Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    エアブー

    asagao_yuu

    PAST「キスしないと出られない部屋」、「五十の質問に答えないと出られない部屋」(230623エアブー開催に合わせ投稿)……と関係が進み、最終的にこの二人になります。「〇〇しないと出られない部屋」の出来事が夢だと思っていた零くんと、現実のこととしてしっかり覚えている赤井さんが、ようやく、何の拘りもなく結ばれます。
    若干の映画ネタ(黒鉄)が含まれます。念のため、鑑賞前の方はご注意ください。
    あなたの姿「赤井秀一に変装したい?」
    「はい。お願いします」
    「なぜ私に頼むのかしら」
    「あなたは変装の名手でしょう。教えを請うには適任かと思いまして」
    「ふうん?じゃあもう一つ聞くわよ。なぜそこまでして、あの男を探すの?なぜ、生きていると思うの?」
    「それ、二つじゃないですか」
    「同じことよ。よく考えて。その答えによっては、手伝ってあげてもいいわ」
     なぜ。なぜか。僕がライ……いや、赤井秀一を探すわけとは。生きている、と信じて疑わないのは。
    「……会いたいから?」
    「あら、正直なのね」
    「えっ、わ、わわっ、今僕声に出してましたか!?」
    「ええ。『会いたくて仕方ない』って」
    「そうは言ってませんっ」
     からかうような顔をしているのかと思ったら、そうじゃなかった。ベルモットの表情は、僕を気づかっていた。何で?まあいい、手伝ってくれることになったのだから。
    4960

    asagao_yuu

    DONE3回ずつキスを贈らないと出られない部屋に閉じ込められた、ライとバーボン。ライへの想いを自覚したバーボンは、それなら出られなくていい、と思ってしまう。

    エアブー230528で展示していた小説です。これだけでお読みいただけますが、沖安編(最後まではしない)、赤安編(最後までする)も、イベントに合わせ順次書く予定です。最終的に、夢じゃなかったんだ!と零くんが喜んで、ハッピーエンドとなります。
    キスしないと出られない部屋☆ここは、キスしないと出られない部屋です。
    ☆次の条件を満たした場合のみ、十二時間後に扉が開きます。
    ・唇へのキスであること。
    ・合意の有無は問わないが互いに三回ずつ行うこと。
    ・眠っている間のキスはカウントしない。
    ・人工呼吸はカウントしない。
    ・間接キスはカウントしない。
    ・舌を入れるかどうかは自由。

     趣味のいい部屋に、それをぶち壊すデカデカとした貼り紙。それがこの内容だった。
    「ホー。念の入ったことだな」
    「感心してる場合ですか……」
     確かにこの部屋には、扉がなく、窓もない。
     僕はその日の組織の任務を終えて、自室のベッドで眠っていたはずだが、きちんと服を着ている。隣には、時々同じアパートで暮らすこともあるが、最近は別の任務についていて、顔を見ていなかった長髪の男。僕より少しばかり背が高く、少しばかり経験値が高く、大して年が変わらないだろうに大人の余裕みたいなものを醸し出している、いけすかない奴。
    6454

    AmakAsuka

    DONEエアブー230528の展示作品です。安赤ワンドロワンライのお題「最後の日」をお借りしました。
    バーボンが、スコッチの最期の言葉を聞くことができていたら、と想像してみました。映画の影響で、幹部を手伝ってくれる構成員も登場させています。その後、ライが組織を抜け、2年後に赤井秀一として日本に戻ってくるまでを書きました。
    これだけで読めますが、6/23からのエアブーで続きを展示します。ハッピーエンドです。
    最後の日「おい。バーボンはどこにいる。誰か知ってるか」
    「今日は〇〇会の取引のために潜ってますぜ」
    「そうか……奴が戻ってきたら、気を付けろ。荒れるぞ」
    「兄貴、心配してやってるんですかい。そりゃあバーボンは、ライとデキてるとかデキてないとか言われてやしたが」
    「んなことはどうでもいい。ライのこととなると逆上するあいつが面倒なだけだ」
    「逆上ですかい?俺には、いつもより冷たく見えやすよ」
    「ウォッカ。赤い星と青い星、どっちが熱いか知ってるか」
    「え。あ、青い方……あー。そういうことですかい」
     真っ赤になって怒っている時よりも、静かに青い目を光らせている時の方が、恐ろしい。裏切者としてライに始末されたスコッチの死以来、バーボンのライを見る目は、氷のように冷たい。
    6765