タイムカプセル
mizuki_ggaku
DONEこちらの投稿は、世界観共有・リアルタイム進行型一次創作企画『桜花、青春に咲く』(https://bsky.app/profile/sakurasaku-ao.bsky.social)企画内における、有志非公式イベント「タイムカプセルを埋めよう!」の投稿です。参加者のみなさまに投稿いただいた、タイムカプセルに入れたものを掲載しております。
埋めた日のことを思い出したり、過去を振り返ったり、12年後を想像してみたり、みなさまの思い出と創作を少しでも彩ることができますと幸いです。 20
tobun_egg
DOODLEタイムカプセルを掘り起こす阿ヒルのはなし過去も未来も「明日、公園行くぞ」
こんな突拍子もない事を言う奴は、俺の知る限り1人しかいない。ヒル魔だ。
現在30歳の俺たちは同棲中で、日本のアメフトプロリーグで、同じチームで活躍していた。ヒル魔がこんな事を言い出したのは、今日の練習も終わり、家でゆっくり夕飯を食っている時だ。
「?公園なんて、そんな歳じゃねぇだろ」
「昔、中学生の頃、タイムカプセルを埋めたのを覚えてるか?」
「タイムカプセル?ー……そんな事もあったような……」
「タイムカプセルを埋めた公園が地域開発とやらで取り壊しが決まったんだよ。だから、その前に回収に行くぞ」
明日、アメフトの練習は休みだ。だからってこんな急に。俺にも都合というものがある。今晩は手加減せず、思いのままに抱けると思ったのに。しかし、ヒル魔は目を輝かせ、明日に思いを馳せている。「何出てくっかな?」「テメーは何入れたか覚えてるか?」なんて言いながら。
2376こんな突拍子もない事を言う奴は、俺の知る限り1人しかいない。ヒル魔だ。
現在30歳の俺たちは同棲中で、日本のアメフトプロリーグで、同じチームで活躍していた。ヒル魔がこんな事を言い出したのは、今日の練習も終わり、家でゆっくり夕飯を食っている時だ。
「?公園なんて、そんな歳じゃねぇだろ」
「昔、中学生の頃、タイムカプセルを埋めたのを覚えてるか?」
「タイムカプセル?ー……そんな事もあったような……」
「タイムカプセルを埋めた公園が地域開発とやらで取り壊しが決まったんだよ。だから、その前に回収に行くぞ」
明日、アメフトの練習は休みだ。だからってこんな急に。俺にも都合というものがある。今晩は手加減せず、思いのままに抱けると思ったのに。しかし、ヒル魔は目を輝かせ、明日に思いを馳せている。「何出てくっかな?」「テメーは何入れたか覚えてるか?」なんて言いながら。
まどろみ
TRAINING七灰。タイムカプセルを開ける話。メリバタイムカプセル≒恋文珍しくもない五条の呼び出しに応答し二つの箱を持って帰宅した。片手で持てるくらいのサイズのそれはタイムカプセルだ。手渡されるまですっかり存在を忘れていた。十年前の今日、先輩の思い付きがきっかけで作ったものだった。一つは自分のもの、もう一つは…同級生の灰原のもの。「本人がいないから仕方ないだろ」という彼の手には、取りに来れない人間の分を含めて二つの箱があった。差し出されたものを固辞しようとしたが「それはお前が開けるべきだ」と家入にまで言われては持ち帰るしかなかった。
手始めに自分の名前が書かれた箱を開ける。中には手紙と当時好きだった作家の文庫本が一冊。手紙には当たり障りのない文章が羅列されており、すぐに読み終わってしまった。当時は自分でこれを読むとは思ってなかったのだ。呪術界という万年人手不足のこの業界、後ろ盾のない身では早々に切り捨てられるだろうと。だから誰に見られてもよいものにしたのだったと当時を振り返る。後ろ向きな気持ちで作ったものに哀愁や懐かしさなんてかけらもない。というより、手渡された時からもう一つの箱にしか意識は向かなかった。唯一の同級生、灰原雄のタイムカプセル。これを作った数か月後には儚くなってしまった彼だが、未来の彼自身に一体何を残したのか。勝手に見てしまうことへの謝罪をしつつ彼の分の箱を開ける。