ろろ
hinaterukure
DOODLEレムマツ出合い話プロローグです。今回全然絡んでませんが、自宅七つの大罪が出張ってます。やえすさん宅七つの大罪のマツリちゃんとミンミンちゃんお借りしました!天狗と牛と怠惰な町①「……さて、貴様らに今回集まってもらったのは他でもない」
傲慢城にある“会議の間”。黄金と宝石で飾られた仰々しい玉座に座りふんぞり返っている小男……傲慢の王・オゴリーは、集まった面々を見渡す。
「もはや言うまでもないだろうが……我々が人間界に悪魔を送り込み、人間と契約を交わし“負の感情”を集める理由はわかっているな?」
すると、一人が気怠そうに手を挙げる。
「いや〜、簡単すぎる質問っすわww人間の“負の感情”はボクたち悪魔を強める……けど、それだけじゃなくて、ボクたちが生活するのに必要なエネルギー源にもなるから……だよね?」
「そう、その通り。貴様にしては完璧な答えだ、序列4位」
アイマスクをつけた太った男……怠惰の王・レムは、会議中にも関わらず堂々とゲームをしている。それをわざわざ指摘する者がいないということは、寛容なのか、もしくは諦められているのか……おそらく後者だろう。
4469傲慢城にある“会議の間”。黄金と宝石で飾られた仰々しい玉座に座りふんぞり返っている小男……傲慢の王・オゴリーは、集まった面々を見渡す。
「もはや言うまでもないだろうが……我々が人間界に悪魔を送り込み、人間と契約を交わし“負の感情”を集める理由はわかっているな?」
すると、一人が気怠そうに手を挙げる。
「いや〜、簡単すぎる質問っすわww人間の“負の感情”はボクたち悪魔を強める……けど、それだけじゃなくて、ボクたちが生活するのに必要なエネルギー源にもなるから……だよね?」
「そう、その通り。貴様にしては完璧な答えだ、序列4位」
アイマスクをつけた太った男……怠惰の王・レムは、会議中にも関わらず堂々とゲームをしている。それをわざわざ指摘する者がいないということは、寛容なのか、もしくは諦められているのか……おそらく後者だろう。
4hp4hczWQLBKo4K
TRAININGアズロロ小説……ですがロロくん出てきません💦すみません……!本編に入れようかと思ってカットした場面。ジェイド時点です。
貴方の世界を 夜。
ラウンジの方で作業しているとやや乱暴気味にドアが開けられた。僕とフロイドが同時に振り向く。案の定、彼がため息を吐きながら入ってきた。
「まだ残っていたんですか」
「えぇ。例のマルシェで出すメニューの考案を」
「あぁ……期限までまだ時間があるから、あまり焦らなくて良い。僕も案出したいし」
「かしこまりました」
僕は頷き、ノートを閉じた。もとよりそんな気がしていたので、さほど真剣には考えていない。
「てかアズールまだ起きてたの?明日早いんでしょ」
「荷物の準備をしていたんだ。忘れ物でもあったら困るだろう」
ラウンジのソファに倒れ込み、またため息。どうやら今回の相手には少々手を焼いているらしい。
文字通り———この堅物な友人の、胸の、奥底を焼くような人間がいるようなのだ。
1703ラウンジの方で作業しているとやや乱暴気味にドアが開けられた。僕とフロイドが同時に振り向く。案の定、彼がため息を吐きながら入ってきた。
「まだ残っていたんですか」
「えぇ。例のマルシェで出すメニューの考案を」
「あぁ……期限までまだ時間があるから、あまり焦らなくて良い。僕も案出したいし」
「かしこまりました」
僕は頷き、ノートを閉じた。もとよりそんな気がしていたので、さほど真剣には考えていない。
「てかアズールまだ起きてたの?明日早いんでしょ」
「荷物の準備をしていたんだ。忘れ物でもあったら困るだろう」
ラウンジのソファに倒れ込み、またため息。どうやら今回の相手には少々手を焼いているらしい。
文字通り———この堅物な友人の、胸の、奥底を焼くような人間がいるようなのだ。
4hp4hczWQLBKo4K
TRAINING海に行くアズロロ その後の小話イベント用展示小説となります
☆全年齢
☆時間軸がちょっと曖昧
☆なんでも許せる方向け
旅の後味 長い一日が終わる。
