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    デカラビア

    shmw_1818

    DONE前作セーマンの話の続き。デカラビアの言動に振り回される幼なじみの話。
    さよならセーマン 前編 セーマンは俺の幼馴染だ。親友だ。先日、恋愛相談をしたら俺の好きなエマちゃんがクラスのイケメン、シヌーンと付き合っていることが判明し急転直下の失恋に打ちのめされたかと思ったのも束の間、何故かセーマンにブッチュとキッスされ、しかも続きを試させろと求められている。どうしてこうなったんだ。一日で起きていい情報量ではない。

    「で、返事はまだか?」
     しれっと真っ昼間の休憩中の教室でそんなことを言ってくるのがセーマンだ。せめて声を顰めて欲しい。
    「しーっ教室で聞くな馬鹿……おま、本当そういうとこだぞ?」
    「ふむ、何か問題だったか?では帰りに今一度問うとしよう、それまでに答えを出しておけ。流石に待ちくたびれたぞ」
     あれから一週間経っていた。先延ばししておけば、いずれ興味を失って諦めてくれるかと一縷の望みを託していたのだが無駄だったようだ。返事をしなければいけない。しかし困った。俺は別に男が好きなわけではない、エマちゃんへみたいな普通に可愛い胸の大きい女子が好きだ。いや、好きだった。セーマンは確かに綺麗な顔はしているが、同性だしそれより何より友達とそういう関係性になるつもりはない。気を抜くとずっとあの日の事を反芻して何とも言えない妙な気分になってしまってはいるけれど、それはそれ、これはこれだ。
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    泡沫実践

    DONEデカラビアとソロモン。

    死と名前。つまり perversion ということです。
    デカラビアイベント前後編、Bデキャラストの内容を含みます。
    成立しない永遠問答と不老不死スカウト(ではない)。かわいい子には永遠をさせろって言うでしょう?
    永遠、寂しさを知れ話がしたいと誘ったのは今朝。へえ、と嘲る仕草で片眉をあげ、薄笑いを浮かべる仕草は彼流の了承を示す合図であると、幾らかの経験でソロモンは既に承知していた。思案の慰め、微笑を彩るため頰に添えていた指を離し、デカラビアはソロモンの腕に手を伸ばす。深い、大地のいろをした皮膚に刻まれた魔紋を黒の指がなぞる。陽が沈む頃に逢いに行く。擽ったさに身を震わせるソロモンの肩を乱雑に圧えると、踵をくんとあげ、言葉を直接流しこむよう耳許で声を囁いた。
     昨日がそうであった通りに今日も太陽は正しい軌道を逸脱せず、約束の通りに夕暮れが訪れた。私室に設けられた、広い、おおきな窓から空を眺める。常であれば夜空や青空、仲間の声響く景色を部屋の主にみせるその窓も、いまは橙と、静謐とに染まっている。じりじりと身を震わせる太陽、昼と夜が手を取りあい、互いの揺らぎを重ねる泡沫の時間。夕焼けは明るく、暗く、何もかもを包みこむ橙、世界が揃いのいろになる。薄らぐ、甘い受容を許される、揺るがされた実在は肌を合わせるより簡単に姿を迷わせる。外を映し出す窓は焔の入口へと自らの役割を変え、おおきな太陽を歓迎していた。
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    yuruunisan

    DONE主な登場キャラ 
    デカラビア、アスモデウス、ブネ、バラム、ヒュトギン、バルバトス、カイム、ソロモン、フルーレティ。
    デイベ後の軽い馬鹿騒ぎソロデカ。
    アジトの知能が減っている。
    ソがデの事を大好き。
    軍団メンバーがモンに恋愛的アピールをしている設定有。
    直接描写はありませんが、エッチな事をしたと取れる展開。ちょっと下品。少し伏せ字有。
    最初バルバルがかわいそう。
    毒から出た真ソロモン王をハルマに取られるのは業腹である。
    アジトの会議室でテーブルを囲むメギド達の意見は概ね一致していた。少なくとも、ハルマが擁する王都のシバの女王より、別の相手との第一子をソロモン王に作って欲しいと望むメギド達はそう信じていた。

    ソロモン王の恋愛事情は、定例会の折に出た雑談の一つだった。
    それがあれよあれよと大きくなり、ついには特大級の火種に育った。
    定例会とは言え、自由参加型の上、他の用事でアジトに人が多くなる日時の近辺に参加者希望者が多く居たら開くと言う、本当に定例会と呼ぶべきなのか分からない会で、ハルマに好意的かつ穏便なメンバーが偶然参加してなかったのも話が大きくなる後押しをした。

    そして、調停者に混沌に吟遊詩人と交渉官と、書記に徹する道化と酒瓶を片手にした大柄な傭兵が、ソロモンにとっては大きなお世話でもある、誰がソロモン王の伴侶に相応しいか論争の口火を、張本人抜きで切っておとしたのである──
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    yuruunisan

    DONEデカイベ後 ソロデカでドラデカだが、精神的ドラソロのような一幕も ソロモンへの感情が重いデカラビア レラジェがドラデカをバカ二人だと思っていて発言もするし実際バカ 悪友腐れ縁的ドラレラデカでドラデカが仲がいい
    モン登場シーンは少なめ
    死亡志望診断書デカラビアとアンドラスがソロモンに怒られている。

    「なんなんだ、あれ」

    フード付きの緑の狩人服に弓を背負い、頭の上にはカメレオンを乗せた女性追放メギド、レラジェが呆れを隠さずに言った。

    昼間の平和なアジトであった。何事も無い、空の青い陽気のいい日だった。無理矢理に特筆すべき事を探しても、このアジトの追放メギドを率いる青年、通称ソロモンが数柱のメギドを連れて緊急性のなさそうな幻獣退治に出掛けていた事ぐらいしか、特筆することの無い日だった。

    レラジェはそんな日に、幻獣退治とは全く関係の無い狩りに出掛けたのだった。出掛ける前に、解剖に並々ならぬ執着心を見せるアンドラスに、狩ってきた動物を解体するかと聞いたが、アンドラスは解体と解剖は違うのだとやや頬を膨らませやんわりと断ってきた。レラジェにとっては大差がなかったのだが、アンドラスにとっては大きな違いがあるのだろう。
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