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    らいか⛩

    @raikasandesuyo

    25↑腐のもの大好き
    今はK暁の二次創作ばかりの書いてますが新人(?)……。
    2022年に書き始めたばかりなので至らない所が沢山ありますがご了承下さい…。

    リアクションや応援絵文字ありがとうございます。いつも励みにさせて頂いております

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    らいか⛩

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    付き合ってる前提のレイアベです
    ご都合理術のせいで猫耳が生えてしまったアベちんの話
    r18の方は私が羞恥に勝てたら書きます

    #レイアベ
    rayaBean

    ウェルチに呼び出された一行はディベルの街へと向かっていた。
    レイモンドは突然立ち止まり「そういえば」と呟く。それに他の者も立ち止まりレイモンドを見遣る。目線が向いたのを確認した後立ち止まった場所、レイモンドの目の前にあるとあるものを指差した。

    「この献花台に供える花…あー…ヘル…なんだったか…?」
    「ヘルメスリリーですね、その…ヘルメスリリーがどうしました?」

    後頭部をポリポリ掻きながらレイモンドは花の名前を言おうとするも思い出せずレティシアが横から花の名を言った。そうそう!と言いながらレイモンドは献花台をじっと見る。

    「そのヘルメスリリーなんだがよ、今まで見つけたことねぇよな…?」
    「確かに見当たりませんね…そもそもヘルメスリリー自体が珍しいものなので見つからないのも仕方ないかもしれないですね」

    その言葉を聞いた瞬間アベラルドは嫌な予感がしたと同時にレイモンドはニヤッと笑い「ならヘルメスリリー探そうぜ!そんな急ぎじゃねぇしさ!」と意気揚々と言うのをアベラルドは頭を抱えた。

    「探すなら私とアベラルド、レイはエレナさんニーナさんの3人で分かれましょう。ニーナさんはヘルメスリリーを知ってますし私とアベラルドの2人で大丈夫ですし」
    「よっし!なら早速行こうぜ!」
    「あ、待ってくださいレイ!」

    颯爽と走っていくレイモンドにエレナとニーナは慌てて追いかけていく。
    残された2人のうち1人は駆け出していった3人を見てクスッと笑いもう1人はやれやれと額に手を当てて首を横に振っていた。

    アベラルドとレティシアは3人とは別の方に行きヘルメスリリーを探してる最中怪しい動きをしている賊を見つける。

    「アベラルド、あそこ…」
    「えぇ…何やら怪しい動きをしていますね…」

    岩陰に隠れ賊の動きを観察している時見た事もない紋章が浮かぶ理術を扱っているのが分かった。
    そしてそれを向けているのは探していたヘルメスリリーだったのを見つけると2人は頷き合う。
    そしてアベラルドがチャクラムを賊に投げるのを合図に戦闘が始まった。
    怪しい動きをしていた割に賊はそこまで強くなくあっという間に倒しレティシアはヘルメスリリーの側に駆け寄る。

    「良かった…まだ何もされてないみたい…」

    安心したのも束の間倒れた筈の賊が最後の力を振り絞って先程と同じ見た事のない紋章を浮かべ理術をレティシアに放つ。
    だがそれをアベラルドが先読みしていたのか響壁を展開し理術を跳ね返そうとした。だが響壁にぶつかった瞬間お互いの理術が反発し合い小爆発が起こる。

    「アベラルド!」
    「…っ…大丈夫です!」

    アベラルドを隠すかのように土埃が舞いレティシアはアベラルドの方へ駆け寄ろうとするもアベラルドの制止にその場に立ち止まる。
    暫くすると土埃は消えアベラルドが見えた。レティシアは安心してアベラルドの名を呼ぼうとしてピタッと止まる。

    「…姫?どうしました…?」

    口を開いて立ち止まったレティシアにアベラルドは首を傾げるとレティシアは慌てて丈夫な布をアベラルドの頭に被せた。

    「うわっ!ど、どうしたんですか?!」
    「アベラルド…落ち着いて聞いて頂戴…。貴方の頭に猫耳が…」

    その言葉にアベラルドは丈夫な布を外し頭に触れると何故か髪の毛とは違うふわふわした感触に動揺した。

    「な、ななな…!」
    「ど、どうしましょう…!」
    「取り敢えずあいつには秘密にしてください…!」

    慌てふためく2人に神は試練を与えるかのようにタイミングよく「おーい、見つけたかー?」と声を掛けながらレイモンドが駆け寄ってきた。
    後ろの2人は若干疲れたような顔をしていた。
    アベラルドはビクッと肩を跳ねさせ丈夫な布を被り直した。

