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    直弥@

    長編の下書き

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    直弥@

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    ちょこちょこ浮かぶ

    #長編
    long

    長編 弐 本来であれば容疑がかけられている時点で留置場へ入れられるのだろう。しかし、中原が連れてこられたのは、そんな優しいものではなかった。
    「簡易的ではありますが、対異能障壁を使用した部屋になります」
     真っ白の正方形の部屋は異能特務化が所有している特殊な施設の一画である。簡易ベッドとシャワーブースにトイレ。一応のプライバシーが保たれているのは、ここの目的が拘留だけではなく保護という一面も持っているからだろうか。
    「で、どの程度、俺はここで過ごせば良いんだ?」
     異能が効かないことを確認しながら壁を叩いてみせた。成程、強度も十分である。
    「貴方の疑いが晴れるまで。とは言え、そこまで時間はかからないと思いますが」
     モニター越しに話をするのは坂口だ。
    「というと?」
     中原の問に坂口が手元の資料を捲りながら答える。と言っても、その手にあるものは今回の事件のものではないだろう。
    「この事件ですが、短期間で行われております。前回の殺人から既に三日ほど経っておりますので、そう時間はかからずに次の被害が出るかと」
    「随分と冷静だな」
     中原の言葉に坂口は一瞬、手を止めるが直ぐに動きを続けた。
    「被害者が善良な市民であればまた違うのでしょうが。言い方は悪いかもしれませんが、犯罪者ですので多少はという判断ですよ」
     その判断をしたのが誰であるのかは突っ込まない。そうは言っても暇つぶしの一つでもほしいところだ。
    「まあいいさ。大人しくしててやるよ」
     今回、中原が大人しく拘留されるに当たり、一つだけ条件を提示した。
     それは、犯人に関わる情報を提供すること。
     中原が知っている重力使いは自分を含めて二人である。そのどちらも、出生に難がある。それ故に、犯人が重力を使うのであれば、気になるのはそこだ。もし、本当に唯の異能力者であるならば良し。そうでないならば。
     中原は帽子の鍔をなぞると、ベッドの上に放り投げた。
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    グレシル/グレシル♀でも可/コメディ寄り/英雄は格好良かったりそうじゃなかったり腹黒かったり/旅芸人は喜怒哀楽ハッキリしていたり塩対応だったり/普通にゲームとかある/DQ3HD2Dで遊んでる最中(と言うより最初の方)の一幕
    ※誤字脱字あるかもですがご了承下さいませ
    後々プライベッター+にも載せます

    追記→プライベッター+と翡翠singsにも載せました
    1217追記→Pixivに載せて、タイトルを修正しました(ポイピクとプライベッター+以外は現時点でそのままです)
    とあるゲームで遊ぶグレシル小話己の分身……と言うわけではないが、無意識に自身に似せてしまうのは、誰にだってあるだろう。だって人間だもの。
    もはやお馴染みロトゼタシアが誇る騎士の町兼大人気観光地。
    その領主邸にて……パーソナルスペースという言葉が存在しない位、隣同士ゼロ距離で寛ぎながらとんでもなくデッケェ画面を睨みながらコントローラーを握る無骨な大男……グレイグと、長い足を優雅に組んで雅な動作で紅茶を味わいながら苦笑する濡烏の佳人……シルビアがおったそうな。
    ちなみに座っているソファは大人が3人いても余裕があるデカい物らしい。勿論超高級なのは言うまでも無かった。
    更に余談だが、他のパーティーメンバーは各々好き勝手に過ごしていた。
    会話を楽しむ者やカジノに入り浸る者や、海で遊ぶ者、何かしらの作業に勤しむ者など……実に様々である。
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