中に入っていたのは手紙と旧式の携帯電話と充電器。これを作る少し前に新しい機種にしたんだーと言っていたな、と当時を振り返る。随分昔の話なのに、彼のことならすぐ思い出せてしまうことに苦笑する。携帯を充電し電源を入れると暗証番号四桁を求められた。彼にプライバシーやセキュリティなんて概念があったのかと驚きつつ誕生日や身長など知りうる情報を入れるがどれも違うようではねられてしまった。仕方なく見るのが怖くて後回しにしていた手紙を開封する。一枚の紙には、懐かしい彼の筆跡で僕の好きな食べ物を英語で!とだけ書かれていた。彼の好きな食べ物、米だ。それが何だ…と考えているところに携帯が目に入る。暗証番号は数字だとばかり考えていたがどうやら違ったようだ。無事ホーム画面に移り、操作しているとメール欄の中に一件の未送信の下書きを見つけた。
1935手始めに自分の名前が書かれた箱を開ける。中には手紙と当時好きだった作家の文庫本が一冊。手紙には当たり障りのない文章が羅列されており、すぐに読み終わってしまった。当時は自分でこれを読むとは思ってなかったのだ。呪術界という万年人手不足のこの業界、後ろ盾のない身では早々に切り捨てられるだろうと。だから誰に見られてもよいものにしたのだったと当時を振り返る。後ろ向きな気持ちで作ったものに哀愁や懐かしさなんてかけらもない。というより、手渡された時からもう一つの箱にしか意識は向かなかった。唯一の同級生、灰原雄のタイムカプセル。これを作った数か月後には儚くなってしまった彼だが、未来の彼自身に一体何を残したのか。勝手に見てしまうことへの謝罪をしつつ彼の分の箱を開ける。中に入っていたのは手紙と旧式の携帯電話と充電器。これを作る少し前に新しい機種にしたんだーと言っていたな、と当時を振り返る。随分昔の話なのに、彼のことならすぐ思い出せてしまうことに苦笑する。携帯を充電し電源を入れると暗証番号四桁を求められた。彼にプライバシーやセキュリティなんて概念があったのかと驚きつつ誕生日や身長など知りうる情報を入れるがどれも違うようではねられてしまった。仕方なく見るのが怖くて後回しにしていた手紙を開封する。一枚の紙には、懐かしい彼の筆跡で僕の好きな食べ物を英語で!とだけ書かれていた。彼の好きな食べ物、米だ。それが何だ…と考えているところに携帯が目に入る。暗証番号は数字だとばかり考えていたがどうやら違ったようだ。無事ホーム画面に移り、操作しているとメール欄の中に一件の未送信の下書きを見つけた。
Pou
INFO(24/2/12)211オルスタ24お疲れ様でしたー(イラストはイベント時の案内popに描いた絵で特に深い意味はないです)
ただいまイベント直前まで準備で大暴れした惨状を片付け、やっと頂いた差し入れのコーヒー片手に昨日の反省会をしてます。
サークル側完全初参加だったのですが、予想以上に差し入れを皆さん用意されてて驚きました。もしまた次に参加する事あったら気を付けたいですね。あともっとコミュ力欲しかったですね……。
お手紙まで頂いてありがとうございます。自分はすぐ自信がへし折れるので一生の宝物にします。
そして改めて気づかされましたが、騎士夢人気なんですね。騎士夢を本にするにあたって数年ぶりに読み直し、『自分なりに色々割とちゃんと話作ってたんだなぁ』と冷静に自己評価できて気が持ち直せたところだったので、更にお手紙で応援頂けて少し自信がついた気がします。
新作への反応もありがとうございました。
ああいう作品は『自分が見てみたいから』がまずの原動力で描かれてるのに、実のところ長編漫画は長ければ長いほど投稿したらしばらく読めなくなる呪いにかかるのですよね…。おかしな話だと思いますが、いいんだ…皆さんのリアクション含めて10年後の自分がそれ見て多分持ち直すから…。なんかタイムカプセルみたいだな…埋めてないけど。
