ティア
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-13 水上コテージへ戻る道中。オレがアズールよりタッパがあって、そこから見た普段見ることのない高さの景色を面白がって、無遠慮なチビ二人は何度も何度もオレの肩や背中に登ってきて重いのなんの。金魚ちゃんに聞いたら、見た目普通のチビの体格のくせに、体重は平均よりも重いらしい。そりゃ一人でもこれだけ重いのに、これが単純に二倍、そりゃ重いし疲れるはずだ。
さすがに疲れた、今日はもうフロイドアスレチックは営業終了。絶対に登らせねーからって言ってるのに、しつこくオレの背中に登ろうとした二人がブーブー怒ってた。人魚の血が半分入ってるのにまともに泳げないくせに、高いところは好きなんて本当に変わってんの。
「ふふ、二人ともどんどん大きくなって、すぐに大人になっちゃうのかな?」
3097さすがに疲れた、今日はもうフロイドアスレチックは営業終了。絶対に登らせねーからって言ってるのに、しつこくオレの背中に登ろうとした二人がブーブー怒ってた。人魚の血が半分入ってるのにまともに泳げないくせに、高いところは好きなんて本当に変わってんの。
「ふふ、二人ともどんどん大きくなって、すぐに大人になっちゃうのかな?」
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-12 海を見るのもいい加減飽きてきて、オレが「ふわぁぁ〜」ってクソデカいあくびしたら、アスターが真っ赤にした目で、ちらりと俺を見る。アスターも、さすがに泣くのに飽きたのか、さっきまでジャバジャバ目から出てた涙が止まってた。そろそろ金魚ちゃんたちの所に帰るって言うかなと思ったが、思った以上に頑固なアスターは、オレの手前だからか戻るとは言えなくなっちまったのか? それとも、アズールや金魚ちゃんに怒られるかも知れないと考えて動かないのか、膝立てて座った自分の膝をじっと見つめて何やら考え込んでる。
「アスターさぁ……オレ、いい加減海見るのも飽きてきたから、横で面白い話してよ?」
「おもしろいって……なんでそんなこと、おじさんに話さなきゃだめなの?」
2296「アスターさぁ……オレ、いい加減海見るのも飽きてきたから、横で面白い話してよ?」
「おもしろいって……なんでそんなこと、おじさんに話さなきゃだめなの?」
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-11 オレが一定の距離保ってついてくと、途中何度か振り返って、オレのことギッ! って睨むアスターは、結局三〇分弱ぐらい歩いて最後、その場にしゃがみ込んだ。
「アスターさぁ、こんなとこいてもつまんねぇし、早く金魚ちゃんのとこ戻ろ〜よ?」
「……だ」
「なんて? ぅんなちっせぇ声じゃ聞こえねーって」
「ヤダっていったの!! 帰りたいならおじさんひとりで帰って!! ぼく、おじさんの事キライなのに、なんでついてくるの!?」
「んぇ〜? オレ別にアスターのことキライじゃねーよ?」
嫌いじゃないって言えば、アスターが目を丸くして驚いた。どうやら嫌われるような事をしていた自覚はあったようだ。
「金魚ちゃんもアズールもサミュエルも、今頃アスターのこと心配して探してると思うよ。だからさぁ、こんなつまんねぇ散歩やめて、さっさと戻ろ?」
2034「アスターさぁ、こんなとこいてもつまんねぇし、早く金魚ちゃんのとこ戻ろ〜よ?」
「……だ」
「なんて? ぅんなちっせぇ声じゃ聞こえねーって」
「ヤダっていったの!! 帰りたいならおじさんひとりで帰って!! ぼく、おじさんの事キライなのに、なんでついてくるの!?」
「んぇ〜? オレ別にアスターのことキライじゃねーよ?」
嫌いじゃないって言えば、アスターが目を丸くして驚いた。どうやら嫌われるような事をしていた自覚はあったようだ。
「金魚ちゃんもアズールもサミュエルも、今頃アスターのこと心配して探してると思うよ。だからさぁ、こんなつまんねぇ散歩やめて、さっさと戻ろ?」
能勢ナツキ
MEMO布ポスター&ポスタースタンド届きました!!関西コミティア71で掲示しますので、こちらのポスターを目印にスペースお越しください〜🌸
