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    mya_kon

    @mya_kon

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    mya_kon

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    来月かんたろちゃんの誕生日だ!っていうことで、ぴくすけで配信しながら書いたものです。人がいると書くのはもくりもそうなんだけど、画面共有していると「書いてるのか書いていないのか」が丸わかりなのでいいですね……ケツ叩きになる……ありがとうございます☺️

    #夏尾
    natsuo

    来月は夏太郎の誕生日「欲しいものあるのか」
     そう尾形さんに聞かれて、俺は焼き鳥の串を噛みながら固まった。欲しいもの、欲しいもの。向かいに座る尾形さんはハイボールを飲み干して、俺の分と一緒に店員さんにおかわりを注文した。
     欲しいもの……。考えながら、今食べた肉が何の肉なのかも考える。よく来る駅前の焼き鳥屋さんは、どれが注文した何の串かの説明がいつの間にかなくなった。
     いつも頼んでるものだからどれが何か分かるだろう、ということなんだと思う。ネギまとつくねはすぐに分かるけど、正直俺はどれがハツで、どれがハツモトか分かっていない。尾形さんは分かってるのかな。
    「あんま、すぐには浮かばないです」
    「そうか」
     店員さんからそれぞれハイボールを受け取り、空っぽのジョッキを渡す。今度のハイボールは少し濃いめだ。人によっては殺す気か? ってぐらい濃いものを作るんだけど、こういうのって分量決まってるもんじゃないのかな。ベテランの技と勘で作ってるのかな。
    「急にどうしたんですか?」
     食べ終わった串を皿の端に並べる。尾形さんはつくねに添えられていた卵の黄身をかき混ぜて、タレと絡ませていた。
    「来月誕生日だろ」
    「……そうですね、そうか、もう七月ですもんね」
    「欲しいものがあればと思ったが」
     つくねにタレと黄身を合わせて一口で食べる。尾形さんは一仕事終えた顔でハイボールを飲んでいる。いつも思うんだけど、尾形さんって黄身を潰すのが好きなのかな。俺が頼んだつくねの黄身をいつも潰してタレと混ぜている。食べますか? って何回か聞いたけど、全部断られたのでつくねが食べたいわけではないらしい。
    「んー、新しいパソコン?」
     家にあるノートパソコンは高校生のときから使っているので、なかなか年季が入っている。特に問題があるわけではないんだけど、新しいの買ってもらえるなら買ってほしいかも〜なんて。家族でも恋人でもない、ただの友人への誕生日プレゼントに買うには高いよね。
    「分かった」
    「あーあー違います違います。パソコンいらないです」
     そうだった。この人、何でも買ってくれるんだった。言い方が悪い。何でも買おうとするんだった。さすがに何でも買ってもらったわけではない。でも本当に何でも買う勢いなんだよ。
    「いらないのか?」
    「いらないです。だってほら、尾形さんちのパソコン借りてますし」
     家のパソコンは相当やばいときにしか使っていない。気がついたら尾形さんちにいるので、そのまま課題をしたりしている。たまに尾形さんに邪魔をされるけど、うちのやつより新しいから、何かいい気がしている。たまに邪魔されるけど。猫かよ。新聞の上とかパソコンの上に乗ってくるやつ。猫かよ。だから大体尾形さんがいない間にやってるんだけど、尾形さんってあのパソコン使ってるのかな。あんまりそういう形跡がないんだよね。
    「あー、じゃあ、お揃いのサンダル買いません?」
    「サンダル?」
    「そう、夏ですし」
     テーブルの下で片足を上げてサンダルをぶらぶら揺らしてみる。
    「サンダルか……」
    「尾形さんが好きなの買いましょ。ね?」
     ハイボールを飲みながらメニュー表に手を伸ばした。サンダル……と繰り返す尾形さんが代わりにメニュー表を取って食事のページを開いてくれる。
    「だし巻き卵」
    「いいですね!」
     熱々のハムカツを持ってきた店員さんにだし巻き卵を注文して、マヨネーズに一味をかけた。尾形さんの誕生日プレゼントでお揃いのマフラー買ったから、今度はサンダル。いいじゃん。俺はナイスな提案をしたな、と機嫌が良くなった。一味マヨネーズをつけたハムカツをかじる。
     ぱた、と音がして足から揺らしていたサンダルが落ちた。
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    mya_kon

    DONEこれは……いつか本になるから……と自分に言い聞かせて書いた夏尾……フォロワーが描いた夏尾見て書いた……わああああああああってなりながら……書いた……いつか本になるから……原稿といっても間違いではない……………
    まぐれ、気まぐれ のし、と頭に重さがかかる。確認しなくても分かる。尾形さんが俺の頭の上に手を置いたのだ。しゃがんだ姿勢のまま、俺は木の陰から一匹の鹿を見る。
     遡ること一時間前。
     俺はもっと土方さんの役に立ちたいと思い、茨戸からずっと持っているピストルの腕を上げようと考えた。せっかくなら誰かに教えてもらいたいな、と思ったのでまず最初に有古さんと都丹さんに声をかけた。普段からピストルを使ってる都丹さんや、従軍経験から有古さんなら! と考えたのだ。ところが二人は用事があったようで断られてしまった。
     そうなるととても困る。残っているのは永倉さんと牛山さんと門倉さんとキラウシさんと尾形さんだ。その中で可能性があるとしたら……尾形さんだよなぁ。もちろん尾形さんだって従軍していたし、そうでなくても狙撃の名手だ。射程距離がちょっと変わったくらいで下手くそになるとは思えない。とはいえ、尾形さんにお願いしたところで聞いてくれるとは思えない。
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    mya_kon

    DONE「吸血鬼が生きる世界には、マッチョが血液を提供するバーがあるのでは?」というフォロワーさんの呟きに反応して、爆発した結果のものです。夏太郎が吸血鬼、尾形がマッチョバー店員やってます
    もっといっぱいください!「へー、血液パックの宅配もやってんだ……」
     俺がスマホでぽちぽち見てるのは亀蔵に勧められた「マッチョバー」の公式サイトだ。何でもそこで働いているのは筋肉隆々のマッチョたちで、店ではその人たちの血液を提供しているらしい。
     男の人しかいないかと思ったけど、女の人もいるんだな。前からマッチョの血液は美味しくて栄養満点とは聞いていたけど、何だか手が伸びなかったのは気軽に買える場所に店がなかったのと、なんとなーく飲んだら自分もマッチョになりそうで二の足を踏んでいた。
     マッチョになるのが嫌っていうか、マッチョになって制限がかかるのが嫌というか……。両腕が閉じれないとか、着れる服が限られるとか、注射の針が入りにくいとか聞いていて、えー、じゃあソフトマッチョぐらいがいいなぁ、と思っていたのだ。まあ、今はソフトマッチョを目指している最中だから、多少のマッチョ成分を取り入れたところで問題はないんだけどさ。
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