『———いいですか。明日でも良いので、必ず一度病院へ行ってください。何か身体に支障がありましたら僕までご連絡を。絶対ですからね。くれぐれも自己判断はやめて下さい』
何度も念を押して、彼はあの学園へと帰っていった。赤くなった目を隠すよう、眼鏡の位置を直して振り返らずに行ってしまった。
銀色の髪が揺れ、列車の扉が閉まる。
それが見えなくなるまで、私は彼を見送ったのだった。
「……はぁ」
流石に疲れが出たのか、自身の部屋に着くなり私は荷物を放り出してベッドに身体を投げる。今日は、服の皺を気にする必要も無い。仰向けになって天井を見上げ、一人ため息をついた。
「泣かせてしまった」
目を瞑る。控えめな銀色の瞳から、暖かな雫がはらはらと降っていた。いつもの、凛としていてどこか踏み込まれる事を拒むような、挑戦的な表情を歪ませて。
909『———いいですか。明日でも良いので、必ず一度病院へ行ってください。何か身体に支障がありましたら僕までご連絡を。絶対ですからね。くれぐれも自己判断はやめて下さい』
何度も念を押して、彼はあの学園へと帰っていった。赤くなった目を隠すよう、眼鏡の位置を直して振り返らずに行ってしまった。
銀色の髪が揺れ、列車の扉が閉まる。
それが見えなくなるまで、私は彼を見送ったのだった。
「……はぁ」
流石に疲れが出たのか、自身の部屋に着くなり私は荷物を放り出してベッドに身体を投げる。今日は、服の皺を気にする必要も無い。仰向けになって天井を見上げ、一人ため息をついた。
「泣かせてしまった」
目を瞑る。控えめな銀色の瞳から、暖かな雫がはらはらと降っていた。いつもの、凛としていてどこか踏み込まれる事を拒むような、挑戦的な表情を歪ませて。
4hp4hczWQLBKo4K
DONE海に行くアズロロイベント用展示小説となります
☆全年齢
☆時間軸がちょっと曖昧
☆何でも大丈夫な方向け
ひと夏に溺れる 僕は、必ず。
世界統べる、偉大な魔法士になる。誰にも馬鹿にされず、堂々と胸を張って生きられるように。
その為に、僕は———……
***
「これはこれは!ノーブルベルカレッジからはるばるお越しいただいた、ロロ・フランムさんではありませんか!」
その姿を見るや否や、僕は声のトーンを一回り、いや二回りほど高くする。花の街で見た豪華絢爛な制服では無く、見慣れたジャケットに身を包んだ彼は居心地悪そうに肩を震わせた。
「……あ、あぁ、君は」
「そうです!交流会では大変お世話になりましたアズール・ア—シェングロットです。いやぁ覚えていただいたなんて、なんと光栄な事か!」
彼が逃げる前に、その細い手をがしっと掴む。ぶんぶんと縦に振りながら、交渉で培ったトークスキルを遺憾なく発揮し相手に喋らせる隙を与えない。
16236世界統べる、偉大な魔法士になる。誰にも馬鹿にされず、堂々と胸を張って生きられるように。
その為に、僕は———……
***
「これはこれは!ノーブルベルカレッジからはるばるお越しいただいた、ロロ・フランムさんではありませんか!」
その姿を見るや否や、僕は声のトーンを一回り、いや二回りほど高くする。花の街で見た豪華絢爛な制服では無く、見慣れたジャケットに身を包んだ彼は居心地悪そうに肩を震わせた。
「……あ、あぁ、君は」
「そうです!交流会では大変お世話になりましたアズール・ア—シェングロットです。いやぁ覚えていただいたなんて、なんと光栄な事か!」
彼が逃げる前に、その細い手をがしっと掴む。ぶんぶんと縦に振りながら、交渉で培ったトークスキルを遺憾なく発揮し相手に喋らせる隙を与えない。
ひなせ
MOURNINGかなり前にグルアオでタイムトラベラー的なものを書こう!と見切り発車で書いて見たものの続きが全く思いつかないし諦めたプロローグ。割と楽しく書けて勿体無い気がしたので供養。「じゃあ、いってきます。……っていつまで不貞腐れてるんですか?そんなに拗ねなくても」
「……拗ねて無いし、不貞腐れてもない。ただ腑に落ちないだけなんだけど」
玄関先で荷物もばっちりで、リーグから支給されたスーツも決まってるし上手にメイクも出来たし髪も珍しく乱れていないわたし。そしてカタカタと腰のベルトにはモンスターボールが揺れるくらい元気いっぱいと全身で表してくれる頼もしい相棒たち。