10月20日関西コミティア71
サークル:浪漫御殿
スペース:B36
→https://www.k-comitia.com/
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-10 チビ二人は、昼間っからバカみてぇな量の肉を腹の中に収めた。そりゃもう串に刺さった肉の塊に始まり、「野菜もキチンと食べるんだよ」って金魚ちゃんの言葉に素直に従って、バーベキューの串に刺さった以外の野菜もモリモリ食べんの。もちろん魚介類も焼き上がる度にオレらの胃より、このチビ二人の胃の中に収まった量のほうが多い。
金魚ちゃんなんか、食事始まってから一時間弱経つのに、まだ串一本食い切ってない。ほとんどアスターとサミュエルが喉詰めないか心配で、飲み物持ってつきっきりだ。さすがに見かねたアズールが「僕が見てますから、リデルもきちんと食事してください」とか言ってみたけど、やっぱり気になって食事どころじゃないようだ。
3328金魚ちゃんなんか、食事始まってから一時間弱経つのに、まだ串一本食い切ってない。ほとんどアスターとサミュエルが喉詰めないか心配で、飲み物持ってつきっきりだ。さすがに見かねたアズールが「僕が見てますから、リデルもきちんと食事してください」とか言ってみたけど、やっぱり気になって食事どころじゃないようだ。
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-9 この五年の空白、時間を巻き戻すことが出来ないなら、オレはその空白を全て知りたかった。男の金魚ちゃんが、どんな気持ちで二人の母親役をやって来たのか? アスターとサミュエルがそんな金魚ちゃんとどう過ごしてきたのか? 知りたいことを口にすれば、きっと止まんねぇぐらい聞きたいことで溢れそうだ。
そんで金魚ちゃんは、そーいうオレの気持ちが全く分からない。この輪の中に踏み込みたいオレをやんわりと避ける金魚ちゃんに、頬を膨らませて抗議したくなる。まぁ、そんな事したって「なんなんだいその顔は!?」とかなんとか、怒るんだろうな。
まぁ、こんな事をずっと考えて二の足を踏んでても仕方ねぇ……面倒で暗い気持ちは切り替えて、着ていたシャツ、ポイッと投げて、波打ち際でパチャパチャ遊んでたアスターとサミュエルの横に飛び込んで、魔力を込めて久しぶりに人魚の姿に戻った。尾鰭を使って、二人に海水ぶっかければ、目をキラキラさせてオレのこと見てるサミュエルと違って、始めはおんなじ表情でオレのこと見てたクセに、アスターの方は「ハッ!」っとなって「とうさんが人魚の姿になった方がきっとすごいもん」とか言ってくんの。きっと……って、見たことねぇのに言ってんのかよ。
2415そんで金魚ちゃんは、そーいうオレの気持ちが全く分からない。この輪の中に踏み込みたいオレをやんわりと避ける金魚ちゃんに、頬を膨らませて抗議したくなる。まぁ、そんな事したって「なんなんだいその顔は!?」とかなんとか、怒るんだろうな。
まぁ、こんな事をずっと考えて二の足を踏んでても仕方ねぇ……面倒で暗い気持ちは切り替えて、着ていたシャツ、ポイッと投げて、波打ち際でパチャパチャ遊んでたアスターとサミュエルの横に飛び込んで、魔力を込めて久しぶりに人魚の姿に戻った。尾鰭を使って、二人に海水ぶっかければ、目をキラキラさせてオレのこと見てるサミュエルと違って、始めはおんなじ表情でオレのこと見てたクセに、アスターの方は「ハッ!」っとなって「とうさんが人魚の姿になった方がきっとすごいもん」とか言ってくんの。きっと……って、見たことねぇのに言ってんのかよ。
ぷちぷちしたじゃがいも。
DOODLEもしかしてあれは自分で描いて上げたのか…? と思い、夢で見たマティアレを自分で描いた。起きてすぐ記憶が薄れてしまったからほとんど覚えてないけどこんな感じの絵でケモミミだったことだけは覚えてる。
あと紹介文みたいな所で「付き合っている」の文章があってとてもテンションが上がった。
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-8「金魚ちゃん、今日はみんなでぇ海、行こうよ」
