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    ツーリング

    pyakko_123

    MOURNINGたいじゅくんのお誕生日に書いたたいみつツーリング小説です
    エロ書くために一旦引いたけどここに晒しておきます
    数限りなく、たったひとつの ワインディングに差し掛かったら少し引き離してやろう。そんなことを思ってるうちに最初の急カーブに差し掛かる。オレはスピードを緩めることなく愛機ごと深くバンクする。オレの子猫ちゃんは付き合いが長いってだけじゃなく、わりとグリップ力があるしシャシーも強いからハンドリングがぶれることは少ない。身体がシートに押し付けられるようなちょっとしんどい感覚。その窮屈な姿勢のまま車体の上で重心やケツの位置を何度も変えて最初のカーブを曲がり切る。愛機との連携と一体感。それだけがすげえ楽しくて、オレはしばらく続くワインディングとスピードに夢中になる。しかし、ふと思い出したように振り返りかけたらいきなりデカいやつが隣に乗り出してきやがった。300㎏超えの最新型ピカピカのボディに前後のフェンダーとフューエルタンクには見慣れたトライバル。少し得意げに上がる口角が見えた。危ねえなとかこの負けず嫌いがとか、思わないでもないけどここは冷静に姿勢を整え距離を取る。速度制限ガン無視の時点で言えたことじゃないが、峠の狭え道路で並列はやっぱ良くねえし、何よりオマエ道知らねえだろ。口には出さなかったが伝わったらしい。後ろのハーレーはすぐにスピードを緩め元通り千鳥走行に戻った。別に競争したいわけじゃなくて、オレが自分を置いていこうとしたのが気に入らなかったみたいだ。やっべ可愛い。オレは思わず笑い出したくなってアクセルを更に開けた。
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