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    PROGRESS本にする時には合間合間にいかがわしい場面が入る予定です。

    「願い骨」本編はこちらです↓
    https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1455236&TD=8601273
    「願い骨」その後:一晩目はこちらです↓
    https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1455236&TD=8600856
    「願い骨」その後:二晩目 翌朝に響かないように配慮はしたがやはり紅茶一杯では済まなかった。会談は二日目を迎えている。情勢を安定させるためベレトは既に戴冠式を終えたが、クロードは王位に就いたばかりでまだ戴冠式を終えていない。王宮付きの占星術師の助言に従い、星回りがよい日に王都で戴冠式が行われる予定だ、とパルミラの文官がローレンツに伝えてきた。偶然にもそれは王位に就いて百五十日目であるらしい。
     クロード自身は迷信の類を好まないが百五十日の猶予が与えられたと看做しフォドラの首飾りまで足を運ぶことができた───というのは表向きの話だ。新王カリード陛下がクロードである、と知る前のローレンツはパルミラ側から日程の提案をされた時に女神に感謝の祈りを捧げている。戴冠式を終えるまで待たされると予想していたのだ。ローレンツは星から日取りや運命を読み取ることはできない。だが複雑な計算から導き出されることは知っている。クロードが数字を弄ったか猶予期間を求めて占星術師に圧力をかけた可能性は高い、というのが現在のローレンツの見立てだ。
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    MAIKING無双黄ルートネタです。
    「彼女たちも痛みや苦しみから守ってくれる堅牢な住処があると信じて愛に縋った。しかし周知の通り愛は血の気が引くような結果しかもたらさなった」
    クロロレワンドロワンライ第55回「きょとん」 ベルグリーズ領侵攻に失敗した場合どんな事態に陥るのか、については円卓会議で散々話し合った。再びミルディン大橋を奪われたらアミッド大河沿いの領主たちは家を取り潰されるだろう。一度は許されても二度は許されない。何度でも許すとなっては帝国という国の基礎が揺らぐ。
     撤退する際に追撃され再びミルディン大橋を占拠されそうになったら、アミッド大河沿いの領主たちを守るため最初に提案したように大橋を完全に破壊し国境を封鎖する。クロードはこの戦いに勝っても負けても何かは得られるようにことを運んだ。しかしこんな風に勝敗自体を放棄する羽目になるとは考えていなかった。
     東側の国境が封鎖できているという前提で作戦を立てた自分はどうやらフォドラに染まりすぎたらしい。滲み出る悔しさを誤魔化すためクロードは奥歯を噛み締めた。クロード、いや、カリードは物心ついた頃から未来の王として育てられたわけではない。母は後に正妃となったがそれは他の妃たちが争いで共倒れした結果だ。それなのに母が有力な豪族出身であるシャハドは行方不明となった弟の影と戦っている。
    1994

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    DONE11/3イベント展示用です。
    「かのひとはうつくしく」本編はこちらで全文読めます。
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17484168

    7/23金鹿男女!で発表した番外編「ペアエンドまであと少し」とリンクしています。
    https://poipiku.com/1455236/7169273.html

    クロヒルとロレマリが並立していてクロヒルが見切れるので地雷の方はご注意ください。
    かのひとはうつくしく-その後-ロレマリ編1.実家
     ようやくデアドラでの政務を終え自領に腰を落ち着けることになったローレンツが本宅に戻ると父は執務室ではなく玄関の外で待っていてくれた。ようやく家督を継ぎ父を休ませてやれる。千年祭の日にガルグ=マクへ行くためこっそり抜け出てから今日まで本当に心配ばかりかけてしまった。

    「ローレンツ、中で母上が待っている。早く入って挨拶しなさい」
    「分かりました。父上、お話ししたいことがありますので夕食後にお時間を作っていただけますか?」
    「分かった。書斎で待っていよう」

     屋敷の中から出てきた召使いに荷物を任せローレンツは久しぶりに実家へと足を踏み入れた。手巾で目元を押さえる母の手に見事な紅玉の指輪が嵌っている。マリアンヌへ求婚する際に指輪を散々物色したがヒルダの協力を得られなかったらこの紅玉の指輪より素晴らしいものは見つからなかっただろう。長期間の不在を詫びローレンツは自室に戻った。
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