sabakan1220kan
SPUR MEシンサラでホラーですが序盤すぎてなんもないです次回更新(9/30)までにはもうちょっと話進めたいな……と思います……
シンサラホラー短篇葉月も中ごろとなった真夏の昼下がり、県内某所にある公共図書館の談話室で響いたのは、ある人の為だけに設定されたシンプルな着信音だった。
休日を持て余し、暇を潰すために訪れた図書館で本を漁って、満足した頃に昼食を取ろうとした矢先のことだ。また何か、急なシフトの変更だろうか、と辟易しつつ携帯端末を手に取る。耳元から聞こえてくるであろう慣れ親しんでしまった声に、深い溜息を聞かせながらサラは口を開く。
「……休日出勤ですか」
まだお昼食べてないんですけど、とサラがぼやくと、それに被さるようにしてシンが答えた。
「学生バイトにはちょうどいいんじゃないの。気持ち程度に時給上げるから、どう」
「どうもなにも、ほとんど強制じゃないですか。暇なのわかってて言ってるでしょ」
1550休日を持て余し、暇を潰すために訪れた図書館で本を漁って、満足した頃に昼食を取ろうとした矢先のことだ。また何か、急なシフトの変更だろうか、と辟易しつつ携帯端末を手に取る。耳元から聞こえてくるであろう慣れ親しんでしまった声に、深い溜息を聞かせながらサラは口を開く。
「……休日出勤ですか」
まだお昼食べてないんですけど、とサラがぼやくと、それに被さるようにしてシンが答えた。
「学生バイトにはちょうどいいんじゃないの。気持ち程度に時給上げるから、どう」
「どうもなにも、ほとんど強制じゃないですか。暇なのわかってて言ってるでしょ」
醒(せい)
SPUR MEこの話(https://poipiku.com/337602/5235164.html)の続きで、今回はサクライロさん(https://poipiku.com/794060/)の書かれるテュルフロの設定をお借りして、自分なりの解釈で書かせていただきました。※サクライロさんの物語のネタバレを多大に含んでおります。
※猗窩童の出番はちょこっとだけです。
以上を踏まえてどうぞ。 5939
piiichiu5
SPUR MEキサタケ小説の続きあれで終わりのつもりでしたが、反応いただけて嬉しかったので蛇足を……
未完、未校正です
re:restart28月。
夏は生と死の濃い季節だ。
太陽がコンクリートに照りつけて、光と影の境界がくっきりと鮮やかに、色んなものを映し出す。
8.3抗争以降、俺と稀咲は黒龍での足場固めを始めた。
現状の黒龍での俺の立場はやや曖昧だ。
まだ10代目総長の大寿君が君臨する中で、俺は大寿君に次期総長として指名されている状況だからだ。幹部の主だったところは、あの夜公園にいたからか表だって反対をしていない。
明らかに反抗の意思を示しているのは、むしろ末端のメンバーだった。
黒龍は歴史は古いが、9代目の後に一度断絶している。今入ってきているメンバーは、ほぼ大寿のカリスマ・黒龍のネームバリューに惹かれた者たちなのだ。大寿くんと並ぶと、俺は実際、かなり見劣りすると思う。そういう奴らを、まとめていかなくてはいけない。
6078夏は生と死の濃い季節だ。
太陽がコンクリートに照りつけて、光と影の境界がくっきりと鮮やかに、色んなものを映し出す。
8.3抗争以降、俺と稀咲は黒龍での足場固めを始めた。
現状の黒龍での俺の立場はやや曖昧だ。
まだ10代目総長の大寿君が君臨する中で、俺は大寿君に次期総長として指名されている状況だからだ。幹部の主だったところは、あの夜公園にいたからか表だって反対をしていない。
明らかに反抗の意思を示しているのは、むしろ末端のメンバーだった。
黒龍は歴史は古いが、9代目の後に一度断絶している。今入ってきているメンバーは、ほぼ大寿のカリスマ・黒龍のネームバリューに惹かれた者たちなのだ。大寿くんと並ぶと、俺は実際、かなり見劣りすると思う。そういう奴らを、まとめていかなくてはいけない。
ハラミ
SPUR ME闇オークション② 下書き。ブロークバックまうんてん見たけど…おお…ナニコレ…思いが熟成されて酸味の強い上等なワインができた、みたいな話か。心にはいつも山とあいつがいたのね。 あと「古代戦士はにわっど」っていう漫画面白かった。出土品モチーフのデザインや用語の不気味さ100点!不可解な現象や設定の説明がほとんどなくてわかりにくいし話も全然進まないけどクセになる。suz_under
SPUR MEユリアルマンスリーお題「夜会」です。文庫メーカーでツイートしましたが長いのでこちらにも置いておきます。
朝焼けのシンデレラマスカレイド
仮面に許されたる夜の戯れ
何もかも無くして、忘れて、奪って
ああ、なんて非道な夜
なんて甘美な夜
(まったく、視界が悪くてかなわんな)
隣国から来訪している貴婦人の警護の任にあたっているアルベールは、それでも場の雰囲気を壊さぬよう、自身も軽鎧ではなく銀の刺繍の入った葡萄酒色の燕尾服に身を包んでいる。剣もその身から離さぬ天雷剣ではなく、細身で繊細な彫り込みの入った華奢なレイピアを飾りと思える程度に腰に下げているのみだった。
他の夜会に比べ遅くまで行われる為、参加の条件も厳しく、また、会場の外の警護はいつも以上に厳重に行っている。故に、天雷剣を必ず持たねばならぬ程の戦闘は想定しておらず、むしろ騎士団長である自分が警護しているという事実──それがほぼ自分がここにいる意義であり、騎士団長の勤めなのであった。まあ、万が一何かしらの戦闘になった場合でも腰に下げた銀のレイピアで誰かに負けるような腕前な訳でもない。その気になれば若手の騎士見習いに与えられる最低限の剣でも、少なくとも自分に勝てる者はいない。それは奢りではなく、ただの真実だし、だからこそ自分は騎士団長なのだ。
6530仮面に許されたる夜の戯れ
何もかも無くして、忘れて、奪って
ああ、なんて非道な夜
なんて甘美な夜
(まったく、視界が悪くてかなわんな)
隣国から来訪している貴婦人の警護の任にあたっているアルベールは、それでも場の雰囲気を壊さぬよう、自身も軽鎧ではなく銀の刺繍の入った葡萄酒色の燕尾服に身を包んでいる。剣もその身から離さぬ天雷剣ではなく、細身で繊細な彫り込みの入った華奢なレイピアを飾りと思える程度に腰に下げているのみだった。
他の夜会に比べ遅くまで行われる為、参加の条件も厳しく、また、会場の外の警護はいつも以上に厳重に行っている。故に、天雷剣を必ず持たねばならぬ程の戦闘は想定しておらず、むしろ騎士団長である自分が警護しているという事実──それがほぼ自分がここにいる意義であり、騎士団長の勤めなのであった。まあ、万が一何かしらの戦闘になった場合でも腰に下げた銀のレイピアで誰かに負けるような腕前な訳でもない。その気になれば若手の騎士見習いに与えられる最低限の剣でも、少なくとも自分に勝てる者はいない。それは奢りではなく、ただの真実だし、だからこそ自分は騎士団長なのだ。