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    kg4awt108

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    kg4awt108

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    マシュマロのリクで女装した暁くんのお話。ちゃんとK暁してる(はず)
    暁くん女装したらモブがほっとくわけないんですよ。そしてそのモブが告白してきちゃったら、Kに助けてーってなりますよね。だって旦那がもういるんですから。

    #K暁

    「大学で男に惚れられて困ってる?」

    食事が終わり、KKはリビングでゆったりと寛いでいると、暁人にそう相談された。
    どうしようと涙目に訴えてくる。普通に無理だと言えば良いだけの話なのだが、お人好しの暁人は無碍には出来なかったらしい。
    はぁ…とため息を付いてとりあえず説明をしてもらう。

    事の発端は、大学の女装ミスコンに暁人が出場した事だった。
    何故そんなものに出たと聞けば、サークルの友達に勝手にエントリーさせられたのだと。
    女性の友達に助けを貰いながら出たそれは、大盛況で暁人はなんと優勝まで果たしたという。そして冒頭に話した通り、とある男にしつこく惚れただの、付き合って欲しいだの言われて困っているらしい。

    いやいやとKKは首を振る。
    男の女装なんて高が知れる。そんな惚れるような要素なんてあるか?
    確かに、暁人は顔が整っていて、綺麗な方であるとは思っている。が、きちんとした男の顔だ。化粧したって、男と言う要素は消えることはない。昔、見た女装したやつを思い出して、背筋がゾッとした。あれは化け物みたく気持ちが悪かった。

    「女装したお前に告白だなんて、さぞ物好きなんだろうな。女装なんてただただ気持ち悪いだけだろ」
    「ふーん、そんなこというんだ。そこまで言うならいいよ、実際に見て貰うから」
    「やめろ。どうせ白けて終わるんだ。」
    「絶対にぎゃふんと言わせてやる!」

    ぷんぷんと怒りながら暁人はリビングを出ていった。
    なんでわざわざ見なきゃ行けないんだか、と煙草に火をつけて吸い込む。気持ちの準備をしておかないと、絶対に吐く気がして。
    そして、紫煙を燻らせながら新聞を読み待つこと1時間。
    暁人が出来たよ。と叫ぶから新聞を置き、見せてみろとKKも叫ぶ。

    そして、入ってきた暁人の姿に、KKは目を見開き、咥えていた煙草を落とした。

    「ちょっと!煙草は落とさないでよ。」
    「わ…悪ぃ。え…は…?暁人…だよな?」
    「ふふっ、どう?すごいでしょ?」

    得意げに笑ったその顔は暁人そのもののなのだが、メイク1つでかなり違う人に見える。
    目元は暁人そのものだが、つけまつ毛をしているのか、少し目元が強調されており、
    チークはナチュラル目に。でも、可愛らしさを見せる為に、薄いピンクの物を。
    リップも同様に薄いピンクのものだが、少しオーバーめに引かれており、その上からグロスも塗られていた。
    ウィッグは、鎖骨より少し下の長さのもので、髪色は暁人の元の色に合わせるように、茶色みのある黒が使われている。

    服装は喉仏をレースのハイネックで隠されており、その上から骨格を隠すためにオーバーサイズのライトブルーのセーター。スカートは紺色で足首までの流さのあるものを履いていた。こちらも、足の筋肉を隠して女性さを出すために。

    仕草も勉強したのか、男のようなガサツさはなりを潜めていて、なよなよとしたものではなく、でも奥ゆかしさはある。これで外を歩いても、声を出さなければ男だとバレないだろう。
    それくらい完璧なものだった。

    ポカンとしてるKKに満足した暁人は、ソファに綺麗に足を揃えながら座って、KKに垂れ掛かるようにぴっとりと身体をくっつけ、

    「ね、これでも告白されないと思う?」

    妖艶さを見せながら、ふわりと笑う。
    どんな女性にも負けない綺麗さが暁人にはあった。KKは両腕を上げて降参のポーズを取った。

    「俺が悪かった。仕草まで勉強してるとは恐れ入った。確かにこれは変な虫が付くな。」
    「僕も周りに褒められすぎて自信着きすぎちゃいそう。どうしたら諦めてくれると思う?」

    KKはんー、と顎を触りながら考える。
    暁人は普段はこの格好をしてる訳では無い。
    そうなると、これが一番手っ取り早いのでは無いか。

    「そのままじっとしてろよ」
    「えっ?なにっ…あっ…!」

    首元のレースを少しずらして、剥き出しになった首筋に吸い付く。暁人が驚きでピクリと身体が震えた。

    「これでいいだろ」


    暁人の首筋には綺麗なキスマークが付いた。あまりハイネックの物は着ないから、これを見せつければ、大抵の相手は来なくなるはずだ。暁人は真っ赤になって、パクパクと口を開閉している。驚きと怒りで声にならないようだ。

    「これでも寄ってくるようなら、また俺に言えよ。」

    顔を拝みに行ってやるよ。
    ニヤリと笑ったKKに、暁人は穏便にね。と言うだけだった。
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    リキュール

    DONE #毎月25日はK暁デー
    7月お題【宿題】を書かせていただきました。またも大大大遅刻。
    可愛いこと言い出すあきとくんとそんな可愛いやつを甘やかしちゃうけけの話。
    美味しいもの食べるあきとくん。
    生姜の辛味は何にでも合う気がする。
    甘やかしには辛味を足して七月、それはある者にとっては書き入れ時、またある者にとってはただの平日、そして僕らの様な学生にとっては長い夏休みの始まりである。

    休みに何しようかと楽しそうに予定を立てる友人たちを横目に僕は頭を抱えていた。
    夏は夜に肝試しをする若者が増える季節ということもあってか、禁足地や事故物件が騒がしくなり毎夜KKと共にパトロールに精を出していたのだが、そんなこんなで忙しくしていたので、すっかり忘れていたのだ。
    前期の試験やレポートは問題ないが、引き続き後期でも受講する選択科目の講義には宿題が存在することを…!
    普通ならば夏休み中にやればいいんだから焦らなくても、なんて思うだろうがこれは資料集めが厄介で、どれも大学の図書館にしか無いようなものばかり。休みに入る前に資料の検討をつけてコピーしなくてはならないのである。ただでさえ難しい科目で前期レポートもギリギリだったのだ、生半可なレポートは出せまい。夏休み中も図書館に来ることはできるが休みには遠出の依頼があるため資料を求めて毎回行くわけにはいかず、できるだけ必要な資料は今のうちにまとめておきたい。それにあわよくばKKとの時間ももっと確保できれば…大丈夫僕ならやれる。
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