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    ___aota_

    CAN’T MAKEつるくりうぇぶおんりー用原稿、進捗!終わりません
    声をあげて泣いてくれ ひぃ、ふぅ、みぃ。
     さくりさくりと足元が沈んで、後ろを見るとまっしろな地面に足の大きさ分だけがかたどられて沈んでいる。足の形はふたつ。後ろに向けた首をもっとぐぐぐ、と捻る。と、相手がおおきな白い息を吐いてさくさくと歩いてきてくれた。まっしろい雪の中で褐色の肌はよく目立つ。にこりと笑えば相手はまたおおきく息を吐いた。鶴丸が捻っていた首を体ごとぐぐぐ、と正面にもどしてくれる。
    「鶴、何をしている。俺がいるか確認したいなら反対側に体を捻れば済むだろう」
    「? 大倶利伽羅が、どこかへいった」
    「行っていない。ずっとお前の左側にいた。右に体を捻ったから見えなかっただけだ」
    「そうなのか」
    「ああ」
     はて、そうだっただろうか? そうかもしれない。何せこの大倶利伽羅、と言う刀はなんでも知っていて鶴丸にたくさんのことを教えてくれるから。今度はいないと思ったら左をむいてみよう。首がちょっと変だ。ぶんぶんと首を振ってみる。違和感がなおらない。これが人の身というやつか。ああ、そうだった。たしか昨日は付喪神時代の癖で壁をすり抜けようとして頭をぶった。ぐわんぐわんするのが嫌だったからあれはもうやらないようにしないといけない。なんだかこの身を得てから覚えないといけないことが多い。
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    Shino

    CAN’T MAKE1123(いい兄さん)の日遅刻
    🌸の成長とそれに伴う懸念を示すことがあるように、🌲の成長、変化について語る兄(🍅と💊)がいてもいいじゃないか…と筆を執りましたが相棒🌲🌸を語る相棒🍅💊になりました。おかしい。
    もしかしたら書き直すかもしれません

    話の根底に🌲🌸がありますが二人はでてきません
    構成上🍅🌲ぽさもなくはないかも
    🍅にだいぶ夢を見てる
    独自解釈、捏造あり
    ただ一つの世界に囚われた迷い子と導になりし桜「…梅宮、お前どこまで考えて動いてた?」

     さわさわと穏やかな風の吹く風鈴高校の屋上。
    今日は見回りの当番だという杉下を見送って、屋上には梅宮と柊、二人の姿だけが残っている。
    そんな穏やかな空気の屋上には似つかわしくない、ぎゅっと眉をひそめた少し厳めしい顔で梅宮を見る柊に、しゃがみこんでいそいそと畑いじりをしていた梅宮はその手を止めてきょとりと柊を見上げた。

    「何のことだ?」

    本当にわかっていないのか、それともわかっていて答える気がないのか。
    ちゃらんぽらんそうに見えてその実言動にしっかりとした芯を持ち合わているこの男は、大抵明け透けな物言いをするくせに時に全くその真意を汲み取らせてくれないこともある。
    ふぅ、と息を吐いた柊はそもそもの発端と思われる出来事に思いを馳せる。
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