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    めるこ

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    DONEガスウィル
    別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト
    「別れてくれ」
     たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
     俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
     アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
     だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
     大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699

    きたはら/しま

    DONE別垢であげてた第三回アロルク版深夜の創作60分一本勝負「手当」
    ポイピクにまとめることにしました!

    お父さんが居た時代と居なくなった後とクリア後のルク家の救急箱に関するあれこれ。クリア後推奨
    自分以外の誰の匂いも音もしない、静かな家で過ごすことに慣れたのはいつの頃だろう。真っ暗な玄関をくぐりながら、ルークは手探りで明かりのスイッチを押した。

    右肘に出来たばかりの擦過傷を水道水で洗い流しながら、ルークは流れていく水をぼんやりと眺めていた。この傷は、おそらくひったくり犯を捕まえるときに出来たのだろう。ルークはリカルド共和国の国家警察だ。それも、正義感が恐ろしく強いタイプの。上司や同僚はくだらない案件には関わるな、と言うが、目の前で起きた犯罪を見逃すような真似は出来ない。

    濡れた傷からは、じくじくと、掻きむしられるような痛みが広がる。業務に集中していた昼間は気づかなかったし、うっすらと血が滲んだシャツを指摘してくれるような同僚もいない。家に帰って、沈んだ空気を吸いこみながら着替えたときに、ようやく気づいたというわけだ。

    昔は。

    この広い家には、もう一人住人がいた。ルークの義父で、正義感が強い警察だったエドワードだ。仕事上、エドワードは怪我をして帰ってくることがあった。父さんは大丈夫だ、ヒーローだからなと、皺を作りながら笑うエドワードに、小さなルークに出来たのは心配とつたな 2726

    kawauso_gtgt

    DOODLE探占の下書き。
    とりあえずさせたい会話を書き並べてここから埋めていく。強かな占い師と諦めることを知っている探鉱者の会話
    ノートンとイライとの間に歪な関係が成立してから早数日が経過していた。その間も毎日とはいかずとも二人が身体を重ねた夜はそう少なくなかった。
    例えばノートンが一人生き残ってしまった日。はたまた心労がたたってイライが使い物にならなくなった日。そういう関係であるという免罪符を手にしたお陰か、気づけばどちらからともなく自然と互いの部屋に足が向かっていた。
    何も考えたくないとばかりに身体を重ねていた。

    荘園の仕組みには理解不能な点が多い。どれだけ深い傷を負ったとしても荘園に戻れば完治してしまうし、不思議なことにハンター達は試合外では攻撃してくることもない。それどころかサバイバーとの交流を持つ者すら存在しているという。それから試合でボロボロになるのはサバイバーだけではない。使い古されたマップでさえも、次に試合が行われるときには染み付いた血の痕でさえも綺麗さっぱり消え去っているのだった。

    イライはどうやら同世代の女性陣に捕まっているらしい。
    元来そういった性格なのか。小さなものではあれをとって欲しいだの何を探しているだの、大きな物なら代わりに試合に出てはくれまいかと。余程の事でなければイライは大抵 1216