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    ウェイ

    hot_hot_water

    MOURNING「桜が散る少し前、小瓶が並ぶカレー屋で不意にペリカンが立っているのを見たという話をしてください。」という森見登i美彦みのすごいお題をガッと文字起こししてみた。
    ほぼペンギンハイiウェイやん…となってる。
    ペリカン その日も件のカレー屋にいた。
     窓際のよく陽の当たるテーブルは僕の特等席で、陽光の美しい日であった。


     学問への期待に胸躍らせて入学した大学での華々しき1年目は、僕の初心な期待を大きく裏切っていた。
    幼少の折より胸が痛むほどに憧れ続けていた物理学の第一人者たるかの教授は、第一学年向けの講義を一切受け持っていなかった。後にご本人から聞いたところによれば「一年坊主は嫌いだ」とのことであった。気難しい人なのだ。

     そういうわけで、1年目は膨大な時間を「一般教養」などと嘯く講義に充てなければならなかった。
    それらの講義に90分もの時間を費やすに足る含蓄があるとはついぞ1ミリも思えなかった。
    90分といえば1日の6パーセント、分母を活動時間にすれば(僕は1日のうち8時間を睡眠に当てるので)実に1日の約10パーセントだ。このように多くの時間を僕の貴重なうら若き青春に充てるべきではないと、うら若き僕は固い意志をもって断じたのだ。
    2006

    ムー(金魚の人)

    DONE同道後、1年くらい
    実家に帰らせていただきますと書き置きを残して消えたチェズレイを追ってヴィンウェイに来たけど見つからず途方に暮れたモクマさん
    実はミカグラ島の海岸にいたチェズレイ
    のモクチェズ(まだ付き合ってない)
    だいぶ書き散らかしてる。
    初夜の前に結婚させな!
    ヴィンウェイ国 とある酒場 店内――
    身が痺れるような真冬の寒さをアルコールで癒そうと度数の高いお酒が次々と注文される。
    注文を受け取った店員が大きな声で復唱するのをモクマはぼうと眺めた。
    目の前にはウイスキーロックが注がれている。
    手慰めにグラスを揺らした。琥珀色の液体が波打つ。
    ガタリと、隣の席が引かれる。
    あ、そこは相棒の席だから――と言いかけて口をつぐんだ。
    モクマの相棒はこの店には居ない。いや、この国にもいない――
    「おーおー、今日もダメだったのか?おっさん」
    モクマの隣に座った筋肉質の男が項垂れるモクマへ声をかけた。
    既に見知った間柄だ。この店に何度か通ううちに仲良くなった。人生相談もした仲だった。
    だから、モクマは緊張を解いて唇を尖らせた。
    「もう途方にくれちゃう……。俺、あいつのこと何も知らないなあって」
    「ははは」
    快活な笑い声に怒る気力も湧かなかった。
    「その人、知り合いですか?」
    筋肉質の男の脇からぴょこりと眼鏡の若い男が顔を出した。初めて見る青年だ。どうやら筋肉質の男の後輩らしい。
    「飲み仲間だよ。実家に帰るって書き置き残したヤツを探してるんだと」
    先輩のざっく 6507