【スミイサ】三人寄れば夢魔の奸計【三人娘♂】日本のとある街の片隅に、ひっそりと佇む花屋の名は『ドリーミンフラワー』。僅か3人の店員で切り盛りしているが、丁寧に育てられた花と親切な接客により、近所でも評判の店だ。
店員は、男1人に女2人。学生時代からの友人同士で始めたというこの店は、そんな彼らの気のおけない関係もあり、誰が訪れても暖かく安心感を与える空間となっていた。
だが、そんな店員達には恐ろしい「裏の顔」がある事を、通常の客はおろか常連すら知る由もない…
☆
「配達終わりました〜!」
「おう」
「おーお疲れー」
空に一面の橙色が広がる夕暮れ、花の配達を終えた店員…ミユが戻ってきたところで、今日は店仕舞い。遅い時間のため、客足もなく待機していた店員…イサミとヒビキは、店前に並べていた鉢植えなどを隣接するガレージに仕舞い込み、照明を消してシャッターを降ろす。閉店準備を終えた3人は、揃って店舗の裏側へと歩を進めていった。
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