今回勇気出してイベント参加表明をしてみましたが、楽しんでる方々の気持ちが少しわかりました。どうせやるなら徹底的に楽しめるように頑張ってしまうので、頻繁には参加できないでしょうが、またお会いする機会があればよろしくお願い致します。次はオリジナル作品でも何か出してみたいですな…。
いしえ
DONE忍の没後、亜空間にて、とこしえを生きる。忍からは、各人格ごとにひとつずつ贈り物を詰めたタイムカプセルが贈られていたのだった。とこしえを贈り合う/仙樹仙 ひとつの人格につき、ひとつずつ。樹への贈り物を詰めたそのタイムカプセルは、永劫、あくことのない。
忍の言い出したそれに、樹は多少なり驚いた。ナルならばまだわかるけれど、と。同時に、言い知れぬよろこびが身に沁みゆくのも感じたものだ。忍が、主人格たる彼が主導したそのプレゼント。それは、約束されしとこしえへの返歌。お前がオレに、永遠をくれる。だからオレも、お前に、永遠を贈ろう―― 彼らは、とこしえを贈り合うのだ。
忍のなきがらを抱き締めながら、樹は、時折、タイムカプセルの中身を繰り返し想像する。シャイなカズヤは恐らく、ろくなものではなかろう。ナルは、たとえばハートのロケットペンダントとか? ヒトシはちいさな植木鉢、とか。忍は…手紙かもしれない。ふっ、と、笑みのこぼれるそれらの、想像にすぎない中身が、樹に、自身のてのひらをぼうっと見つめさせる。きゅっ、と、ちいさく握って、開き、忍の手と重ね握りしめる。
1533忍の言い出したそれに、樹は多少なり驚いた。ナルならばまだわかるけれど、と。同時に、言い知れぬよろこびが身に沁みゆくのも感じたものだ。忍が、主人格たる彼が主導したそのプレゼント。それは、約束されしとこしえへの返歌。お前がオレに、永遠をくれる。だからオレも、お前に、永遠を贈ろう―― 彼らは、とこしえを贈り合うのだ。
忍のなきがらを抱き締めながら、樹は、時折、タイムカプセルの中身を繰り返し想像する。シャイなカズヤは恐らく、ろくなものではなかろう。ナルは、たとえばハートのロケットペンダントとか? ヒトシはちいさな植木鉢、とか。忍は…手紙かもしれない。ふっ、と、笑みのこぼれるそれらの、想像にすぎない中身が、樹に、自身のてのひらをぼうっと見つめさせる。きゅっ、と、ちいさく握って、開き、忍の手と重ね握りしめる。
むたあるいは瀬良
SPOILER自陣キルキルイキル(※以下シナリオの話含む)
相方の美智に贈ったもの。エンディング後、タイムカプセルを掘り起こしたイメージで、2人の写真とフローライトで作ったアクセサリーとフェルトの人形(第五人格風)をお菓子の缶に入れて贈りました。フローライトはひめみっちゃんの色(紫)と私の色(緑)が混ざってるものを探したけれどこれがなかなかどうしても緑っぽいのが見つからなくて色々探した思い出。
prprrpprrr
PROGRESSタイムカプセルホエルオー概念によって現代帰還するノボリさんの話サンプル男主人公の世界線。
モンスターボール内では謎法則により時間が止まるという解釈に基づいたお話です。
(瀕死のポケモンが永遠に瀕死である、かすり傷すら回復しない、などの理由から採択(ポケルスから目を逸らしながら))
ホウエン地方に昔の名があるか不明のため、そのままホウエンで通しています。 12
ryu_maru55
MAIKING41がタイムカプセルを開けて、何故かkisが優しくなる話 kiisお相手は俺錆び付いて変形した缶をそっと開けると、中にはガチャガチャのカプセルが入っており、小さな穴や開閉部にはテープが張られて密閉されている。軽く振るとカシャカシャと何か固いものが入っていることが分かった。
何を入れたのか全く記憶のないそれに本当に自分の物かと疑ったが、カプセルの外には"よいち"という文字が綴られている。ぐるぐると何重にも巻かれたテープをやっとのことで外して中を確認すると、アンティーク風調のお洒落なネックレスが入っている。
それをつまみ太陽に透かすと、真ん中にあるガラス部の中で何やら回っているのに気付く。呆けて観察している間も紅い雫の様なそれはくるりくるりとダンスを踊り続けていた。
