Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ガバ

    o_juju_Pd3fJ

    MEMOオメガバゆちょ
    ヒートお兄ちゃん
    転生オメガバゆちょ3これだけ科学が発達していても、未だ人体の構造は未知数な部分が多い。出産の能力を持つΩも例外ではなく、しばしばホルモンの働きが狂う時がある。
    それは強いストレスはもちろん、恋愛によるドーパミンの過剰な分泌も原因になることがあるのかもしれない。
    脹相は10代半ば頃から三ヶ月に一度、一週間程度発情期に当るヒートの症状が現れるようになった。親戚に引き取られた時も、壊相が自立して兄弟三人、親戚の家から出て引越しした後も、脹相の部屋は離れや家の中心からは遠い場所に置かれた。αの家系の中でΩのヒートが家族に影響を及ぼさない為だ。
    今回のヒートは予定より数週間早かった。悠仁くんのせいかな、と壊相が言っていたが脹相自身もそれだろうと感じていた。現在の家では脹相の部屋は母屋から廊下だけで繋がる離れでありミニキッチンやユニットバスを備えたちょっとしたアパートのワンルームと行った体だ。兄の体のことを考え、αである壊相や血塗の収入だけで十分賄える、Ω向けの離れがある家を買ったのだ。ヒートが始まると脹相は弟二人から離れ、この部屋に引き込もる。元々性欲が弱いのかヒートの一週間は日常生活は送れないものの、眠ったりそういう動画を観たりしてやり過ごす程度で済んでいた。ただ今回ばかりは何時ものようにいかない。なんせ想い人が居るのだ。しかも前世で体を繋げた記憶がある。脹相はその記憶を反芻してはなんとか体を宥めるしかなかった。
    2829

    ria_velvetblue

    PASTユーリス誕生日おめでとう!何年か前のユリ誕で書いたユリレス小説の全年齢部分です。R18ありのフルバージョンはこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13503486
    ※蒼月ルート、名前だけですがバルコニペアED描写あり
    翠雨の節十二日、君と過ごす幸せ「ただいま、ユーリス…寝るならベッドで寝ようよ。風邪ひくよ。」
ベレスを待ちながらソファで読書をしていたら、どうやら寝落ちしていたらしい。
折角俺の名前を呼んでくれる機会だというのに、勿体ないことをした。
「いや、あんたを待ってたんだ。」
「ここのところ、仕事が詰まってて、遅くなるから先に寝てていいのに。」
「いやいやいや、そういうわけにはいかねえだろ。あんたが頑張ってるのに…いや、そもそも頑張り過ぎじゃねえか、あんた。」
「うーんそうかな?」
「そうだって。」
この一週間くらい、ベレスが寝室に入ってくるのは日付が変わるころ。正直そこまで働き詰めで心配になってくる。いくら大司教とはいえ、頑張り過ぎだ。
最初のうちはこういう日もあるかと一人で寝る夜を何日か送ったこともあるが、少しばかり、自分のことをおろそかにし過ぎだ、彼女は。というわけで、彼女を待つようになった。
「何がしたいのかは知らねえけど、自分を大事にしてくれ。」
「わかった、努力する…」
今日のところは、彼女が折れたわけだが、そんな上手いこと事が運ぶわけもなく、また数日俺は同じような目に遭ったのだった。
    3566