休日の朝食中、オレはひとつ、金魚ちゃんに提案してみた。
「海?」って、小首傾げた金魚ちゃんと、遊びに誘えば目をキラキラさせてるサミュエル。その横のアスターと、そのテーブル正面に座るアズールは、おんなじビミョウそうな顔でオレのこと見た。
「海って……急にどうして?」
「オレもアズールも、作戦会議が始まれば、それからずっと親父にこき使われて忙っそがしぃ事になるからさぁ……その前に遊ぼ?」
あぁそう言うことか、みたいな顔した金魚ちゃんは、やっぱりまだ少しむずかしそうな顔をする。五年、隠れ住んでいた金魚ちゃんからしたら、海みたいに人も露出も多いとなると、どうにも不安なようだ。
2953休日の朝食中、オレはひとつ、金魚ちゃんに提案してみた。
「海?」って、小首傾げた金魚ちゃんと、遊びに誘えば目をキラキラさせてるサミュエル。その横のアスターと、そのテーブル正面に座るアズールは、おんなじビミョウそうな顔でオレのこと見た。
「海って……急にどうして?」
「オレもアズールも、作戦会議が始まれば、それからずっと親父にこき使われて忙っそがしぃ事になるからさぁ……その前に遊ぼ?」
あぁそう言うことか、みたいな顔した金魚ちゃんは、やっぱりまだ少しむずかしそうな顔をする。五年、隠れ住んでいた金魚ちゃんからしたら、海みたいに人も露出も多いとなると、どうにも不安なようだ。
能勢ナツキ
INFO10月20日の関西コミティア71スペース配置出ました。サークル:浪漫御殿
スペース:B36
→https://www.k-comitia.com/
お品書き等はまた近くなったら出します。
ホームページにも今後の予定など記載しています
→https://hihoo2301.wixsite.com/romangoten 2
りゅう/龍
DOODLE人のティアクラプレイ日誌を見て描いたラクガキ幻水でもさもさと言えばコレ!みたいなものが出来上がっているもさもさだが、TKのもさもさは一味違うので「!?」となる。わかる。
あとリウは通常のヘタレ 2
浅月らいむ
SPOILER※ マダミス ネタバレ 注意 ※#ティアグリア魔法学校殺人事件 うちの卓END後の続きイラスト一枚です。
うちの卓の私の枠→ https://www.twitch.tv/videos/2250809406
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-7 『作戦会議』「ではリドルさん、行ってきますね」
「二人とも、気をつけて行っておいで」
アズールが甘ったるいキザな声で、金魚ちゃんの手を取ってチューした。あのナイトレイブンカレッジでよく見た光景……アズールはずっと続けてたみたいだ。
「行くぞ」って言ったアズールは、この前みたいな回りに馴染みそうな無難なスーツでなく、オクタヴィネルで寮長やってた時みたいな武装に近いデザインのスーツを着てた。やたらと仕立てにこだわったスーツを着たアズールは、オレにキーをポイと投げた。なにコレ、オレに運転しろってこと?
オレが鍵手に持ったままジッとアズールを見てれば「どうしたんだ、早くしろ」って、昔みたいにこき使ってくんの。オレこれでも、アズールの新しい職場の[[rb:若頭 > ・・]]になったんだけど、それアズール分かってんの?
4542「二人とも、気をつけて行っておいで」
アズールが甘ったるいキザな声で、金魚ちゃんの手を取ってチューした。あのナイトレイブンカレッジでよく見た光景……アズールはずっと続けてたみたいだ。
「行くぞ」って言ったアズールは、この前みたいな回りに馴染みそうな無難なスーツでなく、オクタヴィネルで寮長やってた時みたいな武装に近いデザインのスーツを着てた。やたらと仕立てにこだわったスーツを着たアズールは、オレにキーをポイと投げた。なにコレ、オレに運転しろってこと?
オレが鍵手に持ったままジッとアズールを見てれば「どうしたんだ、早くしろ」って、昔みたいにこき使ってくんの。オレこれでも、アズールの新しい職場の[[rb:若頭 > ・・]]になったんだけど、それアズール分かってんの?
dalk
DOODLEマティアスとシメオンマティアスくんは初書きです。
わざと、不気味なくらい口角を上げて描いてみました...
