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    ガティ

    vel(べる)

    MOURNING現パロ
    【あらすじ】
    大人気俳優・ティルトを推しているフィンが、彼とコンビニで偶然の出会いを果たす。それから、仕事場だけでなく休日にも一対一で話すことになり、驚愕(幸せ)のあまり倒れてしまう。次に目覚めた時、フィンはなぜか彼の家にいて…

    店員フィン 俳優ティルト モデルクリス
    【CP】ティルフィン×クリフィン (ティルバス)
    ○フィンがティルトオタク
    ○クリスと同居してる
    ○※モブ監督注意⚠️
    一生、僕を推してくれる?


    FINN PART


    俺は超ラッキーだ、と思う。

    だって、推している人が目の前にいるんだから。商品をスキャンしながら、チラ、と彼を見ると、視線に気づいた彼は微笑んで「何か?」と聞いてくる。
    「あ、いえ…」
    「ああ、これも追加でお願いします」
    「かしこまりました」
    心臓がうるさくて落ち着かない。深呼吸をして会計をする。彼はお礼を言って、帰って行った。
    (格好良かったなあ…ティルトさん)
    彼は有名な俳優であり、演技が上手いのもそうだが、何より顔と声が良すぎる。いや、別に面食いってわけじゃないけど。
    映画やドラマで様々な賞を取っている、今、大人気の俳優。そんな彼がなぜここに来るのか、理由は分からないが、こうやって変装しながら客として来てくれるのだ。
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    mia

    MOURNING作業通話で書いたものです。
    おそらくティカクロ。
    クロエくん≠花嫁さんという前提で、しかしクロエくんはもうすでにティカさんにとって大切な人であり、手放し難い存在になっているのでは?という妄想から生まれた話です。自由でいて、その上で隣にいて欲しいというのがティカさんの想いなのかなと。
    君がいる幸せ「それでねルチル達が──」
    「それは素敵だね」
    とある日の午後三時半を回った頃、西の魔法使いであるクロエとラスティカは魔法舎にあるクロエの部屋に集まってお茶会をしていた。魔法舎の廊下には二人の楽しげな話声が響き、中庭には小鳥の優しいさえずりだけが聞こえている。いつもは賑やかな魔法舎だが、今日はどうやら様子が違うようだ。南の魔法使いや東の魔法使いは賢者と共に依頼先へ。中央の魔法使いは皆で市場へ買い物に。北の魔法使いは各々できまぐれに出掛けていき、シャイロックとムルは西の国にあるシャイロックのバーへと戻っている。そうして気がついたら魔法舎にはクロエとラスティカだけが残っていた。魔法舎に二人きりなんてことは始めてで、誰かと一緒に過ごすことを好むクロエとラスティカは自ずとお互いに会いに行っていた。そこからラスティカが午後にはお茶会をしよう、と提案し今にいたる。お茶会のために用意したティーテーブルは窓辺に置かれていて、窓側にはクロエが、その向かいにはラスティカが座っていた。話のお供にルージュベリーの紅茶を淹れて、会話は続いていく。
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    多々野

    DOODLEモブ看護師から見たスウ
    融合戦士を気味悪く思っている一般人の、一人称視点の話です。融合戦士に対するネガティブな表現を含みます
    最後の人私は火を追う蛾に入って結構長いほうだから、”普通の人”だった頃のスウ先生を知っている。若くて意欲のある医師で、物腰が柔らかく接しやすいから看護師にも患者にも人気があった。火を追う蛾の中ではその真っ当さがむしろ少し浮いていたけれど、彼自体は、地球上のどこにでもいそうな医者だった。

    でも、あの悪名高いメビウス博士の手術を受けたあと、スウ先生は変わった。ずっと目を閉じているのに何もかも見えているみたいな、得体のしれなさがあった。噂で聞いた話だと、心が読めるとか、未来が見えるんだとか。流石にそんな突飛な話、信じられる? 噂の真偽はともかく、口数が減り、表情の変化が乏しくなったのは確かだった。崩壊獣の因子が混ざることで、彼の中で何が変わったんだろう。そもそも、なぜ手術なんて受けたんだろう。あの異形の敵、大勢の人を殺して私たちから家族や友人を奪った崩壊獣を体の中に入れ込むなんて、考えるだけでおぞましさがこみ上げる。実際、看護師仲間ではスウ先生を怖がったり、気味悪がったりする人もいる。かく言う私も融合戦士に対して忌避感を抱いていることは否定できない。だって、動物の尻尾や角が生えていたり、体が氷より冷たい人って、人間って言えるんだろうか。頭に獣の耳が生えているとか、フィクションだから可愛いのであって、実際見るとグロテスクだってことを最近知った。人前で言わないだけで、多くの人が内心では彼らを化け物と思っている。でもそんな化け物に守ってもらわないと、私たちはもう一人も生き残れないというのが現実だった。
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