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    タボ

    (*ΦωΦ*)

    MOURNING急な夕立で雨宿りするみつひか見たくて。
    濡れシャツ兄ちゃんにドキッとしちゃう光が見たくて。
    落ちてたボールでリフティング対決するのが見たくて。
    猫に嫉妬する兄ちゃんが見たくて。
    1000文字にまとめられるはずなのに、どこ削ればいいか分からないのが大問題、というわけでびみょーに文字数オーバーして壁になり損なったものです。橋脚の壁面も私基準で壁です
    雨の桁下 ──貴方は壁である。橋脚の壁面である。

     ぽつん、ぽつん。水滴が落ちてくる程度だったのも束の間、大粒の雨に変わる。橋の下に駆け込んだ兄弟は息を整え、ざあざあ降りになった雨を恨めしそうに仰いだ。二人が学校を出た時点では蒸し暑さはあれど快晴だったのだ。しかし帰宅途中で突然空が暗くなり遠雷まで聴こえ、一番近くにあった雨をしのげそうな場所に退避したのである。
    「雨が降るなんて一言も言ってなかったのに」
     衰えることを知らない雨粒を見ていると気が滅入ってしまう。光は「これじゃ帰れそうにないな」と独り言ちる兄の背中に呼びかけた。
    「あぁ、そうだな。帰ったら鞄に折り畳み傘入れておこうぜ」
     振り向いた充のシャツはじっとりと濡れており肌に張り付いている。透けた肌色、浮き上がる逞しい体の線。意識してしまうと直視できなくなり、光はさりげなく視線を外した。
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    yuribaradise

    MAIKING創望のSS(途中) 怖い夢を見てしまったぼんの話怖い夢を見たんだ。そう言った望の瞳は不安げな色をしていた。ちょうど今この時刻に迫る宵闇のように、光が届かず途方に暮れている様を映し出しているみたいだった。
    「おばけの夢とか? ぼん、苦手だもんね」
     創真は優しく問いながら望を労わる。しゅんと力無く落ちてしまった肩をさすって、微笑みかけた。
    「ううん、違う……」
     目をぎゅっと瞑って首を思い切り横に振り、望はその問いに対し否定をする。やっと絞り出されたようなその声は僅かに掠れていた。
    「おばけなんかより、もっと怖いヨ……」
    「ぼんがそんなに怖がるなんて……いったいどんな夢を見たの?」
     望が人一倍ホラーやオカルトが苦手なことは創真もよく知っていた。他に彼が怖がるものはあっただろうか。考えてみたが思い浮かばず、再び問いを投げかけるしかなかった。
    「ぼん?」
     返事が返ってこない。きっと聞こえなかったわけではないはずだが、望は顔を曇らせて口を固く結んでいた。何かおかしい。そう感じて創真は呼びかける。もうすっかり呼び慣れたあだ名で。
    「……ソウちゃんが、いなくなっちゃう夢」
     悲痛な涙声は夜の静寂の中に吸い込まれていくようだった。
     創真は目 909