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    chikiho_s

    @chikiho_s

    絶対零度トリックさんとミミッキュたんに狂わされてる人
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    ぐる主♀
    ミミッキュたん
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    chikiho_s

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    🍐❄️「欲しいものは必ず手に入れる。ぼくは(お相手)が欲しい」

    フォロワーさんとの話で出てきた台詞でカキカキしました
    自分の魅力を熟知して最大限利用してる系の❄️くん。❄️💙が描きやすいのでそれにしましたが、お好みの相手に設定してどんどん使ってください
    背が低いから主人公以外に壁ドンできねえじゃんて気がついたのは書き終わってから

    #グルアオ
    gruao.
    #グルーシャ
    grusha

    欲しいものはいつものように雪山滑りを心ゆくまで満喫して帰ろうとしたところに、たまたま外回りから戻ってきたグルーシャさんと鉢合わせた。
    「来てたんだ」
    「あ、はい。今日こそは新記録出したかったんですけど、ダメでした…」
    時間を見つけては滑りに来て、雪山滑りの歴代最高記録を塗り替えるべく何度も何度も挑戦するものの、なかなか新記録が更新できない。というのは実は建前で、本音はグルーシャさんに会いたいから。こうして滑っているとグルーシャさんが声をかけてくれる。ほんの少しでも彼に近づきたい。
    でも記録を塗り替えたところであのイケメンで優しくて才能あるグルーシャさんは私なんかを相手にしてくれないだろうし。彼と話せなくなるくらいなら記録更新なんてしない方がいいのかも。胸がきゅうと狭くなる。
    「この後予定ある?少し話がしたいんだけど」
    予想外の言葉にぐるぐると巡っていた思考が止まる。私なんかと話がしたいって、ポケモンのことか仕事のことかな
    「いえ、ありませんけど…私に何の話ですか?」
    「ちょっと。ぼくの部屋に来てくれる?」
    私は迷うことなく頷いて彼の後についていく。例え予定があったとしても絶対キャンセルする。こんなチャンスは二度と無い。

    ジムの建物にある彼の控え室に案内される。ジムリーダー専用の部屋で、ジムスタッフはもちろんリーグ本部の人でも普段は入れない。そんなところに私が入ってもいいのだろうか。
    部屋の中は机やベッドが置いてあり、大きな窓からはさっきまでいた雪山滑りのコースや広大な景色が一望できる。壁や棚には現役時代に貰ったであろうメダルやトロフィーが金色に輝いていて少し眩しい。よく見たら中にはスノーボードだけじゃなく、ポケモン関係の物もいくつか混ざってる。
    「グルーシャさんって、すごいですよね…」
    「そうかな。物が無いとサムくなるから置いてるだけだよ」
    「そんなぬいぐるみみたいに言わないでください…。誰にでもできることじゃないと思います」
    「それ、チャンピオンのあんたが言うの…?夢を叶えたあんたの方がずっと凄いよ」
    確かに私はチャンピオンになったけど、ネットに出ている彼の軌跡に比べたら全然大したことじゃない。私なんかじゃ想像できないけど、もし私が彼と同じ立場だったら、きっとここまで立ち直れなかっただろうから。グルーシャさんは本当に凄い。
    「あ、あの…そういえば、私に話ってなんですか?」
    あまりの輝かしさに圧倒されてうっかり忘れていた。わざわざ自室に呼び出すなんて、どんな話だろう。すると彼はそっと部屋のドア閉めて私の目を捉えた。
    「ふぅ…やっぱりあんたって素直過ぎる。ぼくだからいいけど…簡単にのこのことついて来て、ぼくが悪い奴だったらここで襲われてるよ。あんたはもうただの子供じゃないんだし、もっと気をつけた方がいい」
    頭の中で沢山のはてなが物凄い勢いで浮かんでは消えていく。グルーシャさんが悪い人だったら?考えたこともなかった。何も知らないくせにチャンピオンになって知名度が上がりつつある私を心配して忠告してくれたのかな
    「えっと…ごめんなさい…」
    「謝らなくていいよ、今のはおまけ。ぼくが言いたいのは…」
    ぼうっとしている間にいつの間にか壁際に追い詰められて、壁に手を着いたグルーシャさんが覆い被さるような体勢で私を見下ろす。氷で作られたような瞳は近くで見ると宝石みたいに綺麗で吸い込まれてしまいそう。教科書に書いてあった"ハブネークに睨まれたケロマツ"ってきっとこういう状況のことを言うんだ。
    「ぼくは欲しいものは必ず手に入れる。ぼくはあんたが欲しい。学校卒業したらあんたを貰うよ」
    聞いたことの無くらい低く甘い声を耳元に吹き込まれて、体が震えて熱くなって今にも爆発してしまいそう。このままここにいれば間違いなく食べられちゃう。心臓の鼓動と本能がそう告げている
    「あ、あの…すみません!ちょっと用事を思い出したんで今日は帰りますね!失礼します!」
    咄嗟に出てきた言い訳を残して、私は慌てて部屋を飛び出した。
    あの人は目標に辿り着くまでの努力の仕方と、自分の魅力の使い方を知っている人だ。これからジム視察やリーグの仕事もあるから必ずいつかは顔を合わせる機会がある。あんな風に宣言されてしまった今、次会った時はどうしたらいいんだろう。よくよく考えたら彼と両想いだったと気がつく余裕なんてその時の私には無く、私はただ夢中で相棒にしがみついて大急ぎで雪山を滑り降りることしかできなかった。