1647何を入れたのか全く記憶のないそれに本当に自分の物かと疑ったが、カプセルの外には"よいち"という文字が綴られている。ぐるぐると何重にも巻かれたテープをやっとのことで外して中を確認すると、アンティーク風調のお洒落なネックレスが入っている。
それをつまみ太陽に透かすと、真ん中にあるガラス部の中で何やら回っているのに気付く。呆けて観察している間も紅い雫の様なそれはくるりくるりとダンスを踊り続けていた。
keta_yongou
MEMOキルキル現未✕ 部屋のこだわりその2③PC番号ポイント加算、回しながら頭使う余裕ないだろ!と思って
〇つけたら勝手に集計してPC1か2か出してくれるシート作った これはリハ時の
④最後にタイムカプセル堀った時フェルト人形の挿絵出そうかと思って途中まで描いてた、が、
「10歳にしてはうますぎんか?」「じゃあ10歳が作るフェルト人形ってどんなん?」ってなって迷走したので断念… 2
yasakaiori_TRPG
MOURNINGレトロスペクティブ・ペトロイコル げんみ×タイムカプセルに入れた手紙を供養しておきます。めちゃくちゃどうでもいいんだけど、5枚すべて各300字ぴったりになっています。ノルマ(200字)×1.5きっちり書く男。多分読書感想文とか原稿用紙最後のマスまでちょうど書けるタイプ。
・3人宛て
・煉宛て
・愛宛て
・周宛て
・自分宛て
生きていてよかった。 5
万年アル中ふなす
MAIKINGセリフは変更かもしれない能力は能力物の企画に入った時用 誰かの煙草に火をつけたいから
食事性愛なるものは存在しないが、あるとしたなら霤はそれに近い
^^←が似合う
野良で遊ぶのが超下手なので時が来るまで寝かせる タイムカプセル 2
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第六十九回 お題:「玩具」「埋もれる」
タイムカプセルにある思いを込めていた司のお話。数年後設定です。
司視点 ?想い
埋めて隠しても、無くならないもの。朝日が昇ったばかりの、午前4時。
静まり返る園内に、密かに集まった4人がいた。
「すまんな。こんな時間しか取れなくて」
「まあ、大丈夫だけど。ちゃんと寝たわけ?」
「僕は機材の調整で元々徹夜だね」
「オレは収録が終わらなかったから徹夜したな」
「ちょっと?」
「2人とも、後でベッド貸すね!とりあえず、掘りにいこー!」
「「「おー」」」
小さめの声で会話する、4人の大人。
子供のように掛け声に合わせて腕を上げると、笑い合いながら林の奥に進んでいった。
---------------------------------
「休止する前に、タイムカプセルを埋めたいの!」
そう言い出したのは、えむだった。
オレも類も大学卒業を目前に控えていて、オレも、なんなら寧々も、事務所に声がかかるくらいには有名になった。
3657静まり返る園内に、密かに集まった4人がいた。
「すまんな。こんな時間しか取れなくて」
「まあ、大丈夫だけど。ちゃんと寝たわけ?」
「僕は機材の調整で元々徹夜だね」
「オレは収録が終わらなかったから徹夜したな」
「ちょっと?」
「2人とも、後でベッド貸すね!とりあえず、掘りにいこー!」
「「「おー」」」
小さめの声で会話する、4人の大人。
子供のように掛け声に合わせて腕を上げると、笑い合いながら林の奥に進んでいった。
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「休止する前に、タイムカプセルを埋めたいの!」
そう言い出したのは、えむだった。
オレも類も大学卒業を目前に控えていて、オレも、なんなら寧々も、事務所に声がかかるくらいには有名になった。
仮置きのナオ
DOODLE※7️⃣💻ちょっとやらしいやつ。30日に埋めておいたタイムカプセル。忘れてなかったら2日に公開になっていることでしょう。
描き納めと言いましたがこれは2022年分なのでノーカンです。
アディオス2021年の私