シメオンは大人な余裕があるというか、こういう普通そうないい人そうな顔して平気で人の心に入り込んでくる感を出したかった!です!笑
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-6 『光ある未来へ』 リビングに戻ると、食事を終えた皆んなが片付けを始めていた。手伝おうとしても、未だ包帯まみれのボクを気遣って、何も手伝わせてもらえなかった。
子供達を寝かしつけた後も、ボクは久しぶりに会ったフレドとアルマに、アズールのコーヒーメーカーで淹れたコーヒーと共に語り合った。まだ半年程なのに、二人に話したい事が思った以上にあって、横で聞いていたアズールやフロイドに色々と横槍を入れられながら、イヴァーノやお義母様、それにリーチ夫人とも話をした。
たまにジェイドが余計なことを言って、リーチ夫人がそれに対して優しく言い聞かせれば、あのジェイドがそれ以上何も出来ず固まってしまい、ボクはリーチ家のヒエラルキー頂点が彼女である事を思い知らされた。
3326子供達を寝かしつけた後も、ボクは久しぶりに会ったフレドとアルマに、アズールのコーヒーメーカーで淹れたコーヒーと共に語り合った。まだ半年程なのに、二人に話したい事が思った以上にあって、横で聞いていたアズールやフロイドに色々と横槍を入れられながら、イヴァーノやお義母様、それにリーチ夫人とも話をした。
たまにジェイドが余計なことを言って、リーチ夫人がそれに対して優しく言い聞かせれば、あのジェイドがそれ以上何も出来ず固まってしまい、ボクはリーチ家のヒエラルキー頂点が彼女である事を思い知らされた。
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-5 『前進②』「「かあさん!」」
リビングの入口、二人の声に振り向けば、リーチ夫人とアズールのお母様、フレドとアルマに連れられて、目を真っ赤に腫らしたアスターとサミュエルが走ってきた。
「二人とも怪我はなかったかい?」
「だいじょうぶ、かあさんのほうが、ケガして……ごめんなさい、かあさん、ごめんなさい」
「やくそくも、やぶって、おれ、ごめん、ごめんね、かあさん」
「いいんだよ、二人とも……間違っても謝って、二度としなければもういいんだ」
大粒の涙を流し、ボクの膝に顔を埋める二人の頭を撫でれば、二人のお腹がグ〜〜〜と大きく鳴り、リーチ夫人が「そうだわ!」と声を上げる。
「もうお夕飯の時間ですもの、せっかくこれだけの方が集まっているのだから、『un plato rico』のアドリアでも呼んで、皆でパーティーしましょうか?」
2840リビングの入口、二人の声に振り向けば、リーチ夫人とアズールのお母様、フレドとアルマに連れられて、目を真っ赤に腫らしたアスターとサミュエルが走ってきた。
「二人とも怪我はなかったかい?」
「だいじょうぶ、かあさんのほうが、ケガして……ごめんなさい、かあさん、ごめんなさい」
「やくそくも、やぶって、おれ、ごめん、ごめんね、かあさん」
「いいんだよ、二人とも……間違っても謝って、二度としなければもういいんだ」
大粒の涙を流し、ボクの膝に顔を埋める二人の頭を撫でれば、二人のお腹がグ〜〜〜と大きく鳴り、リーチ夫人が「そうだわ!」と声を上げる。
「もうお夕飯の時間ですもの、せっかくこれだけの方が集まっているのだから、『un plato rico』のアドリアでも呼んで、皆でパーティーしましょうか?」
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-4 『前進①』 ふわふわと揺蕩う意識の中、なんだか懐かしい声が聞こえる。その声に導かれるようにゆっくりと目を開けると、ここ半年で見慣れてしまった天井の下、見覚えのある顔が、ボクの顔を覗き込んでいた。
「リデル、起きたかい?」
目の前の半年ぶりに見るイヴァーノの顔に目をパチパチと瞬かせる。横を向くと、フレドが口をへの字にして、隣のアルマは眉を顰め、細い指でボクの額を撫でた。
このアズール達と暮らす家に三人がいるのが、なんだか不思議でたまらない。
「体の調子はどうだ?」
調子……と聞かれ思い出したのは、激昂して怒り任せに魔法を使ったアスターとサミュエルの事だ。
「あの子達は……無事ですか?」
ボクが自分のことよりも二人の安否を心配すれば、フレドが盛大にため息を付いた。
3732「リデル、起きたかい?」
目の前の半年ぶりに見るイヴァーノの顔に目をパチパチと瞬かせる。横を向くと、フレドが口をへの字にして、隣のアルマは眉を顰め、細い指でボクの額を撫でた。
このアズール達と暮らす家に三人がいるのが、なんだか不思議でたまらない。
「体の調子はどうだ?」
調子……と聞かれ思い出したのは、激昂して怒り任せに魔法を使ったアスターとサミュエルの事だ。
「あの子達は……無事ですか?」
ボクが自分のことよりも二人の安否を心配すれば、フレドが盛大にため息を付いた。
