年下の神様・2 続きの書きかけ 夜鷹さん改め純さんをお風呂に入れている間に、ベッドルームの床に敷いたマットの上で日課のストレッチと筋トレをする。
三十歳を越えてからは、特に入念にストレッチをするようにしていた。筋力以上に可動域を減らしたくなかったし、怪我を防止するための指導もしている俺が先に負傷するわけにはいかなかったからだ。
前に一度転んで肋骨にヒビを入れた時にはいのりさんにかなり心配させてしまって、長く引きずるほど彼女のジャンプの不調を引き起こしたので、自分自身が怪我しないように常日頃から気を遣っていた。
努力の甲斐あって、アイスショーの時も若いメンバーたちと比べても遜色なく動けたし、トラブルなく乗り切れた。
「……司くん、ストレッチしてたの」
4171