎っ…♡面倒くさいペットを飼う趣味はないって言ってたのにっ!俺は気持ち悪くないってことだな?」
    「…役に立たなくて気持ち悪い男より気持ち悪いけど役に立つ男の方がマシだろう?」


     なるほど。さすが俺の暴君……。
     よし、さっさと現副会長を穏便に葬って来よう。

     穏便に。
     穏便に。
     大丈夫。任せておけ。
     俺は杏寿郎だけの【良い子】だからな♡
     

     
     そして必ず愛おしい【暴君】からの首輪を手に入れてやる!



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    DONE高校生の猗窩煉
    ■現代パロディ
    金獅子よろしく、派手なたてがみに風を受けて歩く背中が大小。学生服に包まれたその身体に、どれほどの思いが詰まっているのか知る由もない。
     ニュートラルに入れた原付きをキックで押して二人の獅子の背へ距離を詰める。二人の影をバイクの車輪で踏み、小さな獅子の肩に腕を回して引き留める。「ひっ」と息を飲む声が立つと、すかさず大きな獅子に手の甲を抓られた。「おはよう」と快活さを潜ませて、おざなりな挨拶がなされると、続いてか細い声もそれに続く。

    「杏寿郎お前、小芭内に自転車を譲ったそうだな。」
    「ああ、俺にはもう必要ないものなのでな!」
    「ふうん…。」
    「なんだ、君には立派な原付きがあるだろう?自転車ほしかったのか?」
    「要らない。」
    「じゃあなんだ、その文句ありそうな顔は。」
    「別に~。」

     この数日、駐輪場で会うことがなくなっていたのは、そもそも自転車通学から徒歩通学へと切り替えていたのだと知ったのは、杏寿郎と会わなくなってから四回目の登校日だった。中等部に居る瓜二つの弟と並んで下校する後ろ姿を見付けて合点がいった。そして今朝もこうして、二人並んで登校している。その後、毎朝杏寿郎が乗って登校し 1815

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    DONE鬼の猗窩煉と急雷の少年
    ■鬼化if
    月のない静かな宵闇を、電光石火の剣技が走る。
     宵闇に溶ける漆黒の稲妻が駆け抜けていき、空を切り裂く雷鳴のような音が響く。耳の奥で騒がしくその余韻を残したまま、再び新月の暗闇が世界を包む。左の肩から脇腹へ抜けてその刃を受けた鬼殺の隊士は、自身の肌身が稲妻状にひび割れて崩れていく事に気が付く間も与えられずに倒れていく。静寂の中、夜風が草地を揺らす音と命を散らした塊が崩れ落ちる音が立つ。

    「ほら見ろ、上弦には呼吸を扱う鬼が居ると言うのは本当だったろう?」
    「あれは日輪刀か?人の打った刀が、血鬼術に堪えられるとは思えないが…何にせよ、素晴らしい剣技だ。良く鍛錬されている。」
     慰めるように肌を撫でる穏やかな風に乗って、異なる声音が二つ混ざり合うように届く。笑っているように、歌うように、軽やかで楽し気な話し声だ。地に伏せる肉塊から放たれる血と死肉の匂いは風下に流れ、風上から聞こえる二つの声に、汚れのついた刀を振って血飛沫を土へ還しながら、風下に一人立った鬼、獪岳が振り返る。間合い以上の距離を保ったままでありながら、気を抜くと足が竦んでしまうような威圧感を帯びる二つの影に目を凝らす。
    「どうだ 1553

    ほしいも

    DONEスクランパーピアスと猗窩煉

    ■現パロ
     目が覚めたら、同居人に牙が生えていた。

    「まだ寝ているのか、カビるぞ。」
     しっかりと習慣付いた腹式呼吸。張りのある芯の通った声。
     おはよう、と寝癖頭に響くには大きすぎるその声にどうにかして重たい目蓋を押し上げる。
     室内に差し込む陽光以上に目がくらむのは、その姿が目を焼くくらいに眩しいからか、陽が天辺へ向かうまで寝過ごしたからか、寝惚けたままでは判断できない。
     直ぐにでも再び癒着しそうな目蓋を引き離すため、目を擦る。
     太陽のように眩しい姿、声量の割りに小振りな口元に、きらりと光る異物があった。

    「なんだそれ。」
    「は?」
    「それ、なに。」
    「水果茶。」

     右手に持った赤色の半透明なプラスチックのコップ。返事の通りパッケージには果茶とロゴタイプで飾られている。胸の位置から顔の高さまで移す手の動きに合わせて、半分ほど飲みすすめている茶が揺れて、底の方に沈んだ黄色い果物が揺れる。
     ベッドに縫い付けられたように起き上がれないまま、その所作を見届ける。
     のらりくらりとわざと明言を避ける態度が気に入らない。
     要領を得ない返事のたびに、きらきらと輝く異物が唇から零れるように覗い 888