Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    kg4awt108

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 16

    kg4awt108

    ☆quiet follow

    マシュマロのリクりくで頂いた、痩男→暁人←KKの小説です!普段K暁しか書かないので書いててとても楽しかったです🎶

    #K暁

    雨の振る中、暁人は霊体の回収とマレビトを倒す為に濡れるのもお構い無しに渋谷の街を、走り回っていた。五体いたうちの最後の焔女のコアを引き抜いたら終了。
    とりあえず、霊視をして他に敵がいないことを確認してほっと一息ついた。

    『だいぶ上達したな。』
    「あれだけの数こなせばいやでも上達するよ」
    『まぁ、それもそうだな。次行こうぜ』
    「うん」

    KKもだいぶ褒めてくれるようになり、少し気分が上昇した。
    マップを見ながら次は…と足をそちらの方向に向けようとしたその時、KKが鋭い声を上げた。

    『暁人!やつが来た!』

    ばっとそちらを急いで見るとそこには、痩男が少し離れた距離に立っている。
    襲ってくると思い、風のエーテルショットを指先に纏わせ、打つが避けるばかりで全く攻撃をしてこない。様子がおかしい。

    「攻撃してこない?!」
    『だからって油断するなよ』
    「分かってる」

    しかし、何もしてこないとなると目的は何だろうか。また、自分とKKを離そうとする為に来たのだろうか。またあの箱の中に封印されてしまうのは、そこまで行くのも探すのも大変だ。とにかく、じわりじわりと詰められかけている距離を暁人は同じように離していく。
    すると、急に目の前から消えた。

    「え」
    『馬鹿!後ろだ!』

    KKの声に従い後ろを振り向こうとしたその瞬間腕を掴まれてぐるりと身体を回転させられた。まずい、またあの黒い靄が来る。引き剥がされると覚悟を決めたが、それは一向にこず、来たのは抱擁だった。

    「へ?え、なに?」
    『こいつっ!暁人から離れやがれ!触んじゃねえよ!』

    KKが両手を使って抵抗し、自分も身を引こうとするが、流石元KKの身体。全く暁人の抵抗をものともしない。すると、急に黒い靄を吐こうとしてきた。このままはまずいと最終手段として、自分も怪我をするのを覚悟して、水のエーテルショットをその体にぶち込むと、流石に近距離の攻撃には耐えられなかった用で痩男は後ろへと下がった。ちなみに上手く避けたので少し服が裂けたくらいですんだ。

    その隙に、天狗を呼んでワイヤーを伸ばしてビルの上に移動をして、そのままなるべく遠くに逃げる。が、直ぐに体勢を整えた痩男は逃げた暁人を追いかけてビルの上に来たのが逃げる最中に見えた。
    そのまま、色んな道をパルクールしながら進んでいく。

    『暁人!次の場所曲がったら直ぐにホテルの中に入れ!』

    と言われたので、そのままKKの指示に従って急いでホテルの中に入り込んだ。
    ドアの真ん中意外はガラスになっているため、万が一入ってきた時に見えたらすぐ逃げられるような物陰に潜んでやり過ごす。
    暫くは探すのにウロウロとしていた見たいだが、今回は諦めたのかそのまま消えた。
    ふぅとため息をひとつ零した。

    「巻けたみたいだね。」
    『だな。万が一の為にもう少しここで休憩しようぜ。お前も疲れたろ。』
    「お言葉に甘えてそうするよ」

    フロントからカードキーを拝借して部屋の中に入った。どっと疲れが込み上げ、そのままベッドにダイブする。このまま寝てしまいそうだ。その前にKKに確認しなくては。

    「ねぇ、攻撃しないで急に抱きついてきたりしたのなんでだろ。靄は分かるけど…」
    『何となくわかったが言いたかねぇな。てか、俺以外の奴に抱きつかれてんじゃねえよ』
    「えぇ…なに?自分の身体なのに自分に嫉妬してるの?」
    『そうだよ。悪いかよ。もう言ってやるよ。俺の身体もお前のことが気に入ったんだろ。だから抱きしめた。そういうことだ。』
    「それは…その、相棒的な感情で?」
    『いいや、恋愛的感情だな』

    暁人は空いた口が塞がらなかった。
    まさか、相棒だと思っていた霊体の男に恋愛感情を抱かれており、さらに般若に攫われ使われてしまった身体の方にまで好かれてしまうとは思ってもいなかった。

    『まぁ、どっちがいいかなんて分かるよな?口説き落としてやるから覚悟しとけよ。暁人くん?』

    その言葉に暁人はわっと顔を赤くし、これから新たな困難が加わってしまった。
    お手柔らかにお願いします。と言うと笑い声が響く。
    その後も、痩男が何度も現れては追いかけられる日々が始まることを暁人はまだ知らない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖💖💖💯💘💒💞💒💒💴😍❤💖☺💯👏😍💴💘❤❤❤💞💞💞💖💖❤❤💖❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤💖💖💴💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    32honeymoon

    TRAINING・先日アップした画像版に修正を加えて、今までとおなじ横書きにしました。前回読みにくかった皆様はよければこちらで。
    ・修正したのは暁人くんの心情描写が主です。まだKのことを好きになりかけてきたところで、信じる心と無くしてしまう不安の板挟みになっている雰囲気がちょっと出てないかなと感じたので、台詞回しを少し変えてみました。まあ内容は同じなので、再読頂かなくとも問題ないと思います…単なる自己満足。
    【明時の約束】「ねえ、KK。たとえば今、僕がこの右手を切り落としたとして、ーあんたの宿っているこの魂は、何処に宿るのかな」

    ー突然。自らの右手に在る、そのあたたかな光と靄のかかる手のひらに向かって、突拍子もないことを言い出したその体の持ち主に、KKは呆れたように何いってんだ、と返した。

    『ーオレの魂が宿る場所は、ココ、だろ。手を失ったとて、消えるわけがねえ。ああ、ただー大切なものが欠けちまったって言う事実に対して、クソみてえな後悔だけは、一生残るだろうな』

    気を抜いたままで容易に操れるその右手。ぶわりと深くなった靄を握り込むようにぐっと力を込めると、とんとん、と胸を軽くたたく。

    「後悔、?」
    『ああ、後悔だ』
    「どうして?これは、僕の体だ。例え使えなくなったとしても、あんたには何の影響も無い筈だよね。それとも、使い心地が悪くなったとでも文句を言う気?ーああごめん、言い過ぎたかも。…でも、そうだろ」
    2932