その反面、今日は遅出だからとゆるゆるな部屋着に寝起きのままに乱れた髪で大口をあけて欠伸をひとつ落とすあなた。昔ならばこのギャップにときめいたりこんな姿を見れるのは世界でわたしだけ!だなんて変な優越感なんて持ってみたりしてみたけれど、いまとなればそれが当たり前で日常で。それがなんだか嬉しかったりもしていた。ただ、今朝に関してはそんな風になれなくてただ、どう機嫌を直してもらうかばかり思案して、当の本人はあるがままに不機嫌そうに口を尖らせてわたしの身支度を厭そうに見つめていた。
6673「……拗ねて無いし、不貞腐れてもない。ただ腑に落ちないだけなんだけど」
玄関先で荷物もばっちりで、リーグから支給されたスーツも決まってるし上手にメイクも出来たし髪も珍しく乱れていないわたし。そしてカタカタと腰のベルトにはモンスターボールが揺れるくらい元気いっぱいと全身で表してくれる頼もしい相棒たち。
その反面、今日は遅出だからとゆるゆるな部屋着に寝起きのままに乱れた髪で大口をあけて欠伸をひとつ落とすあなた。昔ならばこのギャップにときめいたりこんな姿を見れるのは世界でわたしだけ!だなんて変な優越感なんて持ってみたりしてみたけれど、いまとなればそれが当たり前で日常で。それがなんだか嬉しかったりもしていた。ただ、今朝に関してはそんな風になれなくてただ、どう機嫌を直してもらうかばかり思案して、当の本人はあるがままに不機嫌そうに口を尖らせてわたしの身支度を厭そうに見つめていた。
mcd_sn6
DOODLE6月‼!!!アルハイゼン/刃ちゃん/三日月宗近/テュオハリム/サンポ/シルヴァン(FE風花雪月)/スグリ/ゼイユ/樋口円香/創作4枚/うろ覚えメタング/うろ覚えエネコロロ/うろ覚えハリネズミ/ちゃんたま/ないんぷぷ/もちたこちゃん 19
サザっぺ
SPOILERヴァッハ神(強)倒しました攻略サイト見ていろいろ試しましたけど結局主任でミスト撒いたり破壊光線した方が安定しました
主任に救われるん初周ボニフォル編以来です
アメイヤ→塔とディフレクト
コピーちゃん→片手銃とディフレクト
主任→ミスト水鉄砲破壊光線四連ミサイル
加藤→アメイヤ庇って焼殺される役
ボウ→片手銃
ロロ→サポートで術耐性強化
でクリアしました
秋月蓮華
DONEそろそろログを真面目に上げていかなければということで宗さにです
三大お題です
本丸内は異空間とは言え四季はあるし、現世と同じようにめぐる。
宗三左文字はペットボトルのミネラルウォーターの封を開けて飲んだ。
「暑いですね」
日が強すぎる。
日差し除けの帽子は欠かせないし何なら外に出ないほうがいいぐらいだ。
其れなのに外に出ているのは畑当番だからだが。
「宗三」
「おはようございます。姫様」
姫様と宗三は少女を呼ぶ。
外見十代の少女。この本丸の主である男の近侍、歌仙兼定と審神者の力を持つ女の娘。
宗三は産まれた時から彼女を知っている。
「暑いです」
「夏休みの宿題は」
「今日の分は終わらせました。宗三を手伝おうと想って」
「偉いですよ」
彼女の母親は、身内のごたごたで心を壊して今は歌仙兼定の神界にいる。
気丈に振る舞っているところがあった。宗三は彼女を褒める。
1017宗三左文字はペットボトルのミネラルウォーターの封を開けて飲んだ。
「暑いですね」
日が強すぎる。
日差し除けの帽子は欠かせないし何なら外に出ないほうがいいぐらいだ。
其れなのに外に出ているのは畑当番だからだが。
「宗三」
「おはようございます。姫様」
姫様と宗三は少女を呼ぶ。
外見十代の少女。この本丸の主である男の近侍、歌仙兼定と審神者の力を持つ女の娘。
宗三は産まれた時から彼女を知っている。
「暑いです」
「夏休みの宿題は」
「今日の分は終わらせました。宗三を手伝おうと想って」
「偉いですよ」
彼女の母親は、身内のごたごたで心を壊して今は歌仙兼定の神界にいる。
気丈に振る舞っているところがあった。宗三は彼女を褒める。
みんみ
DOODLE【ももいろロマンシエ】開催おめでとうございます!■成人向け夢絵注意■※18歳未満閲覧禁止
