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    torimune2_9_

    @torimune2_9_

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    DOODLE非常事態の中で共依存じみた関係を築いていた炎ホが全て終わった後すれ違って後悔してまたくっつく話……にしたい。ホ視点だと炎が割と酷いかも。一応この後事件を絡めつつなんやかんや起こる予定。相変わらずホが可哀想な目にあう
    愛の在処「エンデヴァーさーん。入れてくださーい」
    分厚い防弾ガラス越しに、書類を眺めるエンデヴァーに向けて声を掛ける。きっとこれが敵や敵の攻撃だったら、少なくとも数秒前には立ち上がり迎撃姿勢に入るだろう。だが、ホークスに対してはそうではない。呆れたようにこちらを見て、それから仕方ないといった様子で窓を開けてくれるのだ。
    「玄関から来いと何度言ったら分かる」
    「だってこっちの方が速いんですもん。それに、そんなこと言いながらちゃんと開けてくれるじゃないですか」
    「貴様が懲りずに来るからだろう!」
    エンデヴァー事務所の窓から入る人間なんて最初から最後まできっとホークスだけだ。敵はそもそも立ち入る前にエンデヴァーが撃ち落とすだろうし、他の飛行系ヒーローは思いつきもしないだろう。そんなちょっとした、きっとホークス以外にとってはくだらないオンリーワンのために態々空から飛んできていると知ったらエンデヴァーはどんな顔をするだろうか。
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    DONE①名前を呼んでほしい坊ちゃん
    ②坊ちゃんと特別授業
    ③坊ちゃんと激おこ執事
    ④坊ちゃんと悪天候
    ⑤風邪ひき坊ちゃん
    SSまとめ◆名前を呼んでほしい坊ちゃん
    「坊ちゃん、起きてください」
    聞こえてきた声に、ふわふわとぬるま湯の中に浸かっていた意識が浮上する。瞼越しに柔らかい光が差し込んで、遠くからいつも窓際にいる小鳥たちの鳴き声がした。柔らかい布団の中良好な睡眠をとったお陰で頭はすっきり冴えている。いつもの自分ならすぐにでも起きておはようと返事をするだろう。
    「……坊ちゃん?」
    けれど今日は違う。寝返りを打って、枕に顔を埋めて、聞こえていないふりをする。下手な演技だろうが、そこは問題ない。寝たふりも、その意図も、彼は正しく理解してくれるはずだ。
    (――今日こそ名前で呼んでもらうまで起きん)
    彼、炎司が執事となってから短くない時間が経ったが、生真面目な彼は啓悟のことを頑なに「坊ちゃん」と呼ぶ。それが嫌と言うわけではないが、折角なら名前で呼んでほしい。だって以前は名前で呼んでくれていたのだ。それが主従関係になったからダメだなんて。『前みたいに呼んでほしい』。ある時ぽろりと零したそんな些細なお願いに、炎司の解答は無情にもNOだった。
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    MOURNING原作世界の炎が並行世界の自分と入れ替わり、その世界のヴィラホと出会う話……だったんですが、プロットの湿度が思いのほか高く、納得できる終わりにできそうになかったので供養。
    本当はこの後炎にこの世界の自分たちが本当はヴィジランテじゃなくてヴィランだってことがバレたり、ナガン先輩が孤児院経営してたり、劣悪な環境にいる子供を助けるためにその親を殺してるヴィラホがいたり……と色々ある予定でした。
    知らない世界のよく知る貴方「エンデヴァーさん!」
    眩い光に包まれる中、最後に聞こえたのは自分の名を必死に叫ぶ恋人の声だった。



    一瞬の浮遊感の後、地に足のつく感覚に目を開ける。
    ぐわんぐわんと視界が揺れる。麻酔が抜けた頃のような倦怠感と頭の鈍痛に眉を顰めながら瞬きを繰り返し、ようやく焦点が定まったかと思えば、目に映ったのは見知らぬコンクリートの壁だった。
    「――ッ、は」
    個性事故かと反射的に臨戦態勢を取る。ホークス、と呟いた声に返事はなかった。直前までともに居たホークスがいないということは、巻き込まれたのはエンデヴァー一人と考えていいはずだ。
    (……ここはどこだ?俺は家にいたはず)
    改めて周囲を見渡せば、そこはビル群に囲まれた、日の差し込まない路地裏のようだった。
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    PROGRESS前回と一応時空は同じなんですけど話は繋がってないです。なんか見たいシーンだけ書いてる。そのうちどっちもちゃんと完成させてまとめたい。
    ぼんやり脳内にある設定としては、炎は何代か続くデカいマフィアを継いだボスで、ホは先代に拾われて色んな事やってた子供。なんだかんだあってホのことをめちゃくちゃ気に入ったので囲ってる。成人したホが炎の役に立ちたいというので傍を離れないことを条件に連れ出してる
    裏社会パロそのに裏社会、と一言で言っても皆が皆闇に潜んでいるわけではない。
    表の顔として一般社会に地位を持つものもいれば、利益のために裏の人間と繋がりを持つ権力者も少なくない。表裏一体の世界で普段は交わらない世界が交わる数少ない機会の一つが、今現在エンデヴァーとホークスの参加しているパーティーだった。裏でそれなりに名を挙げた組織の代表者数名と、表で知らぬ人はいない権力者が集まる欲望に塗れた晩餐会。どこぞの有名ホテルの1フロアを貸し切って行われているこの晩餐会では一切の戦闘が禁じられているため、誰もが表向きは和やかに食事と交流を楽しんでいる。和やかと言っても会話の中身は到底表の人間に聞かせられるようなものではないが、そんなことに口を出すのは野暮と言うやつだ。
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    PROGRESSタイトルそのまま
    設定として大戦までのところで離婚済、ホとは身体の関係があるし思いも通じあってるけど言葉にしてない。この設定のまま最後まで行けるかは不明!!!!!中盤炎を精神的に虐めるのちょっと楽しいなと思いつつ、前を向いてもらうところまで書けました。
    監禁ネタ炎視点ぴ、ぴ、と規則正しい電子音が耳に届き、ぬるま湯に漂っていた意識が浮上する。聞こえているそれが心電図の音だと気づいたのはしばらくした後で、意識を失う直前自分がどこで何をしていたのかを思い出したのはさらに後だった。
    (……いき、のこったのか)
    今がいつで、意識を失ってからどれほどの時間が経ったのか。戦場に蔓延っていた悪意の渦が霧散したことは覚えている。ろくに動かない身体でも、家族だけは守らねばとその瞬間までは意識を保たせていた。
    (消毒液の匂いがする……病院、か?)
    文字通り全身を包帯が覆っているのだろう。目を開けようにも、包帯が引っ掛かり瞼を持ち上げることができない。それすらも叶わないほどに力が入らない。意識は確かにあるのに、まるで身体と繋がっていないような錯覚を起こす。片腕を奪われ脇腹を抉られ、全身に火傷を覆っているにも関わらず痛みのひとつも感じないということは、余程強力な鎮痛剤が使われているのか。指先を動かすことすらままならない状況に、恐らく運び込まれた時点の己は死の淵に瀕していたのだろうと容易に想像がついた。
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