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    rion_bran

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    POIPOI 26

    rion_bran

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    【登場】
    ベレン・クライアン
    女主様

    【あらすじ】
    暑い日のお話。
    是非お楽しみいただけたら幸いです。

    【その他】
    キス表現あり
    後日ネットプリントで頒布予定。
    オンリー終了後pixivにて公開予定はありません。

    #aknkプラス
    aknkPlus

    メロンクリームソーダカランコロン。カランコロン。

    グラスに入った氷が涼しげな音を立てる。

    貴女は嬉しそうに白いアイスクリームを一口頬張り目をキラキラと輝かせた。

    「フフッ。ご機嫌だね」

    俺がそう言うと
    貴女は満面の笑みを浮かべ

    「もちろん。だって今ちょっとした贅沢をしているんだもの」

    と、微笑み返した。

    「フフッ。それはよかった。主様が幸せな気分になれてるなら、俺は嬉しいよ。」

    アイスクリームにスプーンを入れるたびに
    カランコロン。カランコロン。
    と、涼し気な音がする。

    白いアイスクリームと緑色のメロンソーダ。
    2つの比率的にアイスクリームがすぐになってしまう。
    けれど、貴女はそれがいいのだと前に話してくれた。

    美味しそうにアイスクリームを頬張る貴女を見つめながら、お皿に乗せたお菓子をテーブルに置いた。

    最後の一口を頬張った貴方は

    「私ね。この瞬間が好きなんだ。」

    と、まだメロンソーダが残るグラスを、窓から溢れる光へと掲げた。

    「綺麗だね。主様はこの色合いが好きなの?」

    緑色の液体は光に反射しキラキラと輝いていた。
    貴女はコクリと頷くと、一口飲んで悪戯な笑みを浮かべて言った。

    「貴方みたいだから好きなの。」

    カラン。
    グラスの中の氷が音を立てる。

    呆然と立ち尽くす俺を他所に
    貴女は椅子から立ち上がると
    俺の服の裾を遠慮がちに引っ張った。

    「でも本物の貴方が一番好き。アイスのように甘くて、シュワッとしてる炭酸みたいに爽やかで…陽の光に反射して輝くメロンソーダみたいな瞳をしている貴方が好き。」

    「なんだか、気恥ずかしいね」

    「ふふっ。顔が真っ赤よ?」

    「あ、もしかして・・・俺のことからかってる?」

    「少しだけ」

    クスッと貴女は笑った。
    それにつられて、俺も自然と笑顔になる。

    「もっと近くで感じさせて」

    「勿論。主様が望むならいくらでも」

    両手を広げ貴女を待てば、貴女はクスッと笑い、俺の頬を優しく触れそのままネクタイをグッと引っ張った。

    柔らかな感触と、甘いアイスクリームの味がする。

    反射的に離れようとしたけれど、貴女は俺を抱き寄せて、再び口を封じ込めた。

    飲んでいないはずのメロンクリームソーダの味が口いっぱいに広がった。

    貴女は身を離すと
    「油断した?」
    と、呟いた。

    「まいったな。まさか主様がこんな大胆なことをするなんて・・・少し不安になっちゃうな。」

    「安心して、ベレンだからしたの。」

    今まで感じたことのないくらい感情が高まり、ドクドクと鼓動が加速する。

    「そんなことばっかり言って本当に主様は悪い子だね。悪い子にはお仕置きしないと」

    貴女の耳元でそう呟けば

    貴女は顔を赤らめながら
    「悪い子でも嫌いにならないでね。」
    と、目をそらす。

    「勿論。嫌いになんてならないよ。」

    俺の言葉に貴女は安心したように目を閉じる。

    静かな部屋にカラン。と氷の音が響いた。

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    rion_bran

    MOURNING【登場】
    ベリアン・クライアン
    ベレン・クライアン
    ルカス・トンプシー
    ミヤジ・オルディア
    ※主不在

    【あらすじ】
    ベレンが目覚めてから数日後のお話。
    後はタイトルの通りです。
    最年長組がオムライスを食べていたら可愛いな…という想像で書きました。
    是非お楽しみいただけたら幸いです。

    【その他】
    オンリー終了後pixivにて公開致します。
    最年長組がオムライスを食べるだけのお話ベレン・クライアンが目覚めてから数日後の昼。
    彼はベリアンと共に食堂へと足を運ぶと、ロノから出来たてのお昼ご飯を受け取り、隣り合うように席に座った。

    トレーの上には、黄金色の卵に包まれたオムライスと、わかめスープ。
    バターと卵の優しい香りとケチャップの甘い香りが食欲をそそらせるように鼻をくすぶった。

    「オムライスなんていつぶりだろう?すごくおいしそう。」
    「幼い頃にお父様が作ってくれましたよね。お父様のオムライスも絶品でしたが、ロノくんのオムライスもとても美味しいですよ。」

    彼らの育ての親。
    ゴエティア・クライアンがまだ元気だった頃。特別な日には必ずオムライスを作ってくれた。
    ゴエティアの死後はその役目をベレンとベリアンが引き受けていたが…卵で巻くひと手間かかる料理故、わざわざ自分達の分は作らなかった。
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