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    かがり

    @aiirokagari の絵文置き場
    司レオがメイン

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    かがり

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    (2022.11.12)先輩孝行な後輩2人の会話文
    足し算寄りだしレオさんは出ない

    #司レオ
    ministerOfJustice,Leo.
    #小説
    novel

    先輩孝行:司レオ?「よぉ、ちょうど良かった」
    「大神先輩? 何か用事でもありましたか?」
    「用事って改まって言うほどじゃねーけどよ、ほら、新しいブースターセットが出ただろ。お前なら手に入れてるだろーから腕試しでも、と思ってな!」
    「『イドバト』のbooster set、ですか……」
    「おうよ!」
    「実はまだ買えてなくて……いえcheckはしていたのですが……その、お恥ずかしい話、手持ちが心許ないので来月に購入しようかと……」
    「お、おまえ、本当に小遣い制なんだな……」
    「悪いですか?」
    「悪かーねぇけどよぅ、だって坊ちゃんだろ」
    「教育方針です」
    「……そうは言ってもよ、小遣いったって一般家庭とは桁が違うんじゃねーの」
    「まあ、その、恐らく少なくはないのでしょうが、実はこのあいだ寝袋を買いまして……どうせなので防寒でそこそこ品質がきちんとしたものを購入したら、まあ、それなりに。あとは保存食などをほそぼそと……」
    「ああ? キャンプでもすんのか?」
    「いいえ。ただ、私達のLeaderは困ったことにひどい方向音痴に注意力散漫、加えて過集中のために素寒貧になりよく野宿するような人でして」
    「……ああ、月永先輩か」
    「季節を顧みるような人でもなく、実際、私にたびたび『凍えそう』だなんてhelpが入るのです」
    「それで値が張る寝袋を買ったのかよ?! ちょっと過保護なんじゃねぇの?」
    「大神先輩だって、他ならぬ朔間先輩のために手間暇かけて野菜を育てていると聞きましたが」
    「……」
    「……」
    「……お互い、大事な奴がそんなだと苦労するな」
    「ええ……全くもって」



    「……てか『凍えそう』ってなんだよ、まるで『あたためて』とでも言いたげだな」
    「大神先輩もそう思われますか??」



    【終】










    カードバトラー読み返したら小遣いの収支報告が義務付けられており、どんな顔で寝袋や生活用品の購入報告したんだろな?! になってしまった
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    かがり

    DONE(2025.6.23)
    ラブコレクター・ミニトーク「射止める心」より
    弓道部モブ後輩視点(モブ→司くんは心を寄せているけど恋愛感情ではない)
    司くんが弓道部部長だと捏造しています
    弓道関連用語については薄目で見てください
    正射必中!:司レオ「……朱桜先輩! お疲れ様です!」

     一礼して敷居を跨いだ弓道場で、真っ赤な髪色の人影を見つけた瞬間、反射的に弾んだ声が出た。
     私立夢ノ咲学院の中でも独特の雰囲気を持つ弓道場は、校舎の端に位置しているせいか、その場に相応しい静けさが支配している。思いのほか反響してしまった声を咎めることもなく、その人物は鷹揚に振り返った。スローモーションのように癖のない髪が揺れる。
     ぴしりと背筋を伸ばし、いつも保たれている綺麗な姿勢は弓道着姿がこの上なく似合う。そうして、夢ノ咲学院弓道部の部長たる朱桜司先輩は、悠然と微笑んでこちらに視線を向けた。

    「はい、精が出ますね」

     部で指定している活動日ながら、朱桜先輩以外の人影は見えない。校内ライブが近いから、きっとレッスンを優先している人が多いのだろう。元よりアイドル活動以外にはそれほど力を入れていない校風だし、弓道部も例外でなくそういった雰囲気を持つ部活だ。
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    DONEベレトの眷属にならなかったディミレトの幸せについて考えた、二人の約束についてのお話です。転生を含みます。【約束の果てに 1−1/2】

     澄み渡る青空に白い花が舞うのを、ディミトリはベッドボードに背中を預けながら眺めていた。今年も降雪の季節がやってきた。あの花弁は一枚一枚がとても冷たく、明朝には降り積もってフェルディアを白銀に染めるだろう。
     居室の窓は大きな造りで、ベッドの上からでも外の景色がよく見える。暖炉の中の薪がパチパチと乾いた音を立てており、室内はまどろむような温かさがあった。桟に僅かに積もった雪が室温に温められて溶けていく。
     冬季が長いファーガスでは毎年早い時期からの冬支度に余念がないが、春の訪れを待たずに凍えて死ぬものも、餓えて死ぬものも、今はいない。民には豪雪でも耐え抜く強固で温かい家があり、温暖な季節の蓄えも十分にある。雪が深く積もれば生活の不自由さは享受しなければならないが、それでもかつてのように貧しさゆえの辛酸を舐めることはもうないのだ。
     ディミトリは雪が舞うのをただ静かに見つめている。
     ファーガスは元来、王を戴き女神を信仰する騎士の国である。勤勉で清廉、信心深く辛抱強い国民性は、この雪とともに育まれたように思う。だからだろうか、ディミトリは真っ白な雪を見ると 5258