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    mya_kon

    @mya_kon

    何かがあります

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    mya_kon

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    何でしょうね。とりあえず心の赴くまま書いてみましたが、何でしょうね……気が向いたらちゃんと書くんじゃないかな……ノープラン……

    #夏尾
    natsuo

    夏太郎の香りを堪能したいだけ「いいから」
     と強く言われて、夏太郎は後ろに下がろうとした。
     しかしすぐに壁にぶつかる。逃げ場はない。
     目の前で真面目な顔をしている尾形を突き飛ばすしか、道はない。
     どうしてこうなってしまったのか。夏太郎はどうにか尾形の気を逸らせないか考えるが、先ほど言われた言葉ばかりが頭の中をぐるんぐるん回ってしまう。
    「俺の顔の上に座れ」
    「い、嫌です……」
    「何でだよ。お前、今その座布団の上に座ってるだろ。それが俺の顔になるだけだぞ」
    「なるだけだぞって……ええ? 嫌ですよぉ……」
    「夏太郎」
    「やぁだぁ」
     そういう会話を経て、夏太郎は壁際に追い詰められたし、尾形は前のめりになっている。頭と目を回している間に壁に手を突かれてしまった。背中に汗が垂れる。
    「ちょっと座るだけだ」
    「やですぅ」
    「いいから」
     何がちょっとだ、何がいいからだ。
    「な?」
     可愛く首を傾げたところで、夏太郎は首を縦に振らない。
     じい、とうるんだ瞳で見られたところで、頬を優しく撫でられたところで、顎をなぞってから喉仏に触れた尾形の指が鎖骨を滑ったところで、夏太郎はうんと答えない。
    「かーん?」
    「もーーーーーーお!」
     夏太郎は尾形の肩を押す。急に動き出した夏太郎に、尾形は反応が遅れた。そのまま押し倒されて、夏太郎の温もりがとっくになくなった座布団に頭をぶつける。見上げた夏太郎の顔は真っ赤になっていたが、目の奥がギラついている。
    「ちょっとだけですからね! 苦しかったら言ってくださいよ⁉︎」
    「ははぁぶ」
     尾形の笑い声は夏太郎の尻の下敷きになった。
     さすがに全体重はかけられない。そう思ってつま先を立たせた夏太郎の優しさを尾形は払う。
    「あ! こら!」
     夏太郎が体勢を整える前に、尾形はその太ももを抱えた。何が楽しいのか全く分からないが、夏太郎の下で尾形は少し笑っているようだ。ちゃんと息はできているのだろうか。苦しくなったらちゃんと教えてくれるのかな。
     しばらくすると、太ももを軽く叩かれて、抑える力が弱くなる。夏太郎は慌てて腰を浮かした。ギリギリまで我慢していたのではないか、と心配になって尾形の顔を見ると、恍惚の表情を浮かべている。
     どういう気持ちなんだろう。やっぱりよく分からない。
    「尾形さん、大丈夫で」
    「夏太郎、パンツ脱げ」
     遮るようなその言葉に、夏太郎はにっこりと笑顔を作る。何も言わずにもう一度腰を落とした。
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    🅰🐍🅰🐍🅰🐍🅰🐍🅰🌋
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    mya_kon

    DONE「吸血鬼が生きる世界には、マッチョが血液を提供するバーがあるのでは?」というフォロワーさんの呟きに反応して、爆発した結果のものです。夏太郎が吸血鬼、尾形がマッチョバー店員やってます
    もっといっぱいください!「へー、血液パックの宅配もやってんだ……」
     俺がスマホでぽちぽち見てるのは亀蔵に勧められた「マッチョバー」の公式サイトだ。何でもそこで働いているのは筋肉隆々のマッチョたちで、店ではその人たちの血液を提供しているらしい。
     男の人しかいないかと思ったけど、女の人もいるんだな。前からマッチョの血液は美味しくて栄養満点とは聞いていたけど、何だか手が伸びなかったのは気軽に買える場所に店がなかったのと、なんとなーく飲んだら自分もマッチョになりそうで二の足を踏んでいた。
     マッチョになるのが嫌っていうか、マッチョになって制限がかかるのが嫌というか……。両腕が閉じれないとか、着れる服が限られるとか、注射の針が入りにくいとか聞いていて、えー、じゃあソフトマッチョぐらいがいいなぁ、と思っていたのだ。まあ、今はソフトマッチョを目指している最中だから、多少のマッチョ成分を取り入れたところで問題はないんだけどさ。
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    mya_kon

    DONEこれは……いつか本になるから……と自分に言い聞かせて書いた夏尾……フォロワーが描いた夏尾見て書いた……わああああああああってなりながら……書いた……いつか本になるから……原稿といっても間違いではない……………
    まぐれ、気まぐれ のし、と頭に重さがかかる。確認しなくても分かる。尾形さんが俺の頭の上に手を置いたのだ。しゃがんだ姿勢のまま、俺は木の陰から一匹の鹿を見る。
     遡ること一時間前。
     俺はもっと土方さんの役に立ちたいと思い、茨戸からずっと持っているピストルの腕を上げようと考えた。せっかくなら誰かに教えてもらいたいな、と思ったのでまず最初に有古さんと都丹さんに声をかけた。普段からピストルを使ってる都丹さんや、従軍経験から有古さんなら! と考えたのだ。ところが二人は用事があったようで断られてしまった。
     そうなるととても困る。残っているのは永倉さんと牛山さんと門倉さんとキラウシさんと尾形さんだ。その中で可能性があるとしたら……尾形さんだよなぁ。もちろん尾形さんだって従軍していたし、そうでなくても狙撃の名手だ。射程距離がちょっと変わったくらいで下手くそになるとは思えない。とはいえ、尾形さんにお願いしたところで聞いてくれるとは思えない。
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