taro~♞
TIRED1-4:injury5-6:unrequited love
7-8:substitute article
9:The day we stopped being a family.
10-13:Prostitution 13
kanamochiko
TIRED【声が聞こえる】現代AU竜仁
※土地情報分からないのでフィクションだよ竜三という男は実に心根の優しい男だ。みてくれこそ粗暴で人を剣呑な気持ちにさせるところがあるが、実際に関わっているとそうでもないことに誰もが気づく。その言動は不器用だが人の機敏に聡く気遣いができるし、子供や動物、お年寄りにも優しい。
一度その人となりに触れれば自然と皆竜三のことを信頼する。何よりその隣にいることがとても俺を安心させた。
「仁……?」
「ああ、悪い」
知らぬ間に物思いに耽ってしまい、竜三が話しかけていることに気が付かなかった。一言謝ると、「大丈夫か?」と聞かれる。
竜三はこういうことに腹を立てたりはしないのだ。昔から俺は興味のあること、思いついたことに夢中になって周りが見えなくなる節がある。そんな俺に飽きもせずついてまわり、見守ってくれていたことを思うと、こいつの懐の深さが伺えるというものだ。
「あ、竜三。コンビニに寄ろう、新商品があったはずだ」
休日デートの帰り道、道すがらに見かけたコンビニに寄ることを提案する。手元のスーパーの袋をちらと確認しつつも、竜三は返事も聞かず先走る俺の後をついて来てくれた。
僅かに増えた荷物を手に帰宅する。
明日は日曜日。特に何をして過ご 2969