軽くエッチしてるだけですが何でも許せる人向け。
1,2枚目→夢主、目隠れで顔あり。
3枚目→主観(セリフ差分あり)
(追加)4枚目→顔は見えないけど夢主姿有り。喘ぎ♥セリフ有り。
パス→「役立たず」を辞書で調べると……?(カタカナ4文字) 6
裏ノ宙
DONE【🎯🐊】媚薬を二人で飲んで一時間経ったら出られる部屋:🎯視点(袋とじ版)こちらは未成年の方でも安心して見られる袋とじ版となります。
こちらのバージョンでは(中略)部分を脳内補完して頂くセルフ方式になっておりますので、ぜひ(中略)部分で何があったのか各自妄想して頂ければと思います。
因みに【プロローグ】のみ共通視点となっております。 2950
裏ノ宙
DONE【🎯🐊】媚薬を二人で飲んで一時間経ったら出られる部屋:🐊視点(袋とじ版)こちらは未成年の方でも安心して見られる袋とじ版となります。
こちらのバージョンでは(中略)部分を脳内補完して頂くセルフ方式になっておりますので、ぜひ(中略)部分で何があったのか各自妄想して頂ければと思います。
因みに【プロローグ】のみ共通視点となっております。 3967
mecl_l_l_
SPOILERルシフェル/サンダルフォン/ベリアル/ルシファー/ネハン/ネハン(幼少期)/アルベール/ユリウス/ワムデュス/オロロジャイア(男・女)グラブルバレンタイン/ホワイトデーのお返しネタバレ2023 okで入れます 12
🌱
DOODLEおもちもちもちቺቻቺቻቺቺቻ₺ƾ₺ƾさまじろともち達
別ジャンルホォロロワーのレースカーテンがウェディングドレスのベールに見える話が好きすぎて多分10年くらい経ってるけど毎年6月は必ず思い出す……
猫の日とジューンブライドをひとつのログにまとめるな 5
猫の助
INFO此方の作品と、ヘンリックと言う男、プロローグ アリアンナ(タイトルを少女から女性そして…に変更)を加筆し1冊に纏めて今回の夏コミC104で新刊発行します。
◯アリアンナとアデーラの例のイベントがどうして起こったか?アデーラが潔癖&血の聖女でもちょっとな…と自分なりに考えて見てサラッと書きました。
テンション上げるために、ガラスの仮面読んでた影響かちょっとノリがそれっぽく見えたらすみません(汗)此方も色々考えて最後の締め部分をぼかしてます。此方のポイピクにはサンプルとして残します。
妄執たる血の聖女あの日、狩人様から安全なオドン教会へ行くように言われ1日が経った。
着いた時には人が数人居た事に驚いたが
希望も有った。
ここは本当に安全なのだ。
少なくとも今は。
ならば血の聖女として皆様に施しと希望を与えなければ行けない。
幼い頃血の聖女として選ばれたアデーラは
特殊な血の実験と聖女としての振る舞いを叩き込まれた。
血の医療の権力が強いこの街では
血の聖女の振る舞いは街の人間に取って高貴で崇高に映らなければいけない。
血の聖女に選ばれた事に誇りを持て。
血に汚されるな。
おのが痛みや感情等余計なものはもつな。
ただ街の人間の希望たれ。
血の医療協会の為に。
人並みに初恋も有ったが知られてはいけなかった。
他の聖女候補が恋に落ち人並みの幸せを得ようとしたが、血の秘密を…協会の禁忌が洩れる事を恐れた者達が二人を殺した。
1125着いた時には人が数人居た事に驚いたが
希望も有った。
ここは本当に安全なのだ。
少なくとも今は。
ならば血の聖女として皆様に施しと希望を与えなければ行けない。
幼い頃血の聖女として選ばれたアデーラは
特殊な血の実験と聖女としての振る舞いを叩き込まれた。
血の医療の権力が強いこの街では
血の聖女の振る舞いは街の人間に取って高貴で崇高に映らなければいけない。
血の聖女に選ばれた事に誇りを持て。
血に汚されるな。
おのが痛みや感情等余計なものはもつな。
ただ街の人間の希望たれ。
血の医療協会の為に。
人並みに初恋も有ったが知られてはいけなかった。
他の聖女候補が恋に落ち人並みの幸せを得ようとしたが、血の秘密を…協会の禁忌が洩れる事を恐れた者達が二人を殺した。
そもちゃん
DONE夏羂(精神羂夏)『五蘊』
第一話:色蘊(プロローグ)
※夏✕羂(性別解釈:男性)
※続きはR18になります。
