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    DONEクロロレワンドロワンライ第100回「結婚」
    無双黄ルートの話です。寝落ちして30分遅れで開始しました。
    クロロレワンドロワンライ第100回「結婚」 民に信を問うた後にクロードはローレンツと結婚することになった。人前式でも構わなかったが東方教会の大司教から祝福を受けることにしたのは彼らに箔をつけるためだ。
     二人の関係を強固にすることが情勢を安定させることに繋がる。この奇策を思いついたのが自分ではないことがクロードには少し悔しいがローレンツと手分けして親しい者たちに内密の話として告げることになった。
     控えめにいえば暮らし向きが変わるので二人とも目が回るほど忙しい。久しぶりの逢瀬も最初の二時間は政務について語り合った。喉の乾きを覚えて黙り込む。
    「お茶の時間にしようか。少し待って欲しい」
     デアドラの本宅も別宅という名の拠点もローレンツは全て把握している。薬草を煮出すためのかまどが設られた薬局の中で彼は湯を沸かし始めた。やかんの蓋がかたかたと揺れ始めるのを待つ間もローレンツはあれこれと支度している。その姿を見ているとマリアンヌの言葉───馬も飛竜も数年前からお二人の匂いが混ざっていると言っていた───がクロードの脳裏に蘇った。マリアンヌはその手の冗談は言えない。ローレンツにどう告げたものかずっと迷っている。
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    PROGRESS本にする時には合間合間にいかがわしい場面が入る予定です。

    「願い骨」本編はこちらです↓
    https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1455236&TD=8601273
    「願い骨」その後:一晩目はこちらです↓
    https://poipiku.com/IllustDetailPcV.jsp?ID=1455236&TD=8600856
    「願い骨」その後:二晩目 翌朝に響かないように配慮はしたがやはり紅茶一杯では済まなかった。会談は二日目を迎えている。情勢を安定させるためベレトは既に戴冠式を終えたが、クロードは王位に就いたばかりでまだ戴冠式を終えていない。王宮付きの占星術師の助言に従い、星回りがよい日に王都で戴冠式が行われる予定だ、とパルミラの文官がローレンツに伝えてきた。偶然にもそれは王位に就いて百五十日目であるらしい。
     クロード自身は迷信の類を好まないが百五十日の猶予が与えられたと看做しフォドラの首飾りまで足を運ぶことができた───というのは表向きの話だ。新王カリード陛下がクロードである、と知る前のローレンツはパルミラ側から日程の提案をされた時に女神に感謝の祈りを捧げている。戴冠式を終えるまで待たされると予想していたのだ。ローレンツは星から日取りや運命を読み取ることはできない。だが複雑な計算から導き出されることは知っている。クロードが数字を弄ったか猶予期間を求めて占星術師に圧力をかけた可能性は高い、というのが現在のローレンツの見立てだ。
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