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-3 『憤怒』 四年前、陽光の国。
二人が生まれて半年頃、ボクの養父であるイヴァーノと、その妻であるアズールのお母様が、小さな二人にプレゼントしたベッドメリーが急に壊れるという小さな事件が頻発するようになった。
今日壊れたベッドメリーは、購入して一週間程度。天井から吊り下げたそれを外して壊れた箇所を確認すると、モーターが焼ききれていたり、回転する箇所に当たるプラスチックが溶けていて、購入したベビーグッズの店主には疲労摩擦を起こしている。一体、購入一週間でどんな使い方をしたらこうなるんだと呆れられたらしい。
ベッドメリーは二人のお気に入りで、これがなければ不機嫌になって酷く泣き出すこともある。それを知っているイヴァーノが「修理可能か調べてもらって、無理なら新しいのを買ってくるよ」と、そう言って壊れたベッドメリーを手に購入店に向かう彼を何度見送ったことか……そして、数時間後には、修理不可と言われ新しいベッドメリーの箱を抱えたイヴァーノが、「アスター、サミュエルお待ち遠さま」と帰ってくるだろう。それを申し訳なく思いながら部屋に戻れば、ボクはその一連の原因を目の当たりにすることとなった。
4189二人が生まれて半年頃、ボクの養父であるイヴァーノと、その妻であるアズールのお母様が、小さな二人にプレゼントしたベッドメリーが急に壊れるという小さな事件が頻発するようになった。
今日壊れたベッドメリーは、購入して一週間程度。天井から吊り下げたそれを外して壊れた箇所を確認すると、モーターが焼ききれていたり、回転する箇所に当たるプラスチックが溶けていて、購入したベビーグッズの店主には疲労摩擦を起こしている。一体、購入一週間でどんな使い方をしたらこうなるんだと呆れられたらしい。
ベッドメリーは二人のお気に入りで、これがなければ不機嫌になって酷く泣き出すこともある。それを知っているイヴァーノが「修理可能か調べてもらって、無理なら新しいのを買ってくるよ」と、そう言って壊れたベッドメリーを手に購入店に向かう彼を何度見送ったことか……そして、数時間後には、修理不可と言われ新しいベッドメリーの箱を抱えたイヴァーノが、「アスター、サミュエルお待ち遠さま」と帰ってくるだろう。それを申し訳なく思いながら部屋に戻れば、ボクはその一連の原因を目の当たりにすることとなった。
リク@マイペース
DOODLE0914このリンクはブレワイティアキンよりは幼い感じ…??
個人的に幼く見えるので少年寄りにしてます
そういやフォントがブレワイとティアキンに似てるとか共通点があるから世界観は近め…?ブレワイティアキンに激ハマりだから似てる要素があることにワクワクが止まりませんねぇ…!(クリア出来るかは今は置いといて世界を楽しみたい~~)(実況者さんの配信も楽しみ~~)
tori
DOODLE(まだ付き合ってない)(ポノレティアED後セリフネタバレ有り)
彼の想定する一種のハッピーエンド
と
というような事を考えてそうな一面はある気がする…、と、精神医学が得意?関心のある分野?のフィリ姐からリリーへ忠告(するかな…?そんな憶測に過ぎないことで…🤔😭ごめんフィリ姐…) 2
おわり
SPUR MEミーティア3️⃣後編-2 『敵意』「お前がリドル・ローズハートか?」
ソファーに座る目元がつり上がった男性は、四〇代半ば後半といったところか? 黒と紫の細いストライプ柄のスーツに、夏にも関わらず、肩には真っ白いファーコートを引っ掛け、目の前のガラステーブルの上に長い脚先にあった濃い焦げ茶色の靴を投げ出している。
作法を知らない行儀の悪さに腹が立って「まずはご自分が名乗るのが先なのでは?」と言えば、薄暗い部屋の隅、ゲラゲラと笑うフロイドと、その横で追わてふためくアズール、そしてボクの背後で盛大に「ぷっ!」と吹き出したジェイドの姿に、目の前の男性が眉間に皺を寄せ、ひと睨みして黙らせた。
あのバカに首輪をつけられるだけあると、舌打ち混じりにそうつぶやいた男性は「俺はそこのボンクラウツボ二人の父親だ」と、はじめましてと呆れながらそう名乗る。
4561ソファーに座る目元がつり上がった男性は、四〇代半ば後半といったところか? 黒と紫の細いストライプ柄のスーツに、夏にも関わらず、肩には真っ白いファーコートを引っ掛け、目の前のガラステーブルの上に長い脚先にあった濃い焦げ茶色の靴を投げ出している。
作法を知らない行儀の悪さに腹が立って「まずはご自分が名乗るのが先なのでは?」と言えば、薄暗い部屋の隅、ゲラゲラと笑うフロイドと、その横で追わてふためくアズール、そしてボクの背後で盛大に「ぷっ!」と吹き出したジェイドの姿に、目の前の男性が眉間に皺を寄せ、ひと睨みして黙らせた。
あのバカに首輪をつけられるだけあると、舌打ち混じりにそうつぶやいた男性は「俺はそこのボンクラウツボ二人の父親だ」と、はじめましてと呆れながらそう名乗る。