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    ゲイ

    おたぬ

    DOODLE22歳ノンケ🍁×30歳ゲイ❄

    起きるタイミングまですれ違うやつ
    チチチ……と小鳥の囀りに意識を引っ張りあげられて、重たい瞼を持ち上げる。目覚めたばかりの瞳には、カーテンの隙間から差し込む朝の陽射しは眩しくて、オレは反射的に目を細めた。上手く働かない脳で今日のシフトを振り返って休みであることを思い出したオレは、そのまま2度寝の体勢に入り寝返りを打とうとする。しかし、腕の中からむずがるような声と、クイッとシャツの胸の辺りを引っ張られる感覚にそれを止められた。

    (………………………は、えっ……?)

    オレが動いて離れた距離を、もぞもぞと埋めて、ぴとっ、とくっついてきたそれに目をやり、それが何なのかを寝惚けた頭で認識したオレの体は、ピシリと石のように固まった。寝起きで下がっていた体温が一気に上昇し、変な汗が背中を流れて、無意識に何度も唾を飲み込む。

    指通りのいいツートンの青い髪に、朝日に輝くキメ細やかな白い肌。着ているオレの部屋着は身長的に彼の体には小さいはずなのだが、肩幅や胸の厚さが違うのか大きいらしく、チラリと見える鎖骨がなんとも色っぽい。だというのに背を丸めて眠る姿はどこか子供のようで、そのアンバランスな愛らしさに胸がときめいた。

    (……そうだ 1764

    takanawa33

    TRAINING悠七 ゲイバーパロ続きの続き「……やってしまった」
    携帯を握りしめる七海は洗面台の前で赤く腫れた目元を擦った。
    あのあと、あまりにイイ夜に負けて連絡先を交換してしまったのだ。
    足腰が立たなくなるまで楽しんだ金曜の夜とはうってかわってどんよりとした気分の土曜の朝。タクシーで帰宅し、転がるようにベッドへ辿り着いた七海を待ち受けていたのは液晶に輝く虎杖悠仁からのメッセージだった。
    『昨日はありがとう!ナナミンすっごく可愛かったね、俺、あんなに興奮したの初めてで、引かれてないかな?体は大丈夫?もしよかったら来週の金曜も会えませんか?今度はゆっくりごはんがしたいな。俺、ナナミンのことたくさん知りたいんだ』
    絵文字もなく、真摯なメッセージだ。
    七海としても、あんな抱かれ方をしたらそうそう別の相手で満足できないと分かっている。だからホイホイと誘いに乗ってしまいたい。けれど、けれどだ。
    (相手は学生ですよ)
    三十路になろうとしている男が熱をあげていい相手ではない。
    チッカチッカと光るスマートホンを取り敢えず脇において顔を洗う。まだ疼く中。
    「……よし」
    とりあえずオナニーだ。昨日の興奮を身体が覚えているうちに発散するのだ。
    引き 2855