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    コンプ

    pakupaku_ens

    SPOILER7月のルークWEBオンリーイベントの記念誌に寄稿した小論文を再録します。これを書くためにM2をやり込んだ結果、M2がいかにルーク・ウイリアムズにとって大切でターニングポイントになったイベントかを痛感したため。越境した今となっては前半部分はもう少し詳しく書けそうです。

    ストーリーコンプリートまでのネタバレがあります。

    パスワード:諸君四人または絆を半角英数字小文字4文字で
    テーマ:ルークの「つながっている」状態とは何か序論
     本稿は、ルークが思い描いていた「つながり」とは何かについて、現在開示されている情報に基づいて仮説を展開したものである。以下2点の視点からつながりについて推察する。

    ・ルークの言うつながりとは何か
    ・ルークは誰とどうつながっていると認識しているのか

    ルークが考えるつながりの定義はその時々で変化している。最終的には作中に仲間たちと絆を紡いで行くことでルークの中でつながりというものが再定義され、絶望からの復活そして自身の成長へと繋がる。その点も含めて、彼の「つながり」に対する認識を順を追って整理する。


    本論:ルークの「つながっている」状態認識の変遷

     本編ミッション0で、リカルドの孤児院で記憶を失ったルークが、自分は誰ともつながっていないと感じていたのは何故かについて考える。リカルドの孤児院でのルークは、表情が乏しく、「なんで、僕は誰ともつながってないの?」と悩む描写がある。このときのルークにとって、どんな状態が「つながっている」状態なのか、彼の過去から推察していく。
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    sgm

    DONEお野菜AU。
    雲夢はれんこんの国だけど、江澄はお芋を育てる力が強くてそれがコンプレックスでっていう設定。
    お野菜AU:出会い 藍渙が初めてその踊りを見たのは彼が九つの年だ。叔父に連れられ蓮茎の国である雲夢へと訪れた時だった。ちょうど暑くなり始め、雲夢自慢の蓮池に緑の立葉が増え始めた五月の終わり頃だ。蓮茎の植え付けがひと段落し、今年の豊作を願って雲夢の幼い公主と公子が蓮花湖の真ん中に作られた四角い舞台の上で踊る。南瓜の国である姑蘇でも豊作を願うが、舞ではなくて楽であったため、知見を広げるためにも、と藍渙は叔父に連れてこられた。
     舞台の上で軽快な音楽に合わせて自分とさほど年の変わらない江公主と弟と同じ年か一つか二つ下に見える江公子がヒラリヒラリと舞う姿に目を奪われた。特に幼い藍渙の心を奪ったのは公主ではなく公子だった。
     江公主は蓮茎の葉や花を現した衣を着て、江公子は甘藷の葉や花を金糸で刺繍された紫の衣を着ていた。蓮茎の国では代々江家の子は蓮茎を司るが、なぜか江公子は蓮茎を育てる力よりも甘藷を育てる力が強いと聞く。故に、甘藷を模した衣なのだろう。その紫の衣は江公子によく似合っていた。床すれすれの長さで背中で蝶結びにされた黄色い帯は小さく跳ねるのにあわせてふわりふわりと可憐に揺れる。胸元を彩る赤い帯もやはり蝶のようで、甘藷の花の蜜を求めにやってきた蝶にも見えた。紫色をした甘藷の花は実を結ぶことが出来なくなった際に咲くというから、藍渙は実物をまだ見たことないが、きっと公子のように可憐なのだろうと幼心に思った。
    2006