    「アベラルドどうしたんだ…?」
    「ど、どうもしていない!」

    人間隠されると知りたくなる精神。
    レイモンドは布を掴むと引っ張りアベラルドはそれに抵抗するように引っ張り返す。
    だが悲しいかなレイモンドの武器は大剣。つまり力はゴリラだ。そんな彼に勝てる筈もなく呆気なく布は別れを告げた。

    「猫耳…」

    ニーナ、エレナは同時に呟きアベラルドは悔しさと恥ずかしさに上気した頬に若干涙目になりながらレイモンドを睨んでいた。
    レイモンドは無言でアベラルドに布を被せ直すと腕を掴みズンズンディベルの街へ歩いていく。

    「お、おい!何か言え!」

    抵抗するアベラルドと無言で腕を引きながら歩くレイモンドという異様な光景にニーナはポカンとしつつエレナは合掌しレティシアは明日の出発は無しかしらと微笑んでいた。

    レティシアの予想通り次の日はアベラルドが1日宿から出ることはなかったらしい。
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    らいか⛩

    DONE25日はK暁デーのお題「犬or猫」です

    素敵なお題ありがとうございました!
    とても楽しかったです
    「お、いたいた、俺の話聞いてくれるか?」

    煙草を吸いながら隣に来た中年男は自分に目もくれず話し始めた。
    聞いてくれるか?と言っているが実際返事を聞く前に語り始めているのを見ると聞かないという選択肢はないようで男をジッと見つめる。

    「俺の恋人兼相棒がそこにいるんだが、あいつはやたらと犬や猫に好かれやがる。あの日も…おっと、あの日って言ってもわからんだろうが、簡単に言えば命懸けの共同作業をしたんだよ。で、あの日もあいつは犬を見たらドッグフードを与え猫を見たら撫でたり声をかけたりと俺が引くぐらいさ。つまり恋人さまは根が優しくてなぁ…そこにマレビトも妖怪も寄っちまう程で俺ぁ心配でたまんねぇ。今もマレビトに怯えて逃げてた犬やら猫がマレビトを祓ったお陰なのか戻って来て恋人さまを奪いやがる。正直面白くねぇな。あいつの良さと言えば聞こえはいいが、俺だって…あ、いや、なんでもねぇ。……話を戻すが、俺は犬や猫に好かれねぇ質でな、こっちには来やがらねぇ。俺にとっちゃ良いことだがな。おい、今苦手なんだろとか思っただろ?苦手じゃねぇよ、あいつらが俺を苦手なんだ。そんなに好きなら自分家で飼えばいいだろって言ってみたがたまに触るから良いんだとよ。本当に人並みの好きなのか?まぁ、そこはいい。別に議論するつもりもねぇしな。っと、俺は餌なんて持ってねぇよあっちいけ」
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    na2me84

    DOODLE #毎月25日はK暁デー
    参加させていただきました。お題は『匂い』
    厭世的で嫌煙家の暁人くんのお話。
    sensory adaptation 雨の夜が明け家族とも一夜の相棒とも別れて、僕は日常に戻ってきた。妹を取り戻すことは出来なかったから、今までと全く同じという訳にはいかないだろうけれど、とにかく僕は一人生き残ったわけだ。それに意味があるかはまだ分からない。それでも、とりあえず僕がやらなければいけない事がまだ残っている。向こうで両親と共に旅立つのを見送った妹の現世での抜け殻に病院で対面し、身体も両親の元へと送り出した。その日は青空にふわりと薄い雲が浮かぶ、良く晴れた日だった。この世のしがらみを全て捨てて軽くなった妹は、きっと両親と共に穏やかに笑っているだろう。そうであって欲しい。

     追われるように過ごした日々が終わってふと気が付くと、これからどう生きていけばいいのかすら何も考えつかなくて、自分が空っぽになったように感じた。ほとんど物の無い空虚な部屋を見回して、置きっぱなしになっていたパスケースに目が止まる。すっかり忘れていた。あの夜の相棒の形見、最期に託された家族への伝言。これを片付けなくては。彼とは出会いから最悪で途中も色々あったが、最終的にはその関係は悪くなかったと思う。結局のところ、僕にとっても彼にとっても失うものばかりで、得るものの少ない結果だったとしても。
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    りんご

    DONEK暁デー、初デート。K←暁のようでK→〈超えられない壁〉←暁です。
    理想のデート像を黙って実行するおじと、訳も分からず振り回されるあっきーの話。
    過去それなりに色んな話を書いてきましたが、ぶっちぎりで砂糖吐きそうな話になったと思います。けけは所々横暴だしあっきーはちょっと暴走気味です。そんな二人の初めてなんて、絶対事件になるに決まってるじゃないですか(笑)
    閻魔帳のきれはしには(1)


    待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
    ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな


    ◆◆◆◆◆


    『KK

    今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』


    凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
    こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。

    自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
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