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    らいか⛩

    @raikasandesuyo

    25↑腐のもの大好き
    今はK暁の二次創作ばかりの書いてますが新人(?)……。
    2022年に書き始めたばかりなので至らない所が沢山ありますがご了承下さい…。

    リアクションや応援絵文字ありがとうございます。いつも励みにさせて頂いております

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    POIPOI 24

    らいか⛩

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    K暁の短編です
    とある曲を聴いた時これは閃いた!となったやつです。この後KKは暁人くんを死に物狂いで探すんでしょうね…
    この話の続きは書けたら書きます

    #K暁

    些細な喧嘩だった。内容はもう覚えていないぐらいくだらない口喧嘩。時間が経てば笑い話になる程の…。
    テーブルを挟んで向かい合うKKと暁人は周りに人がいない為口喧嘩は収まることなく関係ない話にまで発展した。それを止めたのはKKの深いため息だ。
    そのため息にハッとなった暁人はKKに謝ろうと顔を見るとKKはあからさまに瞳をそらす。
    その瞬間暁人の中にある想いが散るなんて思っていなかった…。
    閉じ忘れて開いたままだった窓から雨音と共にどこからか聴こえるピアノの音、まるで唄ってるかのように…
    目の前のKKは一言も話さず目も合わせてくれない。いつもなら些細な喧嘩でも謝りあって仲直りして抱きしめてくれるのに…嗚呼…終わりなのか…と暁人は俯き涙を一筋零す。
    彼の、KKの優しさに慣れすぎたのだ…。

    暫く2人は無言のままだったがその無言の状態もすぐ終わる。KKが突然立ち上がり廊下の方へ歩いて行ったのだ。暁人は何も言えず追えず、徐々に消えていく足音だけ部屋に響いた。
    だがここはKKのアジトだ。KKは頭を冷やすために外に出たのだと思う事にして暁人は目元を拭う。
    だがきっとKKは暁人の名を呼んでくれない。そしてこれが終わりの合図なのだと、そう、理解した。
    そっと立ち上がると玄関に向かい靴を履く。鍵を閉めなきゃと思うがKKは鍵を持って行ってないから不用心だが鍵を開けたままにしよう。KKもそんなに遠くには行っていない筈だ。

    「KK………。ありがとう…」

    さようならとは言えなくて、時間が経てば今までの記憶が色褪せて落ちるだろう。それを待つだけだ。
    玄関で一呼吸、KKの匂いを肺一杯に吸ってこの気持ちを涙と共に流せたら、どんなに良かっただろうか。

    ねぇ、忘れない。我儘を言うならば忘れないで。
    ずっと胸の奥に、あの夜を超えてからKKが好き、それだけで、生きてきた。
    それだけで、生きてきたのに…。

    「さようなら…KK…」

    今度こそ扉を潜りアジトから遠のく。
    どこか、遠くに行こう。KKに会わない場所に、いや、会えない場所に…。
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    🙏😭💖💖😭😢😢‼🙏😭👏😭
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    らいか⛩

    DONE25日はK暁デーのお題「犬or猫」です

    素敵なお題ありがとうございました!
    とても楽しかったです
    「お、いたいた、俺の話聞いてくれるか?」

    煙草を吸いながら隣に来た中年男は自分に目もくれず話し始めた。
    聞いてくれるか?と言っているが実際返事を聞く前に語り始めているのを見ると聞かないという選択肢はないようで男をジッと見つめる。

    「俺の恋人兼相棒がそこにいるんだが、あいつはやたらと犬や猫に好かれやがる。あの日も…おっと、あの日って言ってもわからんだろうが、簡単に言えば命懸けの共同作業をしたんだよ。で、あの日もあいつは犬を見たらドッグフードを与え猫を見たら撫でたり声をかけたりと俺が引くぐらいさ。つまり恋人さまは根が優しくてなぁ…そこにマレビトも妖怪も寄っちまう程で俺ぁ心配でたまんねぇ。今もマレビトに怯えて逃げてた犬やら猫がマレビトを祓ったお陰なのか戻って来て恋人さまを奪いやがる。正直面白くねぇな。あいつの良さと言えば聞こえはいいが、俺だって…あ、いや、なんでもねぇ。……話を戻すが、俺は犬や猫に好かれねぇ質でな、こっちには来やがらねぇ。俺にとっちゃ良いことだがな。おい、今苦手なんだろとか思っただろ?苦手じゃねぇよ、あいつらが俺を苦手なんだ。そんなに好きなら自分家で飼えばいいだろって言ってみたがたまに触るから良いんだとよ。本当に人並みの好きなのか?まぁ、そこはいい。別に議論するつもりもねぇしな。っと、俺は餌なんて持ってねぇよあっちいけ」
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    32honeymoon

    CAN’T MAKEたまには肉体アリif世界のけけあきちゃんたち。
    ・Kも暁もお互いべた惚れです。あまあま砂糖吐きちゅうい。
    ・常にKおじ視点です。台詞回しに違和感があったらごめんなさい。
    ・特に本編のネタバレはありません。あまいちゃパラレルワールドの2人だと思っていただければ。
    ・えちえちシーンはまた別途。というわけでとても短いです。えち期待してたひと、明日までお預けね。
    『どこまでもふかく、きみと一緒に』「なあ、明日は外食でもしようぜ?たまにはいいだろ」
    ふと思い立ってかわいい恋人をデートに誘ってみたというのに、返ってきたのはつれない答えだった。
    「ごめん、夜コンビニのバイト入れちゃってさ。人足りないって言うから、引き受けちゃったんだよね」
    「はあ?前もンな事言って無かったか」
    「うん。まあ、この時間その分時給もいいしね。明後日は3限からだから、遅くなってもなんとかなるかなって」

    …全く。お人好しも大概にしろよ。折角の誘い断りやがって。
    何となく面白くなくて、オレはふと、こんなことを聞いてみた。

    「なあ。暁人クーン。オレとバイトと、どっちが大事なんだよぉー」
    「…は?」

    突然の言葉に、文字通り目をまん丸くして、皿洗いを終えたばかりでエプロンを外す手が止まる。
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    na2me84

    DOODLE #毎月25日はK暁デー
    参加させていただきました。お題は『匂い』
    厭世的で嫌煙家の暁人くんのお話。
    sensory adaptation 雨の夜が明け家族とも一夜の相棒とも別れて、僕は日常に戻ってきた。妹を取り戻すことは出来なかったから、今までと全く同じという訳にはいかないだろうけれど、とにかく僕は一人生き残ったわけだ。それに意味があるかはまだ分からない。それでも、とりあえず僕がやらなければいけない事がまだ残っている。向こうで両親と共に旅立つのを見送った妹の現世での抜け殻に病院で対面し、身体も両親の元へと送り出した。その日は青空にふわりと薄い雲が浮かぶ、良く晴れた日だった。この世のしがらみを全て捨てて軽くなった妹は、きっと両親と共に穏やかに笑っているだろう。そうであって欲しい。

     追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
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