    ***

    嵐のような勢いで部屋を飛び出して行った彼女を追うことはしなかった。ドアに鍵をかけても良かったけど、今それをしたら彼女を怯えさせてしまうだけだから辞めた。焦ってもサムい結果になるだけ。彼女はやっぱり素直で良い子で無防備だ。年相応の幼さと言えば聞こえはいいが、チャンピオンとして認知度が上がった今、彼女に近づく輩はいくらでも湧いて出てくる。もちろん悪意を持った奴も、恋心を寄せる奴も。
    「……これで少しは意識してくれるかな」
    ジム視察やリーグの仕事がある限り、どこかしらで彼女と会う機会はある。さすがに学生に手を出す訳にはいかないし、彼女の気持ちもあるから卒業までの数年は待っていてあげる。学校にどんな奴がいるかは知らないけど、最強ジムリーダーであるぼくの影がちらつけば気安く手は出せないだろう。不本意ではあるけど、端正だと言われるこの容姿も栄光溢れる肩書きも、目標を達成するためには使えるものは活かさないと。
    次会ったときはどうしようか、楽しみだ。そんなことを考えながら、ぼくは雪山を下る彼女の背を部屋の窓から眺めていた。
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    chikiho_s

    DOODLE🍐❄️「欲しいものは必ず手に入れる。ぼくは(お相手)が欲しい」

    フォロワーさんとの話で出てきた台詞でカキカキしました
    自分の魅力を熟知して最大限利用してる系の❄️くん。❄️💙が描きやすいのでそれにしましたが、お好みの相手に設定してどんどん使ってください
    背が低いから主人公以外に壁ドンできねえじゃんて気がついたのは書き終わってから
    欲しいものはいつものように雪山滑りを心ゆくまで満喫して帰ろうとしたところに、たまたま外回りから戻ってきたグルーシャさんと鉢合わせた。
    「来てたんだ」
    「あ、はい。今日こそは新記録出したかったんですけど、ダメでした…」
    時間を見つけては滑りに来て、雪山滑りの歴代最高記録を塗り替えるべく何度も何度も挑戦するものの、なかなか新記録が更新できない。というのは実は建前で、本音はグルーシャさんに会いたいから。こうして滑っているとグルーシャさんが声をかけてくれる。ほんの少しでも彼に近づきたい。
    でも記録を塗り替えたところであのイケメンで優しくて才能あるグルーシャさんは私なんかを相手にしてくれないだろうし。彼と話せなくなるくらいなら記録更新なんてしない方がいいのかも。胸がきゅうと狭くなる。
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    背が低いから主人公以外に壁ドンできねえじゃんて気がついたのは書き終わってから
    欲しいものはいつものように雪山滑りを心ゆくまで満喫して帰ろうとしたところに、たまたま外回りから戻ってきたグルーシャさんと鉢合わせた。
    「来てたんだ」
    「あ、はい。今日こそは新記録出したかったんですけど、ダメでした…」
    時間を見つけては滑りに来て、雪山滑りの歴代最高記録を塗り替えるべく何度も何度も挑戦するものの、なかなか新記録が更新できない。というのは実は建前で、本音はグルーシャさんに会いたいから。こうして滑っているとグルーシャさんが声をかけてくれる。ほんの少しでも彼に近づきたい。
    でも記録を塗り替えたところであのイケメンで優しくて才能あるグルーシャさんは私なんかを相手にしてくれないだろうし。彼と話せなくなるくらいなら記録更新なんてしない方がいいのかも。胸がきゅうと狭くなる。
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