転生してしたら小さな魔王の執事でした 俺は、あまりにも眩しさに目が覚めると、そこは真っ白な世界だった。
『どこだ、ここ?』
自分の声が反響する。辺りには何も無い。ただただ、白い空間が広がっているだけだ。
『ここは、"存在しない世界だ"』
そんな声が、後ろから聞こえた。声的に男だろ。
振り返ると、人型をした真っ白な物がいた。俺は、不思議と驚きはしなかった。例え悪魔特有の角と羽があるとしても。
『存在しない世界?』
『ああ。そして、君は死んだんだ』
その男は、静かにそう言った。
『死んだ………?俺が?』
俺は、自分が死んだ事さえ覚えていなかった。そして男は続ける。
『まもなく消えるこの世界へ、お前を呼んのだ。頼みたい事があるのでな』
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