羂SHOWウェブオンリーで公開していた漫画です。
気が向いた時に続き描いていきたいです。 6
TRPG_han
DOODLE天使殺しの英雄譚シナリオ内容のネタバレは無いけど
プロローグ〜ep雪の女王のNPCいるのでげんみ❌のワンクッション入れてます。
デジタル絵練習でらくがきしました、たのしい! 4
かをず
MAIKINGばゅノアちゃんボロアパート生存日記。プロローグと第1話。
タイトルそのまんまなんですが、
成人済みで汚部屋に住んでる酒カスヤニカスなリバルと、財閥やらエージェントやらの記憶を一切無くしてるJKノアちゃんがとんでもないボロアパートで暮らしている日常を描いたお話になります。
CP要素は無いけど広義のLoveは出てきます。
(ややこしいね。)
まだ本編にリバルは出てきません😌 1789
そまふみ
DONE弊社駒鳥であるリディアちゃんのプロローグ。夜闇、傷と血。 神様はいない。この世を救うことはできない。そんなことができているのなら──とうにわたしは、ここから逃げ出せている。
理不尽に耐えて、悪いことにすら手を出して、どうにか日々を凌ぐ。それがわたしの当たり前で、日常だった。
路地裏の人が傷つくことなんて、日常茶飯事だけれど。そのひとつひとつに手を差し伸べては身が持たない、と理解もしているけれど。それでも、眼の前で虐げられる人を、見逃すことはできなかった。
結果的にわたしも被害を被ったわけだけど。それくらいなら痛くもなんともない。……大丈夫。頑丈なのが取り柄なのだ。
郵便配達のお仕事がある日は、絶対に路地裏に近づかない。思い出してしまうから、怖くて泣いてしまうから。何年経っても、その記憶だけは色褪せなかった。
1084理不尽に耐えて、悪いことにすら手を出して、どうにか日々を凌ぐ。それがわたしの当たり前で、日常だった。
路地裏の人が傷つくことなんて、日常茶飯事だけれど。そのひとつひとつに手を差し伸べては身が持たない、と理解もしているけれど。それでも、眼の前で虐げられる人を、見逃すことはできなかった。
結果的にわたしも被害を被ったわけだけど。それくらいなら痛くもなんともない。……大丈夫。頑丈なのが取り柄なのだ。
郵便配達のお仕事がある日は、絶対に路地裏に近づかない。思い出してしまうから、怖くて泣いてしまうから。何年経っても、その記憶だけは色褪せなかった。
そまふみ
DONEリディアくんことファジー・ホープくんのプロローグ。やおちゃんちのアイリスちゃんとのルートを想定しています。匂わせ程度に。
玉兎の前口上 月からやってきたかぐや姫は、老夫婦に拾われて幸せに育った。
でも、月から落ちた、お姫様でもなんでもない、ただの兎は──どうなるのだろう。
ぼくの目が異常だと気づいたのは、随分と小さな頃だった。夜のお仕事をしている時、ぼくが見つめた人が倒れてしまったのだ。
原因はわからなくて、解決法も不明。でもぼくはなんとなく、「ぼくの目のせいだ」とわかってしまった。
それから、人と目を合わせないようにして生活していた。どこから話を聞きつけたのか、ヴィクトルさんがぼくを拾うまでは。
ぼくは、かぐや姫の呪いつき。目を合わせた人の精神を、月の狂気に接続するもの。そういう目で、そういう体。
直接的な戦闘能力はないけれど、足止めには十分で……ただ、生かしておく必要がある時にはぼくの力は重すぎるから、お留守番になることも多かった。
609でも、月から落ちた、お姫様でもなんでもない、ただの兎は──どうなるのだろう。
ぼくの目が異常だと気づいたのは、随分と小さな頃だった。夜のお仕事をしている時、ぼくが見つめた人が倒れてしまったのだ。
原因はわからなくて、解決法も不明。でもぼくはなんとなく、「ぼくの目のせいだ」とわかってしまった。
それから、人と目を合わせないようにして生活していた。どこから話を聞きつけたのか、ヴィクトルさんがぼくを拾うまでは。
ぼくは、かぐや姫の呪いつき。目を合わせた人の精神を、月の狂気に接続するもの。そういう目で、そういう体。
直接的な戦闘能力はないけれど、足止めには十分で……ただ、生かしておく必要がある時にはぼくの力は重すぎるから、